AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

鳥取旅行記その5 ~大山と植田石造空間~

2012年08月31日 | 名所ガイド、巡礼記
家畜くさいトム・ソーヤ牧場から脱出した我々が次に向かった先は、壮麗きわだかなる大山を見晴るかす大地に凛と佇んでいるという植田正治写真美術館。
ご存知私は写真展などに足を運ぶ趣味など全く持ち合わせてないし、写真を撮る目的だけのためにどこかへ出かけていくといった熱心なカメラ野郎でもない。いまだに壊れかけのコニカミノルタのデジカメ使ってるし。
大山周辺マップに載ってたこの美術館のちょっとアンティークな建築フォルムがおもしろかったので、せっかく鳥取くんだりまで来たんだし大山撮影も兼ねて行ってみたろかという気になったのだ。

鳥取の片田舎の延々と広がる緑一色の田園地帯に、威風堂々と聳え立っている奇妙奇天烈な灰色の石造建築物。
ここが植田正治写真美術館である。



【植田正治さんって?】
1913年、水木しげる先生と同じ鳥取県境港市生まれの写真家。

地元に留まりつづけ、山陰の空・地平線・砂丘を背景として、被写体をまるでオブジェのごとく配置した植田氏の演出写真は、写真誕生の地フランスでも日本語表記そのままにUeda-cho(植田調)という言葉で世界からも高い評価を得ているとのこと。2000年7月4日死去(享年88歳)


いや、まぁ写真うんぬんは置いといて、先ほどのガキがひしめく炎天下の中の動物園とはうって変わって、この空調の行き届いた石壁の広々としたアートフルな落ちついた空間が、私に一時の平穏を与えてくれた。
ここで一日中、午後ティー飲みながら心行くまでクトゥルー本を読めたらどんなに神秘的で最高だろう。



壁面に世界規模の巨大レンズが埋め込まれた映像展示室では、植田氏の生い立ちやライフワークを紹介するプログラムが上映されていたが、正直気を失いかけてしまった。
この部屋自体が巨大なカメラの内部となっており、カメラの光学原理を体験できるという仕組み(外の大山風景がレンズを通って部屋の壁に逆さに映し出されるというもの)になっとったが、アイデアは壮大でおもしろいとは思うが、まぁたいしたことはなかった。



まぁでも、展示写真をずっと見てると不思議なもので、だんだんこの植田マジックにはまってきている自分がいて、おもわず物販の植田グッズを購入。


このオブジェ的演出写真は、なんとなくヒプノシスを髣髴とさせるものがあり、前衛的プログレバンドのアルバムジャケットにも合うのではないかと。


さらば、大山。ありがとう、鳥取。



この後、ちかくのインター乗り場に行ったら、「ETC限定IC」とかぬかしとって「なんや、一般車両に非情なこの国のやり方は・・・これっていじめとちゃうか?」と憤りを感じながら車を走らせてると、いつの間にやら大山麓のわけわからん山道に迷い込んでしまい、どえらいタイムロスをくらって半泣きになった。
高速にのってサービスエリアで昼飯にありつけたのは15時をまわった頃だった。


鳥取旅行記 おわり。


今日の1曲:『飽和』/ Lily Chou-Chou
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鳥取旅行記その4 ~アニマルズ~

2012年08月28日 | 名所ガイド、巡礼記
鳥取3日目の最終日。午前10時にシーサイドホテルをチェックアウトしてから、そのまま米子インターに乗って帰るのもアレなんで、午前中に山陰の最高峰といわれる大山(だいせんと読む)周辺を散策してから帰ることにしました。

まず向かった先はトム・ソーヤ牧場という動物ふれあい施設。
なんでこんな家畜くさいところに行ったのかというと、恥をしのんで正直に言いましょう。

そう、私は年甲斐もなく大山エリアマップに載ってたこの写真にまんまと心奪われたのであった。
やよいとさくらに会いに行かねば!そして一緒にスリーショット撮るんだぁ~エヘヘ~


この牧場には犬、豚、羊、山羊たちのほか、様々な小動物が飼育されていたが、私が想像していたエホバの証人のパンフに描かれているような世界とは全然違い、動物たちはどいつもこいつもみな覇気がなかった。
まぁこの炎天下だ。私たち人間ですら紫外線の脅威にさらされてまで、長いこと家畜どもと触れ合っていたいとは思わなかった。

