最近中古で大ブレイク当時のPerfumeを特集した『Quick Japan』や『MUSIC MAGAZINE』を買い漁って記事を読んでるうちに、意にも介さなかった大ブレイク前のPerfumeの作品にもモラホラと興味が湧いてきて、けっこういろいろ購入してしまって、私もとうとう一線を越えてしまった感がある。
まぁYOU TUBEなどで、広島限定アイドル時代のデビュー曲「OMAJINAI☆ペロリ」(パッパラー河合プロデュース)の原初のプロモ映像や、黒歴史とされている「アキハバラブ」のVを視聴してかなりのダメージをくらった私としては、なかなかの冒険ではあった。
まず、今では入手困難となっている『Fan Servise -Prima Box-』をヤフオクで入手。まぁ少々痛み商品だったので、割と安くで落とせた。
本アイテムは、Perfumeが大ブレイクした2008年に完全生産限定でリリースされた、インディーズ時代のシングル3枚に、特典DVDと特製CDケース立てまで付加された復刻ボックスセット。
この商品を手にした時、凄いお宝物をゲットしたうれしさと、なにかしら、人として超えてはならない領域(AVで例えるとマニア・企画モノ的な)に踏み込んでしまった複雑な感情が入り乱れてしまったことを告白しておこう。
背後から「オマエ、そこに手を出してしまったらヘンタイだぞ!」って、誰かに言われてるような気がしてならないが、とりあえず、一枚一枚紹介していこうかと思う。
まず、BE-HIVE第一弾シングル『スウィートドーナツ』。事務所の意向でユニット名を“ぱふゅ~む”から“Perfume”に余儀なく変更された時で、自分たちで考えたユニット名だけに、当時かなり抵抗を感じていたという。
とにかくジャケ画のイモくささが半端ないが(当時15歳?)、プロデュースはこの頃から中田ヤスタカ氏が担当になる。彼もプロデューサーとしては何の実績もない駆け出しの頃で、アイドルに全く興味がなかった中田氏の彼女らに対する第一印象は「アイドルのトップを目指してる系の一番苦手なタイプ」だったとのこと。
インストゥルメンタルはこの頃からクオリティの高い完全テクノ志向にはなっているが、彼女らの声にはほとんどエフェクト加工が施されておらず、ほぼ生歌のいわゆる“歌い上げ”系で「ああ、彼女らも昔はオーソドックスなアイドル歌手を目指していたんだなぁ」と、当時の鼻息荒かった頃の彼女らに想いを馳せてしまうのであった。
彼女らの声の特色が確認できるのと、ライブでもいまだ演奏される、私が昨年大阪城ホールで初めて聴いてブっ倒れそうになったジューシィ・フルーツのカヴァー「ジェニーはご機嫌ななめ」が収録されてあることを含め、すこぶる資料性の高い貴重音源だ。
BE-HIVE第二弾シングル『モノクロームエフェクト』。この頃からロゴが現在の形に定着する。タイトルを明記しないジャケットや衣装など、ヴィジュアル的にテクノアイドル感を意識し出しているのが窺えるものの、楽曲的にはまだまだウルサ型のアイドルソング。
本作に収録の「おいしいレシピ」は、実は中田プロデュースとしての初レコーディング曲。BE-HIVEのどっかのオムニバスにも収録されているそうだ。
BE-HIVE第三弾『ビタミンドロップ』は、いきなりガンダムファーストのオープニングテーマのような電子タム回し音にドキっとさせられる。
いよいよヴォイス加工が顕著になってきており、楽曲もユルふわ系に転じ、中田氏は着々としょんべんくさいアイドル要素を外しにかかっている。大ヒットさせてやるとか、多分考えてないなこの人。ただ、自分の趣味を取り込み、試行錯誤で彼女らを素材としてサウンドの実験を楽しんでるという感じ。
しかし、小学生の頃から「SPEEDになりたい!」という夢を抱いてアイドルの道に飛び込んできた彼女たちの、歌い上げることを禁じられた当時の心境は如何ほどだったろうか(実際レコーディング毎に誰かひとりは泣いていたという)。
発売当時、TSUTAYA新宿店で行われたインストアイベント(歌も披露せずただファンにCDを手渡すだけというもの)では、客がサクラをふくめ10人程度だったというエピソードには涙をさそう。
特典DVDにはシングル曲のPVと、当時のアイドル活動の映像が散りばめられたクリップが収録されている。
「モノクロームエフェクト」PVでのトチ狂った髪形や、破天荒なマジックショーを披露してるいたたまれない映像を見るにつけ、こりゃ売れなかったのも無理はないなと思ってしまったのは私だけだろうか?
