AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ソニマニ2015 ~プロジディーVS電器グループ~

2015年08月30日 | コンサート
Prodigyは、1997年第一回フジロックの時、2日目の大本命アーティストであったが、ご周知の通り、あの凄まじい嵐の為2日目は中止になり初プロディジーを拝めることは叶わなかった。
かろうじてフロントマンのキースとマキシマムだけ、1日目のRAGE AGAINST THE MACHINEのライブ時に飛び入り参加するというビッグサプライズな出来事が起こり、彼らの即興ラップ姿を拝むことができた。
それから18年の間、プロディジーには全くといっていいほど関わりがなかった。あのフジロックが終わったと同時になんか冷めてしまったのだ。
ただ、やはりライブだけは生きてるうちに一回くらいは見ときたいという思いが心の片隅に残っており、今回新作や前作も買い揃え(ただ、この2枚が全然といっていいほどハマらんかった)、18年前に果たせなかった思いの丈をこのソニマニにぶつけようと、彼らのステージに臨んだ次第である。

ステージ後ろには新作ジャケの赤いきつねがデーーンと佇んでおり、上から「あわよくば食ってやろうか」という表情で我々を見下ろしている。



さすが深夜のヘッドライナー、演奏がはじまるやいなや歓喜の雄叫びと共に猛り狂った若者が私を押しのけ前へ前へと突進していく。
1曲目は新譜からではなく、いきなり90年代ヒットチューン“Breathe”から。昔はけっこう聴きまくったもんだが、あれれれなんだか全然興奮できない。
それからも一度聴いたら忘れられない印象的なフレーズのビッグビートチューンのオンパレードで、オーディエンスの興奮は収まることを知らない。
今の若いリスナーはおそらくこの曲で入ったのであろう“OMEN”では大合唱が起こり、それを横目で見つつ「EDMやのにオアシスよろしく大合唱させるなんて、なんちゅーあざとい曲や。ダンスミュージックの風上にもおけんのう」と、ますます気持ちは冷めていった。
まさに踊るアホウに観るアホウ状態。
唯一大興奮してツーステップを踏みまくってしまったのが“Voodoo People”。この曲の躍動感はいまだに大好きだ。




そういえば今回Perfumeのライブの時、のっちがMCで「腹筋やるときBPM高めのプロディジー聴いてやって燃える」なんていってたっけな。
彼女たちは2008年の時のサマソニ出演時、プロディジーのライブを観てこんなに挑発されたことはないってくらい感動したそうだ。キースの嫁とも挨拶したらしい。

しかし、私が20代前半の頃に聴きかじっていたマンソンやプロディジーに、今の20代の若者たちが彼らのヴィジュアルやカリスマ性に熱狂してる。思えば奇妙な現象である。
ただ、私がマンソンやプロディジーのライブパフォーマンスに興奮している女子たちを見て、「若いな~」なんて思ってしまうのは、音楽があんまり進歩していなく時代がストップして、私だけが年老いてしまったのかなと、今回ソニマニを体感してそう感じてしまったのであった。


聴きたかった曲もだいたい聴けたし、浮かれ騒ぐガキ共も鬱陶しいので(いや、祭りなんだから浮かれていいんです!)途中離脱して隣りのフードブースへ。腹も減ってたし。




焼き肉丼(いまいちだった)とレッドブル・ウォッカというのがあったので試しに飲んでみた。うん、美味い。



腹ごしらえも済んで、休憩もだいぶとれたので、最終観戦予定であった電気グルーヴを観るべく、その隣りのSONIC WAVE STAGEに向かった。
SONIC WAVE STAGEは、メイン会場のCRYSTAL MOUNTAIN STAGEの約半分くらいの規模。
ただ、雰囲気はこっちの会場の方がなんかゆったりしていて意心地がよかった。




今やフジロックでは大トリバンド前の出番を務めるビッグテクノユニットである電気グルーヴに対してえらいぞんざいな扱いやなとは思ったが、やっぱフジとソニックでは客の人種が違うのでこういった振り分けになったのかと。
とりあえずセンター通路で前がガラ空きなかなりステージの見やすい位置を陣取り、待機した。
横の外人がその隣りの女の子にプログラムを指さして「電気グルーヴ」ってなんて読むのか熱心に聞いていた。そういえば電グルだけ日本語表記だったんだ。