ヤギどもは手を差し伸べると近寄ってくるのだが、手に持っているのがケータイだと分かると「またか」と、すぐソッポを向いてしまう。もう散々ケータイにかざされ慣れているのだ。
犬は家庭で飼われているペットとは違い、駆け寄ってくることも股間をまさぐってくることもなく、どいつもこいつも日陰で寝そべってやがる。
なでなでしてやると「こっちも仕事やからなんぼでもどんぞ」とばかりにちょいと頭を起こしなでられるがままの姿勢をとる。飽くまでも事務的にである。
絶対人間に噛みつかない何らかの薬でも打たれているのであろう。凶暴性はまったくなく安全だ。
でもこんなの犬じゃないぜ!


「ちけーよ。つーかアンタ、ヤギなんか撮っておもろいか?」



オオオ・・・千匹の仔を孕む森の大いなる黒山羊よ。



ブタは人間には全く関心がないようで、マイペースな存在だった。
さすがキレイ好きな動物と言われるだけあって、他の動物のフンの掃除に余念がないようであった。
この牧場の中では見てて一番愛らしかったかな。


目当てのアルパカの姿が見当たらないなと思ったら、冷房のきいた小屋に隔離されてて、こいつらは外に出る時間が限られてるみたいだった。
まぁ南米の低温の高地から連れてこられたんだろうからな。日本の真夏の猛暑には長時間耐えられんのだろう。
パンフレットに載ってたかわいいイメージとは全く違い、人間が小屋に入ってきても起き上がろうともせず、冷房ガンガンの部屋でワラ食ってくつろいでるだけだ。

五右衛門風の髪型といい、なんか中学時代の不良みたいやな。相手が気にいらなければツバ吐きかけてくるっていうし。


「見せモンじゃねぇぞコラ!」(クッチャクッチャ)



それに対して、亀吉どんは他の家畜どもとは違っていた。私を見るや、もの凄い勢いで駆け寄ってきて、
「オイ、アンタ!頼むからここから出してくれ!ワシはもうここに30年も閉じ込められとるんじゃ!」


亀吉どんの必死の訴えに私は何もすることが出来ず、ヤギの乳で作ったソフトクリームを食った後、この無気力で家畜くさい牧場を後にした。




今日の1曲:『Sheep』/ Pink Floyd
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シェーン、カムバック!

2012年08月25日 | コンサート
鳥取3日目は、ヨナゴクアトロまで家族とナパーム・デスのライブを観戦。
ウソです。昨日大阪でです。もちろんひとりです。

この日は家から徒歩15分のところに、乃木坂からのご当地アイドルとやらが来てたんですが、それをふりきって私は電車に乗って大阪へと向かったのでした。

Extreme The DOJOも今回で30回目。
出演バンドは、PIG DESTROYER、NASUM、そして最近ニューアルバムを出したNAPALM DEATH。
実はナパーム・デスのライブは一度も見たことがなく、死ぬまでに1回くらい見ておかなくちゃと思い立ち、4日前にチケットを衝動的買いしてしまったのでした。
まぁナパーム・デスは7枚ほどアルバムを所持しており、今まで100曲以上は聴いてると思うんですが、せいぜい10曲ぐらいしか頭に入っておりません。

クラブクアトロつったらいつものDOJOの会場なのですが、最近心斎橋から梅田へと移転しちまいやがりまして、電車も3回乗り換えなくてはなりません。
内装の小奇麗さは以前と変わらず、スタッフもなんだかオシャレ。
私が入場した頃にはトップバッターのバンドのライブはすでに始まっており、会場外のカウンターブースにモニターが設置されていてそこにライブの模様が映し出されていた。ここが以前と変わったところかな。
で、今回もまた私の着ていたDEATHTシャツに過剰反応示してくる輩と遭遇。
「うお、DEATHや!そのTシャツカッコええなぁ。」って親指でグッってされたので、私もギコチなく「どもっ」みたいな感じで親指をつきかえした。なんか変な心地のまま会場へ。

