AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

初めての・・・映画バトン

2007年08月31日 | しねしねシネマ

昨年ぐらいから『盲獣VS一寸法師』記事をキッカケに猟奇趣味や映画の事などで親密にしていただいてる『レザボアCATsとらねこ様から生まれて初めてバトンなるものをいただきました。有難うございます。
中途半端な映画趣味しか持たない自分ではございますが、なんか嬉しいっすね。こういうの。
それでは冷静且つ大胆にまいりましょう。せーの・・・
あましんの~、(ご一緒に)死ネー死ネーシネマ!!

■1、持っているDVD、あるいはビデオの数

30枚くらいだと思います。でも映画ってテレビで放映されてるとついつい見てしまうんですが、DVDで買うと不思議と全然見なくなります。
「買うんじゃなかった・・・」みたいなの結構あります。映画はやっぱり映画館で観るのが一番であります。




■2、あなたのお気に入りの監督・俳優・脚本家などの映画人(5人まで)

松田優作
探偵物語の個性的なキャラも好きですが、なんといっても高校生の時、友達の家のレーザーディスクで鑑賞した遺作『ブラックレイン』での悪役は衝撃だった!
溜め息ついてから振り向きざまの「あぁ!?」はイカツ過ぎ!私もこのシーン何回もマネしたもんです(全然再現できてないけど)。
私が車から降りる時、足でドアを開けるのもこの映画での優ちゃんの影響です。

あぁ!?



ケビン・スペイシー
出会いはもちろん『SE7EN』。これに出演した当初、ケビンはクレジットされないくらい無名だったんだよなぁ~
首をかしげる仕草とかたまらん!悪賢い役やらせたら右に出るもんはおりまへん!
『L.A.コンフィデンシャル』、『ユージュアル・サスペクツ』、『交渉人』と、いずれも名演!

オードリー・ヘプバーン
高校生の頃、たまたま深夜にやってた『ローマの休日』を見て一目ボレ
てゆーかこの作品、殆どオードリーのアイドル映画みたいなもんでしょう。
当時オーリド・ペップバーンと名前間違えて覚えてて恥かいた。




この監督!!ってのは別にいないんですよね。強いて言えばタランティーノスパイク・ジョーンズかな。
彼らの映画は必ずチェックしてますし、だいたい面白かった。


■3、一番最近観た映画

ブログを見返してみますと・・・
うわ、『善き人のためのソナタ』以来見てまへんな。


■4、人生で初めて観た映画

洋画:E.T.・・・子役でドリュー・バリモア出てたね。
邦画:のび太の宇宙開拓史(同時上映『怪物くん』)


■5、今、観たい映画

★タランティーノ監督最新作デス・プルーフ in グラインドハウス
やっぱタランティーノ作品は見逃せません!

★アキ・カウリスマキ監督最新作街のあかり
彼監督の『過去のない男』というのが面白かったので。てゆーか明日観に行く予定。


■6、何度も観てしまう映画、あるいは特別な思い入れがある映画(5本)
これメチャ迷いますわ・・・



★『リリイ・シュシュのすべて
感動した!!この映画はねぇ、賛否両論だと思いますよ。
一週間レンタルで5度立て続けに鑑賞した!観終わって一週間ぐらいこの映画の事ばっかり考えてた!リリイ・シュシュのアルバム即買いした!オフィシャルで限定2枚組特別版DVDも購入した!
それほどまでに衝撃の映像でした。
「リリイだ!リリイだ!リリイがいるぞ~~!!」

★『SE7EN』
私を映画趣味に走らせた衝撃作!!「カイザー・ソゼ~~~!!」
え?それ違う映画?