「コンバンワデンキグルーヴデス」という、いつもの?挨拶ループで電グルのライブがスタート。
このイントロダクションがけっこう長く、この時点ですでに中弛み感を覚え、もうだいぶ疲れもたまってて、さっきのレッドブル・ウォッカの酔いも手伝ってウトウト意識を失いそうになった。



ただ、ソニマニで音的に一番気持ちよかったのは電気グルーヴ。
セトリはだいたい新し目の曲中心で、私がわかったのは“FLASHBACK DISCO”と、昨年のワンマンの時購入した25周年CD収録の“Baby's on Fire”と“Super Star”のみ。
だが、あのピコピコした立体感あるサウンドループとアシッド感タップリのライトニングも手伝って一気に睡魔もぶっ飛んで、気持ちよく体を揺らせることができた。

思うにこの電グルEDMマジックは、このSONIC WAVEの会場の構造にあるのだと。
おそらくこの会場は、エレクトロ系のアーティスト用にスピーカーの配置から音が立体的に響くように設計されていて、ディスコ感覚で楽しめるよう内壁から天井まで照明効果が発揮できるような構造なのだ。
よって、マンソンやプロディジーのような、もうほとんどヤンチャなガキ共が興奮する激ロックとやらに取り込まれるようなビッグアーティストとは明らかに一線を画している、電グルなどの本格的EDM系のアーティストにとってまさにおあつらえ向きの会場だったのだ。
だからPerfumeも、ファン層がもうすこし落ち着いて、もっと渋めの選曲で(Take me Take meなど)PTAのコーナーが省かれた彼女たちのステージをこのSONIC WAVEで見れたのなら、どんなに楽しいだろう。どんなに気持ちよいだろう。


照明係はん、ええ仕事してはる!



はぁ~~、光がきれいだぁ・・・・
そしてこのピコピコした気持ちいいサウンドに思わず・・・・・・しぇしぇしぇのしぇぇぇ~~~



しかし電グルはなんか物足りなすぎた。
ラストの曲は何の曲かわからんくて、スクリーンに「SCORPIONS」と表記されていたので、「え?あの曲なんかなぁ~」と思ったが、あの曲は複数形じゃなかったような気がする。
でも昨年と全く同じ装いのシルクハットをかぶっただけのピエール瀧が「絶対離しませんよぉぉぉ~~~~!!」と連呼しだしたので、ああ、これは“SCORPION”の全く原型を留めてないヴァージョンのやつかと。
なんてポケ~~~っと考えてるうちに電グルのステージが終わってしまって、かなり不完全燃焼だった。
いや、ベタかもしれんけどせめて“シャングリラ”くらいやれよ!


それにしても・・・奇抜な仮装をするでもなく、瀧は仕事しなさすぎ!!
もう存在価値ほとんどないよ。マンソンを見習え!!!




ここのブースには出入り口というものがなく、隣りのブースから出なくてはならなかった。
電グル終演後、狭いブース移動口への民族大移動で、またかなり疲弊した。

隣りのブース。一反木綿パラダイスといったところか。



観たいもんも全部終わったので、ようやくグッズをゆっくり物色できる状態になった。
大行列ももう終息してるだろう。目ぼしいモノは残ってるかどうか怪しかったが、とりあえず行ってみた。
とにかくアーティスト名の入ったソニマニTが欲しかったのだ。




って、物販コーナーすでに撤去されてもーてるやんけ!!


ボケボケボケボケボケボケボケボケボケ!!原始心ボケボケボケボケボケボケ・・・・・・


持ってきたTシャツ3枚とも湿気でグチョグチョになって、帰りは物販で売ってるTシャツ着て帰ろうと当てにしてたのに・・・・

何がサマソニ前夜を彩る空前絶後のオールナイトイベントじゃ!何が前野菜じゃ!
ソニマニなんかもう二度とくるか!!