PIG DESTROYERはけっこう若手のグラインド・コア・バンドなのかな。
グラインド・コアらしいチープなサウンドがなかなかよろしかったが、よく見るとベーシストが不在だ。
その代わりといっていいか分からんが、サンプラーを操ってるオッサンがフロントにいて曲の合間とかによーわからんSEを流していた。
NASUMはけっこう若者に人気のバンドらしく会場も大盛り上がり。ほぼブラスト全開で見ていてけっこう疲労感が募った。
このNASUMの時も思ったんやけど、このクラブクアトロ梅田はPAがあまりよろしくないのか、サウンドの響きが若干弱いように感じた。

NAPALM DEATH序盤でもミッチのギターが全然響いてこなくて、グラインド・コアでこの迫力のなさはマジか?!と、とても残念な気持ちになった。
つーかギターはもう一人いるだろ。ジェシーが亡くなってからずっとひとりなのかな?
シェーン・エンバリー体調不良によるまさかの欠場といい、けっこう残念な初ナパーム・デスのライブとなってしまったが、バーニーのステージ上をフンダンに使ったクネクネダンスを見れただけでも良しとしておこうか。
マイ・フェイバリット・ソング“Unchallenged Hate”でモッシュできたし、“Nazi Punks Fuck Off”で中指立てたし、“You Suffer”より好きな2秒の曲“Dead”も聴けた。



しかし、バーニーってなんかいい人感が滲み出てるよなぁ~、MCにも時折英国紳士風の気品が垣間見られるし。
たぶんこの人裕福な家庭に生まれ育ったんだと思う。

Unchallenged hate - Napalm Death


今日の1曲:『Unchallenged Hate』/ Napalm Death
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鳥取旅行記その3 ~べとべとさんのカフェ~

2012年08月24日 | 名所ガイド、巡礼記
水木しげるロードを歩いていると、けっこうムリしてはんなぁ~っていう店舗もちょくちょく見かけました。
まぁ水木しげるロード整備当時、街おこしの一大事業とはいえ、商店街の各店舗はそれなりの変化を迫られ戸惑いを感じた方もいらっしゃっただろう。
中にはうちの母みたいに“鬼太郎”を「おにたろう」と発音してしまうくらいマンガに疎い方もいらしたろう。

電器屋さんなんだって。どこが!?


まぁ水木しげる先生の地で幸いだったかもしれない。
もし自分の商売してるところの商店街の街が『初音ミク』の作者の生誕の地だとして、街おこしにのりだしたらと想像していただきたい。それこそ悪夢である。


私が休憩に立ち寄ったとってつけたような店構えの「べとべとさんのカフェ」も、そういった店のひとつだったのではないだろうか?



べとべとさんは個人的に好きな妖怪だし、値段もリーズナブルなので思わず入ってしまったのだが、店内は普通にオシャレな内装で、BGMはビートルズ。客層は女の子同士あるいはカップルの類がほとんどで、こなき爺みたいにビービー泣くクソガキもおらんし、落ち着いた雰囲気でホッと一息つくにはもってこいの環境であった。

ただ、店員はいたって事務的。「お客様~、先へおこしぃ~」みたいな気の利いた妖怪的挨拶もなく、べとべとジャンケンとかもなかった。そうか、ここはそういう店じゃないんだ。
今回はアイスコーヒーに“べとべとさんのカステラロール”というのをオーダー。
うん、普通に美味いロールケーキだった。おそらく横に添えられてたベトベトになったアイスクリームがべとべとさんを表わしていたのだろう。努力は認めるが、もう一工夫ほしいとろこ。
コーヒーは量がたんまりあって、気持ち悪くなって飲みきれそうもなかった。
もともとアイスコーヒーはそんなに好きじゃない。




これは「のんのんばあとオレ」の一場面。水木先生自身の幼少体験から生まれたのがべとべとさんなのかな。
「逃げんでもええ べとべとさんのカステラロールは1000円だけん」って、意味わからんわ!



しかし、さっきから背後に異様な気配がたちこめている。なにやら得体の知れない妖気漂う何かが!
ブロンズ像撮影で疲れてるせいか、コーヒーのカフェインで気が昂ぶってるせいだろう。
妖怪なんてこわくない。妖怪なんてこわくない。なんかようかい!センポク・カンポク・たんころりん・・・・

いや、そんな!あの下駄は何だ!

