先週、少し寒の戻りが肌に凍みる三連休のド真ん中日、神戸三宮から二駅先のところにある湊川神社に赴いた。
湊川神社は、明治5年に南北朝時代の名将、楠木正成公をお祀りするため創建された神戸の名社で、地元では“なんこうさん”という呼び名で親しまれ、安産祈願、お宮参り、七五三、厄除、家族の人生の節目に多くの参拝者が訪れる・・・・
なんてことはどうでもいい。
実はこんな神聖な由緒正しき神社の境内で、Salyuのライブが行われるというので訪れたというワケです。
スペェシャルライブ。
Salyuに関しては、1月にリリイ・シュシュのライブで見たばっかだし、今回もまた市川和則氏(羊毛とおはな)とのタッグということで、このユニットは約1年前にも見たし神戸まで足を運ぶのはどうかと思ったが、神社境内の神能殿というこんないとやんごとなき場所には、Salyuのライブでもない限り一生訪れることはないだろうと思って。
普段はこういう人たちが演るところ。
オオ~~・・・・いとやんごとないやないかい!
つか開場時間過ぎた頃に着いて、しかも悠長に境内を散策してたもんだから正面側の席は全て埋まっていた。
これは大失敗だった。
心斎橋PARCO時代のクラブクアトロ会場と同じく真横からのアングルで観れる構造となっており、ここから観るのもありかなと。
正面側の升席も魅力的。
でもどうやらSTAFF ONLYみたいだったので、升席の前の通路に補助席椅子が何個か設けられてあったのでそこを選択。
約10分押しでSalyu一行が登場。
最初前置きでSalyuがMCでしゃべってたんだが、音量が小さすぎて何を言ってるのか解らなく「ここのPA大丈夫か?」と不安になったが、ライブが始まると普通だったので安心した。
いきなりリリイ・シュシュの楽曲から「飽和」と「光の束」が演奏された。
いや、こないだ聴いたばっかやし。
「光の束」は2020年末の海辺のポルカでのライブの時も演っててもうレア感はない。
それにしても、この伝統ある厳かな会場の雰囲気に緊張してたのか、Salyuの歌唱が少し不安定。
羊毛さんとのギターともちょっと合ってないような気がした。
ただ、今回は加藤哉子さん、そしてSalyuのライブではお馴染みヤマグチヒロコさんの2人がコーラスで参加していて、アコギライブが苦手な私としては大変心強く、今回ライブに行こうと思った決め手でもあった。
羊毛さんとのオリジナルデュオ曲も2曲ほど演奏され、その時コーラスの2人が舞台からハケたときは、「え?コーラス曲はもう終わり?」と一瞬焦ったが、そんなワケはなく、再び戻って来てくれた。
今回は二部構成となっており、マイフェイバリットソング「HALFWAY」が演奏され、そこで加藤哉子さん奏でるウィンドチャイムやリング、特にヤマグチヒロコさんによるバス的な打楽器音が加わってようやく気分がノッてきたところで第一部が終了。
休憩15分ほどはさまれ、第二部。
Salyuがピアニカを携えて出てきたので、もうあの曲演るの確定という感じ。
そして今回メトロノームまで用意され、カチカチカチカチとリズムを刻みだし、Salyu × Salyuの「ただのともだち」が演奏される。
思えば2014年の大阪城公園の特設丸の内ドームでSalyu × Salyuのライブを観て以来、小山田圭吾氏の編曲による、坂本慎太郎くん作詞のこの驚異的なコーラス技の名曲を再び生で味わえる日が来ようとは・・・
続けて「Sailing Days」も演奏されたんだけど、Salyu × Salyuコーナーはここまでで、もっと演ってくれると思ってただけにちょっと少なすぎるなと残念に思った。