★『ダンサー・イン・ザ・ダーク
この私が映画館で人目をはばからず、涙をダクダク流し続けた傑作ミュージカル映画。
「母さんは~仕方なく殺った~♪」

★『スターウォーズ 帝国の逆襲
レイア:「あなたが好きです!」
ハン:「知ってたよ」
チューバッカ:「ウボ~~~」
いや~何回見ても泣けます。

★『ピストルオペラ
眩いばかりの色彩美とダブ・ミュージック・・・ドラッグのように癖になる1本。


■7、バトンを回したい人
残念ながらブログフレンドが全然おりません。

イースト潤:前の会社の同僚でバイリンガルなおっさん。ガンダム・Cocco・映画・UFOキャッチャーとメチャメチャ趣味の被った人物。ブログを早く開設するんだ!

MUROちゃん:昔一緒のパチンコ屋で働いてた映画と音楽趣味のメッチャ合ったプリティーな女の子彼氏がいるのにもかかわらず一緒に『メメント』観に行ってくれた。元気かな?

今日の1曲:『Incense and Peppermints』/ Strawberry Alarm Clock
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OTODAMA’07~音泉魂~ 後編

2007年08月27日 | コンサート
筋少のライブが終わり、のどもカラカラ帝。持参したお茶もなくなり、飲食ブースのドリンクは250円とクソ高い。その中でジューシーそうなマンゴフローズンに目がとまり列に並ぶ。すると「冷凍中のため20分程かかります。」とアナウンスが入ったので、あきらめてひきかえす。

そうこうしてるうちに、木村カエラ嬢の出番。
初めて実物を見たが、思っていたよりはるかに小柄だった。バレイでも習っていたのだろうか?軽やかな身のこなしが印象的だった。
バックバンドはかなりシッカリしていていたが、彼女の歌はあまり印象に残らなかった。スタジオライブならともかく、野外フェス映えするには、やっぱ声量に難があるのかなと。
ある曲のサビのところで、客が催眠術にかかったかのように一斉にレゲエファンみたくタオルをグルングルン回し出したのには、異様な疎外感を感じた。

ライブが終わり、再びマンゴフローズンの列に並ぶ。すると今度は、
「冷凍機不調のため30分かかります。」
・・・・・・・あきらめてひきかえす。

そしてやうやう日も沈み、いよいよ大トリCoccoの出番である。
準トリのBACK HORNのライブが終わり、すでにスタンディングエリア内の最後方で待機していた我々はゆとりを持って前方に移動。最前列よりちょっと退いたところで、ステージ中央のベストポジションともいうべき場所を陣取れた。いや、ホールライブではまず望めないポジションである。
そこで待つこと30分、Coccoご一行がわきあいあいと登場。

1曲目は“燦”でスタート。立て続けに例の映画主題歌“甘い香り”が繰り出される。
私は新作『きらきら』をまだ聴いておらず、もちろんノレるはずもなく、ポケ~っと傍観するほかなかった。
過去のナンバーからは、いずれもシングルカットされた代表曲ばかりで、定番“強く儚い者たち”、そして“樹海の糸”が続いた。まぁ開演前の音出しの段階で、これらの曲がくるのはマルバレだったので感動はすこぶる薄かった。おまけにPAもガタガタで、この時点ではCoccoのライブとしては、過去最高の盛り下がりとなった。

だが、元くるりのギターの兄ちゃんがフライングVに持ち替えたとき、私は「いよいよくるな・・・」と、次のナンバーが何であるかをそれとなく察知し身構えた。
そして、あの漆黒の闇に彩られたピアノ伴奏が!・・・そう、出ました名曲“カウントダウン”!!

昨年のライブで演奏された時は、Coccoの歌声に以前ほどの“狂気”が感じられなかったが、この日の“カウントダウン”は、なにかしら神がかった凄みを放っていた!活動中止前のCoccoが降臨した!という感じだった。
根岸バンド体制に比べると、パワー不足が否めなかった今回の演奏陣も、この時ばかりはCoccoのなにかが憑依したかのような凄みに引き込まれるかのように、怒涛の演奏を繰り広げていた。元くるりの兄ちゃんも、ヴァイオリンソロのパートをつんざくようなギターで見事補っている。
これは野外マジックのなせる業か?あるいは、単に距離が近かったからだけかもしれない。
“カウントダウン”の演奏が終わった後、客席もその怒涛のパフォーマンスに圧倒されてか、しばらく放心したかのような異様な空気を引きずっていた。
しかし、Coccoにはまだこれだけ破壊的なライブエナジーが内包されていたとは・・・ちょっと予想してなかった。