と、ソニマニを楽しめたのかどうかもわからぬまま、ムシャクシャした気分で、湿った節電気グルーヴTシャツを着たまま、始発に乗るべくどんよりした朝の海浜幕張駅に疲弊しきった足取りでテクテクと歩いていったのであった。

東京駅八重洲のJR高速バスの待合室と化しているマクドでは、いつもならアニメ少女の柄の手提げ袋をたずさえた者たちがたむろしておるのだが、今回はアーティストTに身を包んだ若者に占拠されていた。
そんな喧騒の中、私はカフェオレをすすりながら、今回のソニマニ関東遠征をポケ~っと振り返っていた。
この中で、果たして一つとして心から楽しめた事があったろうか?




~追記~

信じられないことだが、今回新宿ディスクユニオンでの収穫はゼロだった。


今日の1曲:『Baby's on Fire』/ 電気グルーヴ
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ソニマニ2015 ~パヒュームVSマンンン・マンンン~

2015年08月28日 | コンサート
あまりの豪華顔ぶれに思わず初参戦を決意してしまったSONICMANIA2015。
この盆の暑いさなか、我ながら思い切りがすぎたと思っている。

海浜幕張駅に着いたのは21時前くらい。そっからオールナイトを乗り切るためにレッドブルやおにぎりを腹に詰め込んだりしていて、幕張会場の門をくぐったのは結局21時半くらいだったか。




会場内はすっかりSUMMER SONIC仕様。ソニマニはその前夜際だから特別な装飾はない。


ロッカーは当然ながら全然空いてなかったが、会場の奥の方行ったらまだ数個空いておりとりあえずリュックを預ける。コインを投入してカギをかけてから、日をまたぐので追加料金が発生し料金が倍かかることに気づいた。ちくしょう、クロークに預けた方が安かったか?
そしてグッズコーナーの方に向かったが、まぁ長蛇の列ですわな。ソニマニオフィシャルTが欲しかったが、まぁまだ夜は長い。
トップバッターのPerfume開演までもうあまり時間もないので、メインステージのCRYSTAL MOUNTAIN STAGEに向かう。
雨模様で湿気もハンパなく、会場内を右往左往しただけですでに汗グッチョリ。

見る予定であった最初の3アーティストは3連チャンですべてこの会場。



おお、なんか飛んでますわ。



Perfumeの開演時間が近づくと会場内も人がどんどん増えてきた。未成年を除いても、Perfumeの動員力いまだ衰えずといったところ。
ソニマニ前に東京中歩きまわって疲れておったので開演ギリギリまで座っていたかったが、周りの座っていた者たちも私以外みんな立ち上がりだしたので、ヨッコラショと重い腰を上げた。
中央ピットの人の詰め掛けぐあいは、まぁサマソニとあんま変わらんかった。
私は右側のけっこう前の方を陣取った。まぁこういったビッグフロアのイベントは、普段のワンマンライブより遥かに前の方で閲覧できるのがメリットだ。
いつでも好きな場所に移動できるし、もっと人の少ないところでは思いっきりツーステップも踏める。

開演前、はやる気持ちを抑えきれず持参のビームサーベルを振り回してる輩もおった。


「GAME」を期待しての行為だと思われるが、私も今回三人のジェットストリームアタックが見れるのではないかという、期待が高まった。

大歓声の中、Perfumeのライブが始まった。
1曲目は案の定、最新シングル曲“Pick Me Up”。全くもって意外性がない。しかもこの曲は個人的に全然好きになれん。
この1曲目が始まったとき、計算外だったのが歪んだベース音がもろ直撃して、この場所では音のバランスが悪かったこと。
即後退して、もうちょっと中央の方へ移動。




---Perfume SET LIST ---

1.Pick Me Up
2.レーザービーム(JPN:Album-mix)
3.GLITTER(JPN:Album-mix)
4.Spring of Life(LEVEL3:Album-mix)
5. NIGHT FLIGHT
6. だいじょばない
7. Party Maker
8. チョコレイト・ディスコ(2012-Mix)


