AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

SLASH TILL DEATH

2017年01月29日 | コンサート
思えばここ数年、若い頃は全然行く気になれなかったVAN HALEN、KISS、MOTLEY CRUEなど、今ではちぇー万円もする80'sのアメリカンビッグハードロックバンドのライブを、この歳になってからけっこう観にいっている。
だいたい中学始め頃に通ってはいるが、中学卒業する頃にはほとんど興味をなくしたバンドばかりだ。

そして、今回目撃したGUNS N' ROSESも、そんなバンドの一つであるが、上記のバンドと比べてデビューがリアルタイムで思い入れが全然違うし、興味なくしてからもスーパーな存在だったし、憧れの存在でもあった。
今回はオリジナルメンバーのダフ・マッケイガンとスラッシュがバンドに合流したと聞いて、最初は「ふ~ん」てなもんであったが、1stに思い入れがある私としては、なんとなく見過ごすことが出来なかったというか、モチベーション的にはこの前のAC/DC(つってももう7年も経つのか)と同じ感じで、一生に一度くらいは観ておこうかと。


土曜日という良日だったが、その日は運悪く出勤日。
仕事終わってからじゃとてもじゃないけど間に合わない。が、都合良くBABY METALの前座が後から決まり(チケット売れてなかったのか?)、どうせアクセル30分くらい出てこないだろうからなんとか本編までに間に合いそうな感じであったが、メシ食う時間も欲しかったし万全を期して仕事は4時で早退し、京セラドームへと向かった。


ドーム近くのマクドでゆっくり腹ごしらえをして7時頃会場に入ったら、なんとその15分後くらいにライブが始まり面食らった。
え?どないしたんや?噂で聞いてたんとちゃうやないか?




ダフの軽快なイントロベースが鳴り響き、やや緊張感の欠く「It's So Easy」でガンズのライブがスタート。
できればいきなり「Welcome To The Jungle」でぶっ飛ばしてほしかったが、歳相応の曲順というか、馴らしで低音域の曲からやるってのは仕方がなかったんだろう。その次は「Mr.Brownstone」だしね。

それにしても・・・
アクセルらしき歌声は聞こえるんだが、アクセルの姿がどこにも見あたらないぞ。どこだ?



イジーはいた。



初音ミクもいた。



やはり、中央でこぶしをふりあげて高音域の歌声を必死でしぼりだしてるメタボなおっさんがアクセルなんだと認めるしかなかった。
それにしても、すっかり風貌が変わり果てたアクセルの姿を見て、正直残念な気持ちでいっぱいになった。悲しくなった。
なんせ、1stの頃のアクセルのイメージのままきてるからな。あれからもう30年も経ってたんだな。
もちろんデブってることは知っていたが、実際目の当たりにして、なんかロックスターを見ている感覚はゼロに等しかった。




スラッシュはカッコよかった。
やはり名声に溺れることなくずっと現役バリバリでバンド活動をやり続けてる人間は違う。
生まれながらのロックギタリストだ。
いやー、感心しちゃったね。なんせ1st期のガンズ時代しか知らないもんだから、スラッシュはもっとこう、手グセとセンスとカッコのギタリストとばかり思っていた。



ダフもベースプレイはイマイチ印象に残らなかったが、さすがバンド一のイケメン。
歳古りてからも体型を保っており、チョイワルオヤジな雰囲気も出てて女子たちは目が離せなかっただろう。
ダフはそれでいい。
バックヴォーカルと、カヴァーアルバムに収録されてるらしい自分の持ち曲も披露していた。