壁に!!壁に!!


は~あ、結局はクトゥルーネタに走ってまうんよなぁ・・・


べとべとさん


暗い夜道に出る妖怪。
一人で暗い夜道を歩いていると、後ろからついてくる。
「べとべとさん、先へおこし」と言って道をよけると、それからは足音がしなくなる。
たまに、「先に行くと暗くて歩けない」などと言い返してくる場合もあるので要提灯。

効能/暗いところがこわくなくなる。ストーキングしたくなる。


今日の1曲:『VIETNOW』/ RAGE AGAINST THE MACHINE
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鳥取旅行記その2 ~水木しげるロード放浪編~

2012年08月23日 | 名所ガイド、巡礼記
鳥取2日目。この日は今回一番楽しみにしていた境港の「水木しげるロード」を巡礼。
姉を弓ヶ浜公園で降ろし(フェス2日目やってようゆわんわ)、浜沿いの国道431号をそのままひたすら真っ直ぐ行ってそのどんつきがもう境港町。
カンカンと陽が照りつける中、車を駐車して水木しげる先生が幼年期を過ごしたというこの地に降り立った。


まぁごく普通の閑散とした港町で、別段妖気が漂ってるような怪しい雰囲気でもなかった。
つーか妖怪祭りが繰り広げられてる通りってどこやねん!
って、船着場周辺をウロウロしてると、「MIZUKIROADこちら→」みたいなねずみ男の看板を発見してそっちにフラフラ歩いていくと、にぎやかなアーケード商店街にさしかかった。
ここがいわゆる日本妖怪の聖地「水木しげるロード」だ。

やはり夏休みということもあり、商店街は親子連れでごった返しておった。
妖気を感じるどころではない。幼気だ。


まぁ現地についてもさほど感激はなく、どこへ行けばいいやら、何をしたらよいのやら、しばらく途方にくれてしまった。
水木しげる作品に関しては、幼少の頃より妖怪図鑑も所持していたし、その妖怪キャラクターデザインは世界一!といっても過言ではないくらい、ユニークで緻密な描写には以前より感銘を受けていたし、世界に誇れるマンガ家のひとりであると常々思っていた。
しかし、マンガ作品そのものにはあまり興味がなく、ゲゲゲの鬼太郎のアニメも幼少の頃からあまり見てなかった。
ようは水木作品に対する思い入れが自分には足りなかったのだ。

とりあえず約800mもある水木しげるロードを練り歩き、一心不乱に130体以上もある妖怪のブロンズ像をカメラに収め続けた。ただひたすら撮って撮って撮りまくった。
炎天下の中、モーローとする意識の中で、ふと「こんなもの撮り続けて意味あんのかいな?」との疑念も脳裡を過ぎったが、もう撮り続けるしかなかったのだ。


つるべおとしは木の上から「どたっ」って落ちてくる妖怪なんだが、これはなんか晒し首の様相を呈してるな。
効能/いたずら好きでおちゃめな性格になる。



境港はカニの水揚量が日本一だけあって、この蟹坊主のブロンズ像は完成度が高かった。
ハサミの掲げ具合が実にカッコいいね。効能/手先が器用貧乏になる。



こいつはカニを主食とする妖怪山わろ。カニのゴリ押し感がハンパない。
妖怪ガイドブックによると、この像の効能は「カニに恵まれる」とのことだったが、その晩カニ料理は出なかった。



朝は風呂場で、あかなめなめ。夜は墓場で、Mosh It Up!!