これといったサプライズや意外性もなく、ここ2、3年とあまり変わり映えしない無難なセトリ。
まぁ個人的には“ NIGHT FLIGHT”は生ライブでは初めてだったかな。
Perfumeのワンマンは今まで3回行ったが、いずれもスタンド席でなんか今まで心底楽しめたライブがなく、こういったビッグフロアならレイブ感覚で楽しめるんじゃないかと期待したのだが、幕張くんだりまで見に来た甲斐はあまり感じられなかった。
個人的にしらけるPTAのコーナーもワンマン、フェス関係なく絶対にやるし(まぁこれをやり続けるのが彼女たちのポリシーなのだろう)、ダンスフロアチューン“Party Maker”ももう3回目でいい加減飽きた。
ちょっと気分が高揚したのは“Spring of Life”くらいか。この曲の躍動感はやっぱ上がるものがあるな。しかもアルバムミックスヴァージョンってのがよかった。



あとPTAコーナー後にやる曲って、“だいじょばない”か“FAKE IT”ってのがだいたい最近のパターンだが、個人的には断然“FAKE IT”なのだが、今回も残念ながらまた“だいじょばない”(ちなみに翌日のRSRフェスでは“FAKE IT”だったそうだ。なんでそうなるんだよ!)。
ただ、今回は改めて間近で“だいじょばない”のパフォーマンスを拝見して、その3人の正確無比なる驚異的なフォーメーションは実に見応えがあるなと。
カッコいい振りのパターンがこれでもかといわんばかりに盛り込まれており、それが3人によって複雑に絡み合い矢継ぎ早に展開される。ダンスだけ見てたら完全にプログレですよ。

しかもこのスタジオでは段差もある!難易度ハンパない!



Perfumeが終わり、とりあえずまたグッズコーナーにいってみたが、相変わらず長蛇の列。
なにも出来ぬままマリリン・マンソンの開演時間が迫ってたのでまたクリスタル・マウンテン・ステージに引き返す。

マンソンは期待してたより地味な装いでちと残念。



マンソンのライブは初めて見たけど、私的にはキッスを見てる感覚に近かった。
高い演説台からの聖書燃やしや、ひとりライオンキングなど、様々なシアトリカルな出しもので我々の目を楽しませてくれた。
一応バンド形態ではあるが、演奏陣は特に注目に値するところはなかった。




私がマンソンを知るキッカケとなったユーリズ・ミックスのカヴァー“SWEET DREAMS”では、竹馬に乗って登場し、キリンばりの悠然さでステージ上を右往左往しながら熱唱し、我々の度肝を抜いた。




ソニマニレポ後篇へ・・・

今日の1曲:『SWEET DREAMS』/ Marilyn Manson
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むかつくばかりのこやし ~ソニマニ直前~

2015年08月23日 | 名所ガイド、巡礼記
上野を後にして、次に向かった先は渋谷。
毎年のように東京には訪れているが、渋谷に来たのは2009年のIT BITES来日公演以来か。
かなり雨が降り始めていたが、スクランブル交差点は相変わらずのウォール・オブ・デス状態。
そのまま文化村通りを目指す。


この柄は・・・・・
『ドクタースランプ』最終回の最後の一コマではないか!!さすが渋谷。オシャレである。
(右横にはうんちくん柄のショートパンツが!)



ただ、私が今回雨の中渋谷に来たのは、Bunkamura Galleryで催されていた『幻獣神話展Ⅱ』の売店で、クトゥルー神話アイテムが売られているという情報を入手していたからにほかならない。



クトゥルー神話雑貨制作で悪名高いるるい宴さんのおそるべき神話的アイテムがずらりと並んでいた。


今回購入したアイテム。
無貌の神&ダンウィッチ缶バッヂと別冊幻想文学『クトゥルー倶楽部 ラヴクラフト入門百科事典』のカヴァーを飾った開田祐治画クトゥルー&ラヴクラフトのクリアファイルおよびマグネットシート。



夕の刻。ソニックマニアの開場時間も迫っていたが、私がそのまま東京駅に直行せず再び雨模様の新宿に舞い戻ったのは、ライブ前にこの情緒溢れる新宿歌舞伎町のゴールデン街で一杯やっていこと思いたったからにほかならない。