しかし、再び新作からの“タイムボッカ~ン!”で、私のテンションは急降下。サビでCoccoがやるように客が一斉に手をグルグルさせるこのシラけた一体感は、先ほどの私の興奮を打ち消すには十分だった。私は再び冷めた目線でステージを傍観するのであった。
沖縄のわらべ歌“赤田首里殿内”というのが披露されたときには、Coccoが皆に振り付けをレクチャーするというハプニングまで勃発。この信じがたい光景に、私はもう茫然と立ちつくすほかなかった。
その後“ジュゴンの見える丘”で、ガラっと抱擁力豊かなシットリとした空気になり、ラスト“Never Ending Journey”では、その伸びやかな歌声がまさに「音魂」となって、泉大津の大地に響き渡り、計10曲におよぶCoccoのステージに幕が下ろされた。

確かに、Coccoの空と大地を包み込むようなスピリチュアルな存在感と、全身全霊を込めて歌い上げるその躍動感漲るパフォーマンスは、他の追随を許さない圧倒的な迫力があり、まさに野外フェスの大トリを飾るに相応しく、改めて彼女のビッグアーティストたる存在のデカさを、長年のファンとして誇りに思うのであった。
でも今秋の“きらきらツアー”はもういいかな。

余談ですが、昼間会場でイエスの『海洋地形学』Tシャツを着てる兄ちゃんを見かけたのだが「プログレ野郎ならおそらく筋少目当てやろう」と思っていたのだが、Coccoライヴ終了後その兄ちゃんがスタンディングエリアにいた。彼は同志かも知れない。

ほぼ1日行事となってしまい、猛暑の中の野外フェスだったので、この歳だからさすがに疲れた。
しかし、Coccoと筋少を同じ空間で楽しめたことは、今後起こりえないであろうレアな体験だったし、最終的にマンゴフローズンにもありつけたし、よかったかな。



今日の1曲:『コーラルリーフ』/ Cocco
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OTODAMA’07~音泉魂~ 前編

2007年08月26日 | コンサート
カンカンと照りつける日差しのもと、泉大津フェニックスで開催された夏フェス『OTODAMA’07~音泉魂~』を見に、昨年のCocco大阪公演以来ご無沙汰だったアースノイド(エリート)のイースト潤と共に車走らせ行ってきた。
今回はC.O.C.のTシャツにOUTRAGEのキャップというハードコアスタイルでフェスに臨んだ。

長州力のスイカ割りが見れるということで、予定より早めに出発したのだが、着いてみるとステージにいたのは泉州力だった・・・小力ですらない。

さて、十数年ぶりとなる筋肉少女帯のステージを観るために、ツレとともにかなり前の方へと移動。別段ギュウ詰めにもならずゆったりみることができた。
場違い加減はハンパなかったが、間違いなく本フェスティバルのベストアクトであったろう。
EL&Pの“聖地エルサレム”が流れ出し、懐かしのメンバーらがゾロゾロ登場したときは、思いがけずなにかしらジーンと込み上げてくるものがあった。
さらに、一番最後に登場した髭面の人物を見て、私は一瞬目を疑ったのであった!

なななんと!初期メンバーである超絶ピアニスト、エディこと、三柴理氏が出てきたではないか!!

あまりの思いがけない人物の登場に私は「うおおおおおーー!!」と、ひとり興奮してたのだが、周りの反応が薄かったので本当に本人なのか、しばらく確信がもてなかったが、“元祖高木ブー伝説”のあのアバンギャルドなピアノワークを目の当たりにして、「間違いない!」と確信に至ったのであった。
あれは“元祖”ではなく、紛れもなくオリジナル“高木ブー伝説”であった。
(実は筋少が昨年の12月に復活ライヴを敢行してて、そのときすでに三柴氏はサポートメンバーとしてバンドに合流していたのだ)