効能/きれい好きになる。なめたくなる。


まぁでも、この水木しげる商店街の街おこしっぷりは見事なもので、どの店に入っても妖怪カスタマイズされてて創意工夫が見てとれた。

授乳室のマークがこなき爺って・・・あんな爺にオッパイしゃぶられんの、さすがにイヤだろ。


この椅子でなら、いつまでも待っていられそう。多少の精気は吸いとられるだろうが。


こんな妖怪いたっけか・・・・・?効能/フロに入りたくなる。しゃがれ声になる。



最初行く気満々だった「水木しげる記念館」だが、入場料700円払ってまで観覧する価値があるのかとの疑念が湧いたので、そこはやめてその裏で展開されていた「ゲゲゲの妖怪楽園」(入場タダ)へとねこ娘に誘導されるがままフラフラと吸い込まれていった。


まぁ妖怪遊技場に水木グッズ総合売り場があるだけだった。せっかくなので、ここでほとんど買物を済ませた。
出て行くときに思いきってねこ娘とツーショットを撮ってもらったが、最近女っ気がないせいか、妖怪相手でもちょっとトキメキを感じてしまったことを告白しておこう。


化け猫ならぬバテ猫。フーッフーッゆってた。いや、この猛暑じゃこうなるのもムリおまへんで。



もっとたくさんの妖怪どもを紹介したいんだけど、今回はここまで。

今日の1曲:『CROSSTOWN TRAFFIC』/ JIMI HENDRIX
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鳥取旅行記その1 ~YONAGOフェスとThe-T~

2012年08月21日 | 名所ガイド、巡礼記
先週のお盆ウィークのラスト3日間は米子旅行に行っておりました。
ご存知私は旅行なんて金のかかる趣味など持ち合わせてないし、旅行記を書くのもなんか苦手。
ライブ好きの姉に前々から誘われていた米子の音楽フェス「YONAGO RAINBOW EARTH SESSION 2012」遠征計画にまんまと巻き込まれた感じです。
もちろん行き帰りとも運転するのは私(姉はペーパードライバー)。出発の前日に慌しく高速経路を調べ、鳥取県のおもろそうな観光スポットもなんとなくチェックしときました。
普段高速道路なんかめったに乗らんし、もちろんナビもETCも装備しとらんので(一般料金との値段の格差にビックラこいた)インターチェンジの上がり場所を間違えないかとか、分岐点を間違えないかとか、クソをチビらないかとか不安でいっぱいでしたが、行きは割とすんなり米子までたどり着くことができました。

とりあえず、米子ICを降りてそのままYONAGO RAINBOW EARTH SESSION 2012の開催地である弓ヶ浜公園へ。



前日までせっかくだから1日ぐらい金払って見ようかと思っておったのだが、ラインナップを見てどう考えてもこの炎天下の中、熱中症の恐怖に怯えてまでこのフェスに参加する意義を見いだせなかったので(私が出演バンドを知らなすぎるがゆえ。24時からの稲川潤二はちょっと気になったが)、姉と会場入り口で別れタダで見れるLocal Stageに出演しているバンドを3分だけ見学して、早々に姉が予約してくれていた皆生温泉街のシーサイドホテルにチェックイン。

まぁ部屋に入って即効寝ようかと思ってたのだが、米子自動車道走行終盤で車内でかけていたディープ・パープルの『Machine Head』で気分が高揚していたせいか、パワーが有り余っておったので、観光案内所にパンフレットを漁りに行きがてら皆生温泉街散策としゃれこんだ。
つってもまー見事になんにもない所で、インスマウス面の住民が歩いているわけでもなく、ラブホテルらしきものが3、4軒、そこにポン引きまがいの人間が表に立っているというなかなか頽廃さの漂う街だった。
あと、昔ながらの射的屋とか、いかがわしそうな玩具店も。

大人のおもちや?お餅はたしかにエッチな形状をしているが。
スミマシェン、これぐらいしかネタがアリマシェン(ムリすんな)。



まぁでもホテルからの眺めは最高!トップ写真見てもろたらわかるように、日本海に面していて美保湾を一望でき、その向こうに浮かぶ半島を望めるこの壮大な眺めといったら!(そういうのあんまり興味ないクセしてムリすんな)

縁側で茶すすりながらクトゥルー本を読む私。



縁側のテーブルに付きものの木製パズルゲーム“The-T”。


こういった頭の体操的なパズルは苦手で普段ならすぐうっちゃらかすのだが、あまりにもやることがなかったので、なんか熱中してしまった。
やっとのことで“T”が解けた時は何年か振りに心から感激してしまった。ケースに表示されてある他の形状にも次々と挑戦。次の日の陽が沈むころには全12の課題を全てクリア!2週目に。
私はこの“The-T”の天才かもしれない。
だから、これから私のことを“ミスターT”と呼んでほしい。


そんなこんなで、米子の陽は沈んでいくのであった・・・・・(ほんとは昇ってるとこなんだけどね↓)



さて、次回の鳥取旅行記はお待ちかね、境港の水木しげるロード放浪編!