あかるい花園三番街。



もちろん呑む店は決めていた。
そう、ロックファン、プログレファンが一度は訪れるという憧れの店、その名も“原子心母”。


2000年8月5日に、新宿区役所裏手の“バーばるぼら”のオーナー正美さんが、現在3店舗並んだ店の、第一番目に開いた店。
“バーばるぼら”の20周年が済んだら冒険をしようということで始めたという。
店名は、オーナーが「21世紀に残したいもの」として、ピンク・フロイドのアルバム『原子心母』からとったもの。
一階は8席座れるカウンターで、ママは日替わり。ママによって随分雰囲気もかわるようだ。
ハードロックカフェとは違って、店名だけハッタリきかしているのではなく流す音楽はロック、70年代の音楽がメインだという。
ワクワク胸が躍る。ここに来て楽しめないハズがない!
何を隠そう、行きしの夜行バスの中でフロイドの『原子心母』を聴いて気持ちを高めてきたのだ。

開店時間の19時になったので、さっそく・・・・・・


って、閉まっとるやんけ!!

ボケボケボケボケボケボケ!!原子心ボケボケボケボケボケボケボケ!!・・・・・・・・・




金曜の晩やぞ!世間で言う花金ゆーやつや!
お盆休みとはいえ、スタッフ日替わりで何人もおるんとちゃうんかい!!
だいたい客商売にお盆もクソもないやろ!なに甘えとんねん。
まぁ金持ちの娯楽で店やっとんのやろけど。
前回のPAZZ氏のラーメン屋といい、、、ロック系の商売人は、ほんまにもぉぉぉ・・・・・
ロックがキライになるわ!

と、上記のような悪態を吐き散らしながら、もう全然開場時間には間に合わないが、ムシャクシャした気分で早足で東京駅へ向かった。
そっから、京葉線のホームまでの距離がまた長い。


いよいよSONICMANIA(気持ちを切り替えて)。


今日の1曲:『原子心母』/ PINK FLOYD
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解き放たれた野獣 ~ソニマニの朝~

2015年08月19日 | 名所ガイド、巡礼記
奈良駅から高速バスで出発し、朝6時に無事新宿に着いた。
とりあえず朝飯。

まぁ今回のソニマニ遠征は、前日いきつけの美容院がたまたま定休日でテキトーにとびこんだ個人経営店がとんでもなくヒドい所で、後ろ髪をガタガタにされたり、デジカメSDカード口がもぬけの空だったりと、しょっぱなから失敗の連続であったが、モーニングを食おうとテキトーにとびこんだドトールがもうついてないとしかいいようのない所だった。

まず、モーニングセットだと思ってサンドとドリンクをオーダーしたのが単品価格の合計額を請求され、いつもの1.5倍の料金を支払わされたこと。
なんと、この店モーニングセットをやってなかったのだ!
(後に他店を覗いたらちゃんとモーニングやってた。どゆこと??)

おまけに、食いはじめてしばらくたってから、この時間帯には似つかわしくないガキ連中とその母親どもがワイワイガヤガヤと入店してきて、私の新宿での優雅なモーニングタイムをブチ壊しにされた。
どうやらどっかのジュニアダンススクールの連中で、今から発表会みたいなんがあるらしく、母親どもが店内でそのガキどもにメーキャップを施しだしやがった。おまえら黄昏時のキャバ嬢か?マクド行けや!

その時の私の顔の表情は、おそらくこのクリム本のような形相であったことと思われる。



その後、近くのカプセルホテルにとびこみ風呂&仮眠をとった後、ヨドバシカメラでいっちゃん安いSDカード(8ギガ)を購入し、向かった先は上野。

おお、西郷どんではおわはんか!