ドラマーは無難に叩きこなす黒人さん。



それにしても、俺ってほんとに1stくらいしかガンズの曲知らないんやなぁ~って痛感した。
『USE YOUR ILLUSION』、『CHINESE~』の曲やられるとほんと弱かった。
1stの曲にしたって、アクセルの声があれなもんだからイマイチのれない。あれでほんとにブライアン・ジョンソンの代役が務まったのか?
細っそ~い高音域で弱々しく歌う「Sweet Child O' Mine」はほんといたたまれなかったなぁ。会場は盛り上がってたけど。
楽曲の力でなんとかなるだろうと思ってたけど、まさか「Welcome To The Jungle」であそこまで盛り上がれないとは・・・
私的に盛り上がった瞬間は、1曲目の「It's So Easy」で「FUCK OFF!!」と中指立てれたとこくらいかなぁ。




スラッシュのインストコーナーはよかった。
ゴットファーザーのテーマ曲は定番のやつなのかな、いいもの見れたって感じ。
フロイドの「あなたがここにいてほしい」を奏でだしたときはドキっとした。
スラッシュがこんな曲を演るとはね。
たぶんアメリカとかではここで大合唱がおこるんだろうね。



ピアノを弾き語りして、やっとミュージシャンらしさが出たアクセル。



全員で並ばれるともっと悲しくなる。それも、これは金の繋がりなんだと思うとよけい。
この日アクセルはステージにいなかった。そう思うしかない。



アクセルは僕の心の中で、永遠に生き続けるだろう。



てなわけで、ガンズ・アンド・ローゼズでした。



今日の1曲:『Think About You』/ Guns N' Roses
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カンスンローセス

2017年01月21日 | ♪音楽総合♪
年明けてポケーっと過ごしてたら、気づけばもう明日(というか今日)ガンズが大阪にやってくるんやと、すっかり油断していた。
今まで散々彼らのライブは無視してきたが、今回はめずらしくちょっといってみたろかしらんという気になった。
なぜなら、私もかつて彼らのロックンロールにぶっとばされた人間のひとりだから。
あと土曜日ってのもあった(運悪く出勤日やけど)。


ガンズやったら1stが一番好きって人は、ガンダムやったらファーストが一番好きっていうのと同じくらい大多数だと思う。
私もその例に漏れない。

『APPETITE FOR DESTRUCTION』。

ガンズのこの不朽の名作に出会ったのは中学時代も半ば。
アイアン・メイデンのアルバム蒐集には余念がなかったが、メタリカの楽曲にガツーーン!!とやられ、オーソドックスなHR/HMに対しての興味がだんだん薄れ、いよいよスラッシュ嗜好へとシフトし始めた、そんな矢先であった。
ある日メタ友の穏健派リーゼントヤンキーのハルの家に訪れると、その破廉恥なジャケ画のアナログ盤が部屋にころがっていた。
まだ日本盤は発売されていなく、日本で人気に火がつく前のことである。
またハルは何をわけのわからんシロモノを買うてきたんや?と、不審の面持ちでジャケをシゲシゲと眺めた。




音源を聴かせてもらうと、小気味のいいロックンロールに合わせて甲高くて素っ頓狂な男の歌声が聞こえてきた。
「なんじゃこれは!?」と。今まで聴いたことのない声だった。
そして、トチ狂ったかのようなスキャット。

「シャナナナナナナナ、ピーィ!ピーィ!」

な、なんやねんこれは!?と。

ほんで男のくせにAV女優みたいな喘ぎ声を出すというのにも、かなり当惑をおぼえた。

この卑猥なジャケットにこの猥雑ヴォーカル。
なるほど、ハルはエロネタとして(中学生なのでシモネタ全盛期)シャレでこのアルバムを買って俺に聴かせてくれよったんやなぁと。

とりあえず、このアルバムを貸してもらって家に持ち帰ってじっくりと聴いてみることにした。
それから私は1ヵ月、ぶっ通しで毎日このアルバムを聴くことになろうとは予想だにしてなかった。