昭和のアイドルかみたいなベベを着せられ、“テクノアイドル”とかいうわけのわからん方向性で、しかも売れる保障もないという状況の中、彼女たちはほんとうにPerfumeという可能性を信じてアイドルの冬の時代を生き抜いてきたのだなぁということは、なんとなくわかった。
今日の1曲:『ビタミンドロップ』/ Perfume
まぁYOU TUBEなどで、広島限定アイドル時代のデビュー曲「OMAJINAI☆ペロリ」(パッパラー河合プロデュース)の原初のプロモ映像や、黒歴史とされている「アキハバラブ」のVを視聴してかなりのダメージをくらった私としては、なかなかの冒険ではあった。
まず、今では入手困難となっている『Fan Servise -Prima Box-』をヤフオクで入手。まぁ少々痛み商品だったので、割と安くで落とせた。
本アイテムは、Perfumeが大ブレイクした2008年に完全生産限定でリリースされた、インディーズ時代のシングル3枚に、特典DVDと特製CDケース立てまで付加された復刻ボックスセット。
この商品を手にした時、凄いお宝物をゲットしたうれしさと、なにかしら、人として超えてはならない領域(AVで例えるとマニア・企画モノ的な)に踏み込んでしまった複雑な感情が入り乱れてしまったことを告白しておこう。
背後から「オマエ、そこに手を出してしまったらヘンタイだぞ!」って、誰かに言われてるような気がしてならないが、とりあえず、一枚一枚紹介していこうかと思う。
まず、BE-HIVE第一弾シングル『スウィートドーナツ』。事務所の意向でユニット名を“ぱふゅ~む”から“Perfume”に余儀なく変更された時で、自分たちで考えたユニット名だけに、当時かなり抵抗を感じていたという。
とにかくジャケ画のイモくささが半端ないが(当時15歳?)、プロデュースはこの頃から中田ヤスタカ氏が担当になる。彼もプロデューサーとしては何の実績もない駆け出しの頃で、アイドルに全く興味がなかった中田氏の彼女らに対する第一印象は「アイドルのトップを目指してる系の一番苦手なタイプ」だったとのこと。
インストゥルメンタルはこの頃からクオリティの高い完全テクノ志向にはなっているが、彼女らの声にはほとんどエフェクト加工が施されておらず、ほぼ生歌のいわゆる“歌い上げ”系で「ああ、彼女らも昔はオーソドックスなアイドル歌手を目指していたんだなぁ」と、当時の鼻息荒かった頃の彼女らに想いを馳せてしまうのであった。
彼女らの声の特色が確認できるのと、ライブでもいまだ演奏される、私が昨年大阪城ホールで初めて聴いてブっ倒れそうになったジューシィ・フルーツのカヴァー「ジェニーはご機嫌ななめ」が収録されてあることを含め、すこぶる資料性の高い貴重音源だ。
BE-HIVE第二弾シングル『モノクロームエフェクト』。この頃からロゴが現在の形に定着する。タイトルを明記しないジャケットや衣装など、ヴィジュアル的にテクノアイドル感を意識し出しているのが窺えるものの、楽曲的にはまだまだウルサ型のアイドルソング。
本作に収録の「おいしいレシピ」は、実は中田プロデュースとしての初レコーディング曲。BE-HIVEのどっかのオムニバスにも収録されているそうだ。
BE-HIVE第三弾『ビタミンドロップ』は、いきなりガンダムファーストのオープニングテーマのような電子タム回し音にドキっとさせられる。
いよいよヴォイス加工が顕著になってきており、楽曲もユルふわ系に転じ、中田氏は着々としょんべんくさいアイドル要素を外しにかかっている。大ヒットさせてやるとか、多分考えてないなこの人。ただ、自分の趣味を取り込み、試行錯誤で彼女らを素材としてサウンドの実験を楽しんでるという感じ。
しかし、小学生の頃から「SPEEDになりたい!」という夢を抱いてアイドルの道に飛び込んできた彼女たちの、歌い上げることを禁じられた当時の心境は如何ほどだったろうか(実際レコーディング毎に誰かひとりは泣いていたという)。
発売当時、TSUTAYA新宿店で行われたインストアイベント(歌も披露せずただファンにCDを手渡すだけというもの)では、客がサクラをふくめ10人程度だったというエピソードには涙をさそう。
特典DVDにはシングル曲のPVと、当時のアイドル活動の映像が散りばめられたクリップが収録されている。
「モノクロームエフェクト」PVでのトチ狂った髪形や、破天荒なマジックショーを披露してるいたたまれない映像を見るにつけ、こりゃ売れなかったのも無理はないなと思ってしまったのは私だけだろうか?
昭和のアイドルかみたいなベベを着せられ、“テクノアイドル”とかいうわけのわからん方向性で、しかも売れる保障もないという状況の中、彼女たちはほんとうにPerfumeという可能性を信じてアイドルの冬の時代を生き抜いてきたのだなぁということは、なんとなくわかった。
今日の1曲:『ビタミンドロップ』/ Perfume