ここがかの有名なアメ横かぁ。賑わってるねぇ~



ただ、私が今回上野に赴いたのは、西郷どんに会うためでもアメ横見学のためでもなく(第一これらが上野にあることをこの地に来るまで知らなかった)、上野の森美術館で『大河原邦男展』が開催されていたからにほかならない。



にしても、開催場所が美術館だからか入場料が高い。そして館内撮影も禁止。
お盆休みということもあり、館内はオッサン大半&時々子供連れでかなり賑わっていた。よって通路も狭いのでなかなか前進しない。
特にガンダムコーナーにさしかかると人詰まりができるという状態。

内容は、メカニックデザイナーである大河原先生がこれまで手掛けてきた膨大な量のロボットやマシーンの原画、原案などの資料がズラーーーーっと展示されてあるというもので、確かにその緻密なメカニック構図をみると、大河原氏の驚異的な仕事の細やかさが見てとることができた。
ガンダムをはじめ、科学忍者隊ガッチャマン、ヤッターマン、ダグラム、ボトムズ、レイズナーと、日本の代表的なロボットアニメのデザインはほぼ大河原氏の手によるもので、意外なのではドラえもんの長編シリーズ『のび太の宇宙開拓史』のメカデザインなんかも手掛けられていたという。



まぁ正直私が関心あるのはガンダム(しかもファースト)くらいであって、タイムボカンシリーズはノスタルジックな気分になるだけで、子供のころ近所に住んでたタカシ君みたいにダグラムやボトムズまで追求するようなツワモノではない。
よって見どころはほとんどなくて、ガンダムコーナーですら特に目新しいものはなかった。

気になってしゃーなかったのが、近くにいた母と娘(20くらい)の会話とはしゃぎっぷり。親子でロボアニオタやってまーすといったところ。いるんだよ、こういうのが。
まぁいつしかの東京タワーの蝋人形館のロックコーナーでの我々のはしゃぎっぷりとたいして変わらんか(そん時は館長がとんできて注意されたもんな)。

最後のこの屏風みたいなんだけ撮影OK。ケチか。全体像はムリ。



今回はガチャ運も悪い。つかもっとましな絵柄用意しとけっつの!



ふ~ん、という感じ。さすがにサイコガンダムとの対比はなかったな。



土産コーナーでもこれといったものはなく、購入したものも後で「いらんかったなー」みたいなものばかりだ。



さっさと上野を後にして、お次は渋谷である。私には時間がないんだ。


つづく・・・

今日の1曲:『解き放たれた野獣』/ TOKYO BLADE
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長い夜 ~ソニマニ前夜~

2015年08月17日 | 名所ガイド、巡礼記
今年の短い盆休みは、ほとんどSONICMANIA関東遠征に費やされることになった。
今回初めて東京行きの高速バスがJR奈良駅から出ていることに気づくという。
奈良駅は家からけっこう近くて(車やったら15分くらい)、京都や大阪まで行くより時間も交通費も半額になるのに今まで奈良を素通りしてた無知蒙昧な私は大バカ者だったのだ。
んで、せっかくこの時期奈良に行くんやから、鹿や燈花会でもひやかしてからバスに乗り込もうかと。

デジカメにSDカードが入ってないことに気づき愕然となったのは、電車に乗り込んでからすぐのことであった。
まぁSDカードは東京着いてから電器屋で買ったらええやろうと、さほどショックではなかった。
なので燈花会は予備のi-phoneで激写することに。

ゆうても春日大社あたりまで行くには時間に余裕がなく、興福寺あたりで踏みとどまりぶらぶらしたが、たいして画になる燈花会もなくさっさと抜け出て猿沢池の方へ。




池の周りをぐるっと燈花会が取り囲んでいるのだが、暗すぎてあまりいい画は撮れなかった。
薄暗い時間に来た方がよかったかもしれない。


世界が平和でありますように。
ジュクのディスクユニオンで掘り出し物ゲットできますように。



はい、もう時間ないのでここらで引き返す。

三条通りの通りすがりの神社にて。



これ引き連れて歩いてるやつ、奈良でも見たことない。



JR奈良駅の敷地内でも燈花会が催されていた。
何の形かよくわからなかったが、多分上から見たらせんとくんかなんかだったんだろう。



そういえば新装してからのJR奈良駅構内に入ったことがなかった。
とりあえずスタンプもらっといた。



午後に降っていた雨はすでにやんでいたが、奈良市街はシッケシケに湿気っており、30分で着てたTシャツがグチョグチョになってしまっていた。
東京着いたらすぐに着替えにゃならん。