お楽しみに!(あ~あ、めんどくせぇ)



今日の1曲:『Riding The Storm』/ cro-magnon
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敵の補給缶を叩け!

2012年08月14日 | ミノフスキー粒子
イオンの食品売り場コーナーをプラプラ歩いてると、ペプシ缶(350ml)が山積みされているのが目にとまった。
普段ならペプシは500mlのペットボトルしか買わないんだけど、このクラシックな缶デザインがやけに気になって、ふと手にとってみると・・・・

こ、これは・・・なんなんだなんなんだなんなんだ!!

ぬぬぅ~~・・・これがいつものサントリーフーズのやり方だぁ。
消費者をなめおって、こんなアコギな商法に毎度毎度ひっかかるとおもうなよぉぉぉ~


まぁ大河原邦男先生のデザイン画だから、ガンダム好きならもう購入しないわけにはいかない。
悲しいけどこれ、戦争なのよね。
一缶68円で売られていて、とりあえず初日は2缶だけレジに持っていったが、帰りがけに1.5リットルサイズのペプシが128円で売られているのを見かけて複雑な気持ちになった。
でも1.5リットルサイズのペプシなんて、ホームパーティでも開かん限り1日で飲み干せるものではないし、ひとりで飲むにしても3日もフタを開け閉め開け閉めしてたら気が抜けてしまって飲めたもんじゃなくなるから、缶の飲み切りサイズで調度よいのだ(って自分を納得させてる)。

ここ2日間でガンダム、ザク、グフ、ドムをとりあえずゲット。
あとはガンキャノン、ガンタンク、シャアザク、ズゴック、アッガイ、ゲルググ、アッガイ、ギャンくらいだと思うから8缶買ったら全て集まるだろう。

ほんで、また買いに行ったら・・・


木馬もあるやんけ!!


戦艦もって、マジか!?
ほんならあと、マゼラン、サラミス、ムサイ、ザンジバル、チベ、グワジン、パプア補給艦と・・・・

わああああああああああ~~~~~~!!

サントリーは俺を殺す気か!?


ついでに、これは大河原邦男先生デザインのゲルググが表紙になった時のタワレコのフリーマガジンbounce。


こいつぁ、ガンダム生誕20周年を記念して、ファースト・ガンダム劇場版三部作のVHS『機動戦士ガンダム メモリアル限定BOX SET』が発売された時に、オリジナルMSメカニックデザイナーである大河原邦男先生が、bounceのために特別に書き下ろしたものである。
この『メモリアル限定BOX SET』も、大河原先生が書き下ろした迷彩ザクの1/100スケール・プラモ箱に収められてるという豪華仕様のものだった。
今は亡きドリーム・キャストが発売され、SPEED、MASSIVE ATTACKなどが幅をきかせていた時代である。

戦いを終えたゲルググ(デザート・カスタム)が、砂漠に横たわる図であるが、場所はテキサス・コロニーであろうか。
ナギナタらしきものが砂に埋まっていることから、かなり激しい連邦との戦闘が繰り広げられたことが想像できる。

いや~大河原先生の画力は圧倒的だなぁ~

今日の1曲:『Man Next Door』/ Massive Attack
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昆虫採取

2012年08月12日 | ルルイエ異本
お盆休みに突入し、ロンドンオリンピックも大詰めとなってまいりましたね。
やっぱなでしこジャパンサイコー!!