まぁでもSalyuのMCによると、かつてのコーラスメンバーも今となっては家庭の事情もあって召集は難しく、やっぱSalyu × Salyuの楽曲は構成が複雑で難しいので、一緒にやってくれるメンバーがなかなか見つからないんだとか。
なので今回も時間なくて、多くの曲を演るのは難しかったんだろう。
昨年の夏、下世話な吊し上げ報道でひと悶着あって、日本特有のヒステリックなキャンセルカルチャーでタブーな雰囲気もある今日この頃、小山田氏の関わる楽曲を演ってくれただけでも本当にありがたい。
本人に取材や確認もせず、一般人の匿名よごれブログや匿名よごれツイートを元とした書き込み内容を、確認された真実であるかのように報道した大手新聞社やテレビ局、そして良識ぶったコメンテイターや芸能人たちの無責任な発言。
そんなテレビに出てる人間らの発言にいつまでも左右されてばっかの一般大衆が、一緒になってその人の人格をこれでもかと踏みにじるこの陰湿な日本で、イジメが横行するのは当たり前だろう。
まぁ大衆社会ってのはそういうものだし、小山田氏の音楽に興味のない人にとっては、どーでもいいことだろうけど。
Salyu × Salyuの楽曲はやはり海外でも評価が高く、そのYOUTUBEの映像がミニマムミュージックの代表的な作曲家のひとりとされているテリー・ライリー氏の目にとまり、昨年彼プロデュースの佐渡島での「さどの島銀河芸術祭」というイベントにSalyuが起用され、Salyu × Salyuのコーラス隊と共に参加したのだとか。
やはり優れた音楽家は、悪質で無責任なメディアの雑音に左右されない揺るぎない感性を持っているのだろう。
そのテリー・ライリー氏の楽曲も今回演奏され、他、Salyuが子供の頃参加していた聖歌隊時代に大好きだったという讃美歌「天使と羊飼い」、アルヴォ・ペルトの「鏡の中の鏡」など、3人のコーラス技がフィーチャーされた、この神聖なる神能殿ならではのゴスペルチックな楽曲が続き、正直厳かすぎてついていけなかった。
で、定番曲「to U」が演奏され、本編の終演を迎えたが、「まさかこれで終わりなんてことはないだろう?」と思ってたら、やっぱり予定調和のアンコールがあってホッとした。
そして待ってましたの「続きを」が演奏され、この坂本慎太郎くんによるシンプルな歌詞と和やかなコーラスワークにポップな楽曲の雰囲気、そしてSalyuによるピアニカの演奏にホッコリした気分になる。
ええ曲や。
ラストはモーツァルトのなんだかよく知らないカヴァーで〆。
いや~、今回はなんだかすごく厳かだったなぁ。
でも、この編成けっこういいいかも。
パーカスの音が加わると、どの曲も映えるし眠くならない。
また演ってほしい。
あと、演者さんみんな足袋履いてた?
聞くところによると、能舞台は足袋を履かないと上がれないらしい。
一応拝んでから神社を後に。
帰りは元町を散策しながら三宮まで。
もう、蔓防関係あらへんがな。
湊川神社は、明治5年に南北朝時代の名将、楠木正成公をお祀りするため創建された神戸の名社で、地元では“なんこうさん”という呼び名で親しまれ、安産祈願、お宮参り、七五三、厄除、家族の人生の節目に多くの参拝者が訪れる・・・・
なんてことはどうでもいい。
実はこんな神聖な由緒正しき神社の境内で、Salyuのライブが行われるというので訪れたというワケです。
スペェシャルライブ。
Salyuに関しては、1月にリリイ・シュシュのライブで見たばっかだし、今回もまた市川和則氏(羊毛とおはな)とのタッグということで、このユニットは約1年前にも見たし神戸まで足を運ぶのはどうかと思ったが、神社境内の神能殿というこんないとやんごとなき場所には、Salyuのライブでもない限り一生訪れることはないだろうと思って。
普段はこういう人たちが演るところ。
オオ~~・・・・いとやんごとないやないかい!