しかしJR高速バスは乗り場がわかりやすくていいな。
新装された奈良駅構内には夜の12時まで開いてるスーパーもあるし。
一応クトゥルー本を一冊持ってきていたが、今読んでるのは(つかまったく読み進めていない)正直つまらなくて、これだけじゃ不安だったので奈良駅構内の本屋で文藝別冊の『キング・クリムゾン ~二十一世紀的異常音楽の宮殿~』と南アルプスの天然水(オレンジ)を購入しバスに乗り込む。



今回はお盆の帰省ラッシュが予想されたので、2ヵ月前に座席をネット予約。
おかげで行きも帰りも隣りに赤の他人がおらんセパレイト席を確保できた。
バスが出発してしばらくクリム本を興味深く読んでいたが、すぐに寝落ちしてしまって大阪着いた頃に目が覚めた。
熟睡したせいで、もう全然眠たくなかった。当然バスは消灯してるので本は読めない。

新宿に着くまで、夜は長い。


今日の1曲:『長い夜』/ CHICAGO
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でっけぇ猫じゃ猫じゃ

2015年08月02日 | コンサート
GODFESHに続き、次の日は人間椅子ライブ見にまた心斎橋に舞い戻った。

今回は7月頭に発売された渋公でのライブDVD『現世は夢』発売記念ツアー。
ツアー名はいちおう『屋根裏の散歩者』と、乱歩の作品名がテキトーに付けられてる。
つか、ライブDVD出したからってその記念ツアーするなんて、今まで聞いたことないよ。
まぁ今売れてる時だからキッカケはなんだっていいんだろな。

難波について、会場に行く前に寄りたいところがあった。
アメリカ村のヴィレッジヴァンガードだ。
この支店で人間椅子コーナーが設置されているとの情報を得ていたからだ。
店に入ると、うおーーっかかってるかかってる。人間椅子の曲が!

そして店入ってすぐん所にデーーンとありました。


店で聞こえてきたのは発売されたばかりのライブDVDのプロモーションVの音。
これすでに入手してるんやけど、実はまだ見てない。いや、セットリストまんま演るようなことはまずないとは思うけど、ライブ前にライブ映像見ちゃうとなんか楽しみが半減するかと思って。
特設コーナーには、CDやスコアの他、前回と今回のツアーグッズなんかも置かれてあった。

前回ツアーの椅子メンバーキーホルダーが気になってたのでそれをレジに持っていくと、レジのにいちゃんがその日私の着ていたカテドラルの魑魅魍魎デカダンスTシャツを見て、「それめっちゃヤバいっすねー」との指摘を受けた。
なにを隠そう、彼こそが人間椅子コーナーの仕掛け人だったのだ。
彼の話によると、前日にメンバーが来店して、それぞれポップ画を描かれていったそうだ。

これはたぶん鈴木画。



で、今回大阪の会場は大きく出ましたなんと猫じゃ猫じゃのBIGCAT!!
昨年名古屋で和嶋氏と遭遇したときに「大阪今度は大きい会場でやろうと思ってますんで!」って言ってくれて、それがようやく実現したって感じ。
2013年にオズフェスに出演が決まり、初見の者たちが人間椅子のパフォーマンスを見てモッシュを起こし(元からのファンはモッシュなんかしないからな)、人間椅子コールが沸き起こった。あれはまさに事件だった!
そして今年初めの渋谷公会堂でのライブは満員御礼!という人間椅子の昨今のブレイクぶりはネット上では聞き知っていた。
まぁでも、集客率は東京とコッチとでは比べもんにならんからなぁ~、こんなデカいハコでワンマンなんかして大丈夫かいやと思っていたが、会場入りしたら見事に客が埋まっており、ここへきて初めて人間椅子のその人気ぶりを実感できた。