セットリストは、“踊るダメ人間”や“日本印度化計画”など、コール&レスポンスで盛り上がれる無難な選曲。ただ、“戦え!何を?人生を!”をもってきたのは、本人らもかなりの挑戦だったのではないだろうか。曲終盤での延々と続く「戦え!何を?人生を! 」コールは、演奏側も客側も最後の方、バテてグダグダになっとったし。
ラストはやはり“釈迦”。「とーろーろーのーの~ず~い~♪」のサビを久々に合唱できて楽しかった。エディ&橘高、夢のソロバトルも圧巻。



しかし、なんちゅー夏フェスに不釣合いな存在であろうか!
モヒカンヘッドに特攻服を身に纏って登場したオーケンは「8年ぶりに復活しました。X JAPANでーす!」などと、ゆるいジョークをかましつつそれなりに場を沸かせていた。しかしこの年になって、ますますMCが間延びしてきている。
橘高は水玉模様で統一した厚手の衣装とフライングVで、全く衰えを見せないメタリックなギターワークを披露していた。ピック大量にバラ撒くわ、ギターグルングルン振り回すわ、四つん這いになってネックを股でこするわ、セックスシンボリックなパフォーマンスは相変わらず。
でも、そんなド派手なフロントマンの振る舞いにもかかわらず、私はもう三柴氏の動向が気になって仕方がなかった。客を見下ろし「こいつら何盛り上がってんだ?」とでもいうような堂々とした佇まい・・・それだけですごい存在感だ。

ライヴ終了後、興奮した客が「これは、来月なんばHatch単独ライヴ見に行っていいかもやで!」と言っているのが聞こえてきて、私もなんとなくそんな気分になっていた。
行きの車の中で、私が編集・持参した『筋肉少女帯ベストMD』をかけてて「何じゃこれ?」と、少し怪訝そうな顔をしていたイースト潤氏も、「かなり面白かった!ダメ人間のオーケンの踊り(Xジャンプのパクリ)がかなりウケた」と、けっこう絶賛していた。
彼の傍にいた女子が「あの人って大槻教授やったっけ?」などとうそぶいてたみたいだが、筋少を初めて見た今時の若い人たちにもかなりのインパクトを残したとかと思われる。

Tシャツ売り場で並んでいると、近くの露天風呂ステージ(サブステージ)にてシークレットゲストとして「セイセイセ~イ!」と、レイザーラモンHGが出現するというサプライズもあった。股間でスイカ割りに挑戦しとった。アホか!
ただ、今回私にとってまさにサプライズだったのは、思いがけないエディの出現、そして彼の超絶プレイを初に生で拝めたことであるのは間違いない。



後編につづく・・・

今日の1曲:『ノーマンベイツ』/ 筋肉少女帯
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OTODAMA特集~筋肉少女帯 その1~

2007年08月21日 | まったり邦楽
さて、OTODAMA特集第一弾は、筋肉少女帯をご紹介したいと思います。

この奇妙奇天烈なバンド名、Voオーケンのカルトなキャラで人気を博し、90年代のバンドブーム世代の方なら知らない人はいないはず。
筋少はやっぱり三柴江戸蔵氏在籍時のぶっ飛んでいた初期の作品が素晴らしく、誰が何と言おうと『SISTER STRAWBERRY』は日本ロック史に残る名盤中の名盤でありましょう。
三柴氏が全編に渡り凄まじいピアノワークを展開し、そこへゲストの速弾きギタリストのジェットフィンガー横関敦氏の超絶ギターワークが切り込んでくるのですから、もうそんじょそこらのメタルバンドの演奏よりも凄まじいことになっております。
冒頭の2曲、特に“キノコパワー”での両者のソロバトルは、この作品のハイライトというべき名演でありましょう(というようなことを前のブログにも書いた)。
ブルー・オイスター・カルトを想わす内田氏の闇を徘徊するような怪しげなベースラインにオーケンの怪談話をするかのような語り口調に戦慄を覚えずにはいられない“夜歩く”。コント仕立ての“日本の米”。
そしてラストを飾るオーケン自身が物語に登場する9分にも及ぶ語り長大作“いくじなし”。オーケンが「兄さん!兄さん!いくじなしの兄さん!!」などと危なっかしい滑舌で語る物語に沿ってバック演奏もその場面場面に合わせて適度に雰囲気を盛り上げていく演出、アレンジには感動すら覚える。
そして後方で「それでもぉ!!」と素っ頓狂なバックコーラスを務める内田氏のヴォーカリゼーションは絶品。正に名演である。



