先にシングルリリースされたほとんどの楽曲がパッとしなかったのでレンタルで済まそうと思っていたSalyuの最新作「MAIDEN VOYAGE」だが、2009.2.10 日本武道館で行われたライヴをフル収録したDVD付ってのが太っ腹やん!と思い、一反木綿に乗って飛行する鬼太郎を思わせるジャケに首をかしげつつ限定盤の方を購入。
アルバムの方は、もう最初の3曲でますます張り上がるSalyuのハイトーンヴォイスにいきなり疲労感が溜まった。
2nd「TERMINAL」の時もそうだったが前作はまだ演奏のロックな躍動感とうまくマッチしていてよかった。今回はちょい打ち込みサウンドが濃厚なため、彼女の高音の粗雑さが際立ってしまっている。
ラスト曲のハミングナンバーなんてハッキリいって蛇足でしょう。神経に障るしいらなすぎる。
私としては#4“コルテオ~行列~”と、#7“emergency sign”~#11“cruise”の辺りが非常によかったです。
ライヴDVDの方だが、別売りで出した方がよかったんやない?というくらいボリューム満点の充実した内容となっている。
しかしさすがは武道館でんなー。ステージセットの絢爛豪華さは半端ないっすね!
これまた一反木綿を髣髴とさせる白い帯状の階段が設置され、そこでSalyuが優雅に歌い踊るといった幻想的な演出だった。
神秘的なスクリーン映像とともに“呼吸前奏曲”が流れはじめ、最初に歌われるのはリリイ・シュシュの“回復する傷”。このオープニングは見事である!
今回のセットリストにはリリイの曲も多く組み込まれていて、名曲“飛べない翼”“エロティック”“グライド”の他、林檎っぽい楽曲の“飛行船”など意表をつくナンバーも飛び出し、さらにはSalyuの衣装がえの間には外人のチェロ独奏を挟んで、なんとシングル「共鳴(空虚な石)」のカップリングインスト曲の“Sight”(これがまたいい曲なんだわ)が流れるなど、リリイファン泣かせの演出に度肝を抜かれる。
ただ、苦言を呈すると、ほとんどがリズムなしの伴奏のみで、最近のSalyuの歌い方にアレンジされてるのがリリイファン的にかなりいただけなかった。
あのフロイドのようなゆったりとしたリズムに切ない澱んだヴォイスがのっかるのがリリイの楽曲の醍醐味なのに・・・
一応Salyu名義でカップリングという形で発表されたが、リリイ時代に作られた“光の束”や“再生”なども中盤で演奏され、一反木綿の中央でSalyuがロバート・フリップ・スタイルで熱唱するという、これもかなり鳥肌モノ。
まぁ初の武道館の舞台にテンパってたのか、Salyuのイベント司会者のようなMCがちょっとマヌケだったかな。
話すことが普通かつリハーサル通りって感じでちょっと興醒める。
それと演出、演奏アレンジ共に完成度がもの凄く高いのだが、厳か過ぎるというか、ちょっと演出が固いような気がした。
いや、観ていてこっちが疲れるんよ。
しかし2時間以上ものステージで、全26曲。ほぼ全力で力強く歌いきったSalyuの歌唱力は驚異的なものがあった。それに今回の彼女はかなり安定していたと思う。
これほどのセットリストは今後おそらくもうないだろうことを思うと、この生ライヴを見逃したのは不覚であった。
ただ、やっぱボリュームがありすぎて全部見るには疲労感が溜まるんだなこれが。
今日の1曲:『HALFWAY』/ Salyu
アルバムの方は、もう最初の3曲でますます張り上がるSalyuのハイトーンヴォイスにいきなり疲労感が溜まった。
2nd「TERMINAL」の時もそうだったが前作はまだ演奏のロックな躍動感とうまくマッチしていてよかった。今回はちょい打ち込みサウンドが濃厚なため、彼女の高音の粗雑さが際立ってしまっている。
ラスト曲のハミングナンバーなんてハッキリいって蛇足でしょう。神経に障るしいらなすぎる。
私としては#4“コルテオ~行列~”と、#7“emergency sign”~#11“cruise”の辺りが非常によかったです。
ライヴDVDの方だが、別売りで出した方がよかったんやない?というくらいボリューム満点の充実した内容となっている。
しかしさすがは武道館でんなー。ステージセットの絢爛豪華さは半端ないっすね!
これまた一反木綿を髣髴とさせる白い帯状の階段が設置され、そこでSalyuが優雅に歌い踊るといった幻想的な演出だった。
神秘的なスクリーン映像とともに“呼吸前奏曲”が流れはじめ、最初に歌われるのはリリイ・シュシュの“回復する傷”。このオープニングは見事である!
今回のセットリストにはリリイの曲も多く組み込まれていて、名曲“飛べない翼”“エロティック”“グライド”の他、林檎っぽい楽曲の“飛行船”など意表をつくナンバーも飛び出し、さらにはSalyuの衣装がえの間には外人のチェロ独奏を挟んで、なんとシングル「共鳴(空虚な石)」のカップリングインスト曲の“Sight”(これがまたいい曲なんだわ)が流れるなど、リリイファン泣かせの演出に度肝を抜かれる。
ただ、苦言を呈すると、ほとんどがリズムなしの伴奏のみで、最近のSalyuの歌い方にアレンジされてるのがリリイファン的にかなりいただけなかった。
あのフロイドのようなゆったりとしたリズムに切ない澱んだヴォイスがのっかるのがリリイの楽曲の醍醐味なのに・・・
一応Salyu名義でカップリングという形で発表されたが、リリイ時代に作られた“光の束”や“再生”なども中盤で演奏され、一反木綿の中央でSalyuがロバート・フリップ・スタイルで熱唱するという、これもかなり鳥肌モノ。
まぁ初の武道館の舞台にテンパってたのか、Salyuのイベント司会者のようなMCがちょっとマヌケだったかな。
話すことが普通かつリハーサル通りって感じでちょっと興醒める。
それと演出、演奏アレンジ共に完成度がもの凄く高いのだが、厳か過ぎるというか、ちょっと演出が固いような気がした。
いや、観ていてこっちが疲れるんよ。
しかし2時間以上ものステージで、全26曲。ほぼ全力で力強く歌いきったSalyuの歌唱力は驚異的なものがあった。それに今回の彼女はかなり安定していたと思う。
これほどのセットリストは今後おそらくもうないだろうことを思うと、この生ライヴを見逃したのは不覚であった。
ただ、やっぱボリュームがありすぎて全部見るには疲労感が溜まるんだなこれが。
今日の1曲:『HALFWAY』/ Salyu