さて、オリンピック観戦でイギリスにご旅行中の方へ、もうひとつのオススメ穴場スポットをご紹介いたしましょう。
まぁ、予想はついてる方もいらっしゃるでしょうが。

以前紹介しましたブリチェスター近郊の町で、ゴーツウッドという小さな町があります。
この土地は大地母神シュブ=ニグラスを信仰していることでも知られておりまして、町の広場に建つ“ムーンレンズ”と呼ばれる奇妙なガラス状の物体を取り付けた金属の塔はぜひ見ておきたいところ。
運がよければ、“千匹の仔を孕む大いなる森の黒山羊”シュブ=ニグラスの召喚の儀式に立ち会えるかもしれません。

お子様との夏の思い出作りとして、ゴーツウッドの森の広場に行ってみるのもいいかもしれませんね。
夏休みの昆虫採取の課題なんかには、まさにうってつけの場であるかと。
森へ入ると、まずノッペラボーの卵みたいな円筒形生物が寄ってくるらしいのですが、そいつらをうまいことふりきって奥に進むと広い空き地に出ます。
この空き地はかつて魔女どもの黒ミサの集会所になっていたらしく、その魔女たちはかの悪名高いマシュー・ホプキンスに捕らえられ、全員処刑されたのだそうです。

マシュー・ホプキンスに関してはCathedralの曲“Hopkins(The Witchfinder General)”を参照。


その空き地の中央に、光を反射しない不思議な灰色の金属でできた円錐塔が聳え建っているのだそうです。
この灰色の円錐塔こそ、我々の望遠鏡の可視範囲のはるか彼方、宇宙の外縁近くにある二重太陽の惑星シャッガイからやってきた昆虫種族の神殿なのであります。
まぁこの神殿はいわば昆虫族の博物館といった様相を呈しており、地面から出ている部分は入り口にすぎず、実はその下に埋まっている下層部にワクワク胸躍るような博覧施設が広がっているのだそうです。



シャッガイの昆虫族は好奇心旺盛な種族で、新しい奇怪なものを求めて他の惑星へ出かけて行く習性があり、その惑星で隷属させた種族を拷問にかけて楽しむという、とてもサディスティックな種族なんですね。
ゴーツウッドの森をうろついている「昼の衛兵」と呼ばれるノッペラボーの円筒形生物も、かつて昆虫族に植民地化された惑星ザイクロトルから連れて来られた種族で、空き地の警護役として使役させられているわけなんです。
あと、シャッガイの昆虫族が入植した惑星に、太陽系のルギハクス(天王星)なんかがあります。
ここにはたくさんの脚を持つ金属の立方体種族が生息しているといい、彼らは比較的下等な神格ルログを崇拝しているのだそうです。
彼らと昆虫族の間では、けっこう宗教上の争いが絶えなかったそうです。



これらの生物がどんなものかをご覧になりたければ、円錐塔の地下にある「思い出の部屋」に行ってみるとよいでしょう。ここでは、昆虫族に隷属させられた種族たちから一体ずつ標本として持ってきた目のない死体標本が展示されてあるのだそうです。
ま、手っ取り早く視覚的に昆虫族の植民地活動の歴史を知りたければ、人間の脳に昆虫族の記憶を注入するという、彼らのサイケデリックな術によってトリップするのもひとつの方法です。
ただ、この術は麻薬中毒者が薬物による幻覚症状の中に快楽を求める感覚に似た作用が起こるので、健康上、お子様の教育上あまりオススメはできません。

「思い出の部屋」の先には身の丈6メートルにもおよぶ「邪神アザトートの巨像」が展示されていて、これは外宇宙に追放される前のアザトートの似姿を模ったものなのだそうです。
この施設に訪れたことのあるイギリスの作家ロナルド・シアさんの話によれば、その姿とは・・・・

「基本的には、何対ものしなやかな脚に支えられた二枚貝で、半ば口を開いた貝殻から、先端にポリプ状の付属物がついた節のある円筒形のものが数本延びちょった。
貝殻の内側の闇のなかに深く窪んだ目を持ち、ヌメヌメと光る黒髪に覆われた、身の毛もよだつほど残忍な口のない顔が見えたような気がしたっけ」とのこと。



そしてこの円錐形の神殿の最下層には、昆虫族が“外から来る者”として崇拝しているアザトートを召喚するための『多次元の門』が広がっているという。


ま、この昆虫族は鳩ぐらいの大きさとのことなので、虫獲り網で十分捕獲可能かと思われますが、精神波とかとばしてくるやつらなので、逆に捕らえられて拷問にかけられた末、人間採取の標本にされるようなことにならないようにね!


今日の1曲:『Hopkins(The Witchfinder General)』/ Cathedral
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