今日の1曲『キノコパワー』/ 筋肉少女帯
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想い事。

2007年08月15日 | 本わか図書室
今日8月15日は終戦記念日。
閣僚で靖国神社を参拝したのは、高市早苗少子化担当相ただ一人であったという。

そんな今日、発売されたのが昨年度毎日新聞に連載されていたCoccoのコラム集『想い事。』の単行本。
Coccoのニューアルバム『きらきら』もまだ購入してない私ですが、「今日買うことに意義があるんかな」と思ってこの単行本をHMVで購入。

いやいやこの単行本、エッセイだけでなく、Coccoが地元沖縄で撮った風景の写真(セミプロ級である)、そしてエッセイごとのイラストはもちろん、なんとCoccoが15才の時に描いた自画像と直筆エッセイの写真までも盛り込まれていると言う、Coccoファンにはたまらない内容となっている。
この文章からいくと、15歳の頃すでに自分のことを“こっこ”といってはりますね。そして“ひよこぶた”や今回のアルバム名でもある“きらきら”というキーワードもすでに出てきてたりする。
オオッと思ったのが、連載第一回目の「Spinning Spring」での幼少のCoccoの手を引く姉を描いた挿絵があるのですが、その元となっている写真がちゃんと本書に掲載されてたこと。いや、これはCoccoファンにはたまらんですよ。

エッセイの内容は、好きな男の子のために伸びる身長を止めようと10歳からタバコ吸い始めた事や、母親の一張羅の花柄の傘を失くした話など幼少の頃の話が結構出てきてCoccoのルーツが垣間見れて大変興味深い。
「んなアホな」とか時折関西弁が出てくるのが謎だが、やっぱ詩的で美しい文章力にはCoccoの比類なき才能が顕れておりますね。
中でも深く印象に残るのはやっぱりジュゴンの見える丘、普天間飛行場移設候補地へのやるせない想いを綴った「楽園」の文章ですねぇ。

「返還とは、次の移設の始まりで、基地受け入れのバトンリレーは終わらない」

この文章はとても鋭い・・・。

「私たちの美しい島を、“基地のない沖縄”を見てみたいと初めて、願った」

いや~心に沁みる文章である。
そして締めくくりはこうだ。

「じゃあ次は誰が背負うの?」
「夢を見るにもほどがある。私は馬鹿だ。ぶっ殺してくれ。」

痛烈だ・・・こっちが死にたくなる。

本書は英訳もついているので、是非アメリカの人達にも読んでもらいたい。

しかしこのエッセイ集『想い事。』、おそらくニューアルバム『きらきら』なんかよりずっとアートフルで深い内容かと思われる。
このエッセイ集を基に根岸氏プロデュースでアルバム作ったら、凄いのができるんじゃないか。

今日の1曲:『藍に深し』/ Cocco
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真夏の夜の夢

2007年08月14日 | やっぱりメタル!!
先々週、HMVに人間椅子の14枚目となる最新作『真夏の夜の夢』を予約注文しにいったところ、店員が「届けられるのが発売日より2~3日遅れます」とかトボけたことをぬかすので、「ほなオンラインで予約した方が期日に届くわな?」と言うと、「そうですね」といいよったのでその場で注文を取り消しにしてやりました。
最近はポイントが店舗でもオンラインでも共通になったので、余計にこの店で買うメリットがなくなった。ホンマ使えん店ですわ。