SEX、DRUG & ALCOHOL臭がプンプン匂う、頽廃的でまさにバッドボーイズロックを地で行くようなダーティサウンド。
メタラーを十分に惹きつけるサウンドだが、やってることは紛れもないロックンロールだ。そして、それはとてつもない破壊力があった。
ねちっこい粘着質なギター、演奏はルーズでパンキッシュな感じもするが、ことのほかどれもこれも楽曲がしっかりしていて展開が絶妙だ。
アクセルは甲高い声と野太い声とを楽曲ごとに使い分け、巧いヴォーカリストだけど、どこか常軌を逸していた。
まさにモンスターバンドとしかいいようがなく、その衝撃のデビュー作が紛れもないモンスターアルバムだった。


まぁしかし、ガンズは私にとっては一発屋のバンドだった(ゆーてもそれはとてつもなくデカい一発だが)。
高校生になってバンドブーム真っ盛り、2枚組の2nd『USE YOUR ILLUSION』が発売され、中学の時ハードロックの「ハ」の字も知らなかった連中が口ぐちに「ガンズ!ガンズ!」と囃したて、アクセルやスラッシュを崇拝していた。
しかし、私はその頃、他に色んな音楽がどんどん入ってきて、すでにガンズには興味をなくしてしまっており、新譜すら買う気になれなかった。
大学の頃、ブックオフで『Ⅱ』だけ購入して聴いてみたけど、確かにメンバーチェンジで演奏力が向上し、バラエティに富んだいい曲が揃ってるんだが、妙に洗練されたスタイリッシュで上品な曲が多く、そこにはかつての毒々しい不良ロックの刺激はもうなかった。
最新作『CHINESE DEMOCRACY』に関しては、数年前これまたブックオフの500円コーナーで購入したが、聴いてる最中イライラしてきて停止ボタンを押してしまうほど、堪えがたいシロモノだった。

まぁ今回のライブ、この辺の作品からもまんべんなく演るって聞いてるが、いまさら予習しても遅いよな。『Ⅰ』は音源がないし。
1stからは「Welcome To The Jungle」、「Night Train」、「Paradise City」、「Sweet Child O' Mine」あたりはマストだろう。

ただ、私が一番やってほしい曲といえば、ズバリこいつ!
みんなだってそうだろう?



今日の1曲:『Rocket Queen』/ Guns N' Roses
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姫に捧ぐ。

2017年01月16日 | しねしねシネマ
昨年スター・ウォーズ新シリーズ『フォースの覚醒 エピソード7』を鑑賞し、旧三部作ファンに媚びを売るかのようなエピソード4の焼き直し的な内容に心底失望させられ、「俺も年だし、スター・ウォーズはもう幼稚すぎてあかんな」と、密かに『スター・トレック』の方に傾きだしていた。
ただ、スター・トレックの最新作も、JJエイブラムスの手から離れ、今回は『ワイルド・スピード』の監督がメガホンをとったと聞いたとたん観にいく気が失せてしまった。
まぁSWエピソード7もJJだったし、もう誰が監督してもCGを駆使しまくりのSF映画には心動かされぬロマンのない人間になってしまったのかもしれない。


などと四の五の言いながら、SW最新作アナザー・ストーリー『ローグ・ワン』を先日観賞しにいってしまっている、幼少の頃からのSW呪縛から抜け出せない浅はかなオッサンであります。
まぁ旧三部作好きといたいしましては、今回のこの物語が、エピソード4のオープニングロールで語られている、帝国軍の究極兵器“デス・スター”の設計図を命を賭して盗み出す反乱軍のスパイが活躍する話だと聞いて、興味そそられずにはおれんかったわけなんですね。

本作ではエピソード6で登場する反乱軍のリーダー、モン・モスマが再び登場すると聞いて、実は私大きな勘違いをしていたってのもあるんです。

モン・モスマと聞いて、私が思い浮かんだ彼女のセリフがこちら。


私は今回のエピソードがこのボサンの仲間たちが活躍する話だと思ってしまったんです。
そもそもモン・モスマが言っていたのは、ルーク・スカイウォーカーによって破壊されたデス・スターが再建された二度目の出撃前のことで、そのボサンがもたらした情報とは、新しいデス・スターの位置と、その要塞内部で皇帝自らが指揮を執っているという事柄を言っていたのだ。