つか開場時間過ぎた頃に着いて、しかも悠長に境内を散策してたもんだから正面側の席は全て埋まっていた。
これは大失敗だった。
心斎橋PARCO時代のクラブクアトロ会場と同じく真横からのアングルで観れる構造となっており、ここから観るのもありかなと。
正面側の升席も魅力的。
でもどうやらSTAFF ONLYみたいだったので、升席の前の通路に補助席椅子が何個か設けられてあったのでそこを選択。
約10分押しでSalyu一行が登場。
最初前置きでSalyuがMCでしゃべってたんだが、音量が小さすぎて何を言ってるのか解らなく「ここのPA大丈夫か?」と不安になったが、ライブが始まると普通だったので安心した。
いきなりリリイ・シュシュの楽曲から「飽和」と「光の束」が演奏された。
いや、こないだ聴いたばっかやし。
「光の束」は2020年末の海辺のポルカでのライブの時も演っててもうレア感はない。
それにしても、この伝統ある厳かな会場の雰囲気に緊張してたのか、Salyuの歌唱が少し不安定。
羊毛さんとのギターともちょっと合ってないような気がした。
ただ、今回は加藤哉子さん、そしてSalyuのライブではお馴染みヤマグチヒロコさんの2人がコーラスで参加していて、アコギライブが苦手な私としては大変心強く、今回ライブに行こうと思った決め手でもあった。
羊毛さんとのオリジナルデュオ曲も2曲ほど演奏され、その時コーラスの2人が舞台からハケたときは、「え?コーラス曲はもう終わり?」と一瞬焦ったが、そんなワケはなく、再び戻って来てくれた。
今回は二部構成となっており、マイフェイバリットソング「HALFWAY」が演奏され、そこで加藤哉子さん奏でるウィンドチャイムやリング、特にヤマグチヒロコさんによるバス的な打楽器音が加わってようやく気分がノッてきたところで第一部が終了。
休憩15分ほどはさまれ、第二部。
Salyuがピアニカを携えて出てきたので、もうあの曲演るの確定という感じ。
そして今回メトロノームまで用意され、カチカチカチカチとリズムを刻みだし、Salyu × Salyuの「ただのともだち」が演奏される。
思えば2014年の大阪城公園の特設丸の内ドームでSalyu × Salyuのライブを観て以来、小山田圭吾氏の編曲による、坂本慎太郎くん作詞のこの驚異的なコーラス技の名曲を再び生で味わえる日が来ようとは・・・
続けて「Sailing Days」も演奏されたんだけど、Salyu × Salyuコーナーはここまでで、もっと演ってくれると思ってただけにちょっと少なすぎるなと残念に思った。
まぁでもSalyuのMCによると、かつてのコーラスメンバーも今となっては家庭の事情もあって召集は難しく、やっぱSalyu × Salyuの楽曲は構成が複雑で難しいので、一緒にやってくれるメンバーがなかなか見つからないんだとか。
なので今回も時間なくて、多くの曲を演るのは難しかったんだろう。
昨年の夏、下世話な吊し上げ報道でひと悶着あって、日本特有のヒステリックなキャンセルカルチャーでタブーな雰囲気もある今日この頃、小山田氏の関わる楽曲を演ってくれただけでも本当にありがたい。
本人に取材や確認もせず、一般人の匿名よごれブログや匿名よごれツイートを元とした書き込み内容を、確認された真実であるかのように報道した大手新聞社やテレビ局、そして良識ぶったコメンテイターや芸能人たちの無責任な発言。
そんなテレビに出てる人間らの発言にいつまでも左右されてばっかの一般大衆が、一緒になってその人の人格をこれでもかと踏みにじるこの陰湿な日本で、イジメが横行するのは当たり前だろう。
まぁ大衆社会ってのはそういうものだし、小山田氏の音楽に興味のない人にとっては、どーでもいいことだろうけど。
Salyu × Salyuの楽曲はやはり海外でも評価が高く、そのYOUTUBEの映像がミニマムミュージックの代表的な作曲家のひとりとされているテリー・ライリー氏の目にとまり、昨年彼プロデュースの佐渡島での「さどの島銀河芸術祭」というイベントにSalyuが起用され、Salyu × Salyuのコーラス隊と共に参加したのだとか。
やはり優れた音楽家は、悪質で無責任なメディアの雑音に左右されない揺るぎない感性を持っているのだろう。
そのテリー・ライリー氏の楽曲も今回演奏され、他、Salyuが子供の頃参加していた聖歌隊時代に大好きだったという讃美歌「天使と羊飼い」、アルヴォ・ペルトの「鏡の中の鏡」など、3人のコーラス技がフィーチャーされた、この神聖なる神能殿ならではのゴスペルチックな楽曲が続き、正直厳かすぎてついていけなかった。
で、定番曲「to U」が演奏され、本編の終演を迎えたが、「まさかこれで終わりなんてことはないだろう?」と思ってたら、やっぱり予定調和のアンコールがあってホッとした。
そして待ってましたの「続きを」が演奏され、この坂本慎太郎くんによるシンプルな歌詞と和やかなコーラスワークにポップな楽曲の雰囲気、そしてSalyuによるピアニカの演奏にホッコリした気分になる。
ええ曲や。
ラストはモーツァルトのなんだかよく知らないカヴァーで〆。
いや~、今回はなんだかすごく厳かだったなぁ。
でも、この編成けっこういいいかも。
パーカスの音が加わると、どの曲も映えるし眠くならない。
また演ってほしい。
あと、演者さんみんな足袋履いてた?
聞くところによると、能舞台は足袋を履かないと上がれないらしい。
一応拝んでから神社を後に。
帰りは元町を散策しながら三宮まで。
もう、蔓防関係あらへんがな。