発売日からほぼ毎日聴き込んでおりますが、今回の作品はメチャメチャわかりやすい作風で、一聴してすぐ頭に入ってきました。
和嶋氏がリード・ヴォーカルを担当する#1“夜が哭く”の古ぼけたイントロベース音からして典型的な人間椅子色が滲み出ております。
初っ端からこれだけクオリティの高い楽曲をブチ込んでくるのも凄いが、今回は各曲和嶋氏のソロワークのキレ具合がまた凄まじい!!また一段と腕を上げたようだ。
特に#9“世界に花束を”は和嶋氏の語りが殆どを占める8分にも及ぶ壮大な曲なのだが、最初聴いたときは「筋少か!?」と思いました。戦争批判、世界平和を願うLOVE & PEACEな内容の曲だが、終盤の盛り立てる演出はやはり上手い。ワウを駆使した和嶋氏の劈くようなソロも秀逸!ただあまりにもメッセージが率直すぎて聞いてて少し恥ずかしくなる。もうちょっとヒネリが欲しかったかと。

今回は鈴木氏Vo担当の曲が結構気に入った。ツーバスドコドコな#2“転落の楽典”の突撃行進スラッシュビートといい、#6“閻魔帳”のわかりやす~いリフのストレートさといい、私のメタルハートをくすぐってやみません。
#8“牡丹燈籠”は鈴木氏久しぶりの怨めしドゥームナンバーで「キターー!!」って思いましたねぇ。
「南無阿弥陀仏ぅ~♪」ってところのフレーズが最高!!今作一番のフェイバリットナンバーですね。
#11“肥満天使(メタボリック・エンジェル)”も無理にスラッシュファストな曲にせず、鈴木氏の軽~いタッチの作風に仕上げられているのがよかった。
「食っても食っても食っても食っても 足~りない 足~りない♪」ゆーところの鈴木氏のユーモラスな軽いノリが最高。

アルバム全体としては、各人の演奏がカチッとまとまり過ぎていてスッキリし過ぎているというか、ドロ臭さや重みが少し足りないように感じた。前々作の『三悪道中膝栗毛』みたいな鈍り気のある、聴けば聴くほどにズルズルと引き込まれるようなドロ味がもう少しほしかったかな。
まぁでも14作目なのに時代に流されることもなく、かと思えばグダグダの駄作を作り続けることもなく、それなりに納得のいく作品を作り続けてくれる人間椅子はやっぱりスゴイ!!

ちなみに私の周りで人間椅子の音楽性に理解を示す者は皆無に等しい。
何回も聴かなければその楽曲の良さがわからないのは、DREAM THEATERも人間椅子も一緒なのに・・・・
同じプログレメタル愛好家として人間椅子に対してはその忍耐力を注がないのはどういう訳かと彼らに問いたい。
彼らにもう少し音楽に対する寛容さとユーモアを理解できる心があればなぁ~

今日の1曲:『牡丹燈籠』/ 人間椅子
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EASY MONEY

2007年08月02日 | プログレッシヴ草稿

今朝、いそいそ身支度していると、TV方面から突如くたびれた気だる~い伴奏に

デュ~デュディアンダ~ン デュディ~ダアン♪

という聞き覚えのある歌が流れてきて私をハッとさせた。
そうです。おわかりですね。
キング・クリムゾンの名曲「イージー・マネー」でございます。
なんかトヨタのISTとかいう新車のCMに使用されたみたい。
いや~早起きは三文の得やな~
この曲聴いてると仕事行く気なくなります。

しかし個人的な意見ですが、画と音楽が全く合ってない気がします。
トヨタも好かんしオダギリも好かんので。
どっちもシコタマ儲けとるクセに“EASY MONEY(あぶく銭)”って。

もしトヨタ車ファン、あるいはオダギリファンの方でこの曲が気になった方はキング・クリムゾンの『太陽と戦慄』というアルバムにこの曲が収録されておりますので是非チェックしてみて下さい。
この曲“EASY MONEY”はなんといっても中盤のインプロヴィゼーションでのジェイミー・ミューアの変態パーカッションさばきが秀逸なのですから!



今日の1曲:『EASY MONEY』/ KING CRIMSON
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