実際ボサンの仲間とはどっかの星の種族らしく、映画で実写化されてないクリーチャーみたいだ。



実際本作で活躍するスパイ部隊は、一体のドロイドを除きほとんどが人間。
上記の勘違いがあったものだから、この部隊がデス・スターの設計図を己の命を投げうって盗み出す話なんだと。もちろんひとりとして生還する者はいないんだと。
だから、これは壮絶な死闘を描いた内容に違いないと、半信半疑ながら期待が膨らんだのだ。

まぁ一見地味に見える部隊だが、実際見てみたらかなり味のあるキャラクター達が揃っていた。
特に惑星ジェダ出身の東洋系の2人組戦士修道士。この2人が圧倒的な存在感を放っていたように思う。
で、エピソード7で大いにコケたと思われるドロイドBB-8の汚名返上とばかりに、今回はラピュタのロボット兵を彷彿とさせる、反乱軍用に再フォーマットされた元帝国軍のセキュリティドロイド“K-2SO”のターミネーターばりに殺傷性がありながらも、冷静かつ妙に人間くさいツッコミ的役どころは好感がもてた。




で、結果的には私の勘違いのストーリー設定がなんか知らんけど見事に的中することになる。
こういう展開は確かに期待通りではあったんだが、いささか命を賭して戦っている部隊の切迫感や葛藤みたいなのはあまり描かれていなくて、割と坦々としており緊張感に乏しかった。
もうライトセーバー持ったジェダイも出てこないんだし、使命感に燃える勇敢な戦士たちとかより、もっとドロ臭くて情緒不安定な人間模様を描いて欲しかったかと。
まぁSWってのは、親子の愛情、共に戦ってる者同士の友情を中心に描いた大衆向けの勧善懲悪SF映画なので、そういう戦争映画みたいな緊張感を求めるってのがお門違いなんだろうけど。


そして、旧三部作好きとしては、最も興奮させられたのが、ローグ・ワン部隊が任務を終えてからのラスト10分。
ローグ・ワン部隊が惑星スカリフにある帝国軍の研究施設から盗み出したデス・スターの設計図のデータを宇宙に送信する。
そのデータを待ちうけていたのが、宇宙貨物船に搭乗していた反乱軍の特命を帯びたレイア姫なのである。


本作『ローグ・ワン』は、昨年の12月中旬から公開されたが、これはちょっと不謹慎な発言かもしれないが、本作を年が明けてから観にいったのは正解だった。
ラストのカットで絶句してしまったもんなぁ・・・・(いや、もちろん観賞中はずっと黙ってましたよ)


R.I.P. Carrie Fisher



オススメ度:★★★


今日の1曲:『Bridge Over Troubled Water』/ Simon & Garfunkel
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お伊勢登場

2017年01月13日 | 名所ガイド、巡礼記
鳥羽二見浦を脱した後、なんとなしに伊勢神宮に向かって、最初は横を素通りするつもりだったのが、「いや、ここまで来たら拝んどかないかんやろ」という抗い難い義務感がモラホラと沸いてきた。
なんせ2千年の昔から、神様がご鎮座されてる聖なる場所だからなぁ。

しかし、まぁ神宮付近は大渋滞ですわ。
交通整理のスタッフに大回りに誘導されて、まぁ比較的神宮に近い駐車場に停めることができた。
老衰でほとんど歩けなくなった親父も、最初は若い頃よく訪れた勝手知ったる伊勢神宮に参拝しようと内宮の方にオッチラオッチラ向かっていたが、新橋手前でリタイア。
なので母とふたりその辺で営業していた伊勢うどん屋台のテーブルんとこに置いていくことに。
そっから内宮の方角に向かってふたりして手を合わせたという。




いや、しかし、両親の判断は正解だった。
このありさまですわ。江戸町の情緒を楽しむどころではない。



実は10数年前に一度おかげ横丁へは訪れたことあるんだが、