会場はデカくなったとはいえ、ライブ内容は相変わらずのいつもの人間椅子ですよ。

~セットリスト~

Op.此岸御詠歌

01.阿呆陀羅経
02.地獄への招待状
03.深淵
04.冥土喫茶
05.赤と黒
06.見知らぬ世界
07.迷信
08.あやかしの鼓
09.膿物語
10.宇宙からの色
11.夜叉ケ池
12.黄金の夜明け
13.陰獣
14.なまはげ
15.針の山

アンコール #1

16.新調きゅらきゅきゅ節
17.ダイナマイト

アンコール #2

18.どっとはらい


不覚にも私としたことが、1曲目が演奏されたとき何の曲か最後までわからなかった。
「羯諦!羯諦!羯諦!」のコールで気づくべきだったが、『此岸礼賛』は人間椅子の中で全く聴かないアルバムの内の一枚なのですっかり忘れていた。購入して5回も聴いてないんやないかな?

前半は新し目の曲ばっかで今日のライブはハズレかなと思ったが、まさかまさかの「あやかしの鼓」がきたときは飛び上がらんばかりに興奮した!
まさか生きている内に「あやかしの鼓」の生演奏が聴けるとは・・・スイッチング奏法もカンペキだった。
そして和嶋氏がダブルネックに持ち替えた時は、「もしや!」と思ったらやっぱりきた「夜叉ケ池」!
前回この曲やったときは、イントロのアルペジオがかなりイマイチでやっぱ再現は難しくてなかなか演らんのかなと思ったけど、今回は完璧だった。この曲はこれからもライブでガンガンやるべきだと思う。
そして続いて「黄金の夜明け」、そして20年以上も椅子のライブに通い続け(ウソ、8年間空いた時期もあった)、一度たりとも聴けたことのなかった念願の「陰獣」がキターーっ!!
うん、今回のライブはやっぱアタリだった。
ただ「陰獣」は、鈴木氏のイカ天時代のみゃあみゃあな歌い方が好きなのであって、最近のドスのきいた歌い方(つまり『20周年傑作選』収録のリメイクヴァージョン)のはなんかダメだなぁ。

それにしても、他の公演情報では鈴木氏のテンションが高めだったという噂を聞いていたが、ここ大阪ではいつになくワジーのはしゃぎっぷりが目をひいた。
アンコールで出てきたとき、広いハコが嬉しいのか、無駄にステージ上をランニングスタイルで走り回ってたし。「小学校の頃、マラソン学年で一位だったんですよ」なんて秘話もとび出したりして。
いやー、今ノリにノッてるってことなんでしょうな。
ただ、「新調きゅらきゅきゅ節」のイントロを弾きしくじって、もう一回仕切り直してもベースと合わずグダグダやったんは、なかなかの珍プレイだった。
まぁそれでもこの曲はイヤでも盛り上がるんやけどね。

あと気になったのが、2回目のアンコールで鈴木氏が学ランに着替えてきてるのに最近は「地獄風景」をやらないのな。
じゃあなんでわざわざ学ランに着替えてくるんだ?それってただのコスプレやん。
別にそれに不満があるワケではないが意味不明なんだよ。なんならねずみ男やってくれ。


ライブ後ふたたびヴィレヴァンに寄ったらさっきのにいちゃんがいたので話しかけた。
「僕もライブ行ってましたけど、一時間くらい見てまた店に戻りました」ってさ。
じゃあ「夜叉ケ池」とか見逃したんだ・・・・カワウソ。
でも、店に置いてた今ツアーの人間椅子グッズは完売したんだってさ。よかったね。


今回のTシャツは2種ともデザインが微妙だったが、ライブよかったので記念に一枚購入。
ツアー名が『屋根裏の散歩者』だったので、のぞき目Tの方を。しかしいつ着るねん。



余談だが、ヴィレヴァン表のガチャガチャに「少年探偵」マグネットあったので挑戦したら、「夜行人間」当たって興奮した。
最近チャラチャラしてきたヴィレヴァンには批判的だったが、キシリア様にもこう伝えたい。

「このアメ村店は、いい店だ!!」

一回かぶっただけであと残り一種。今回はついている。






今日の1曲:『あやかしの鼓』/ 人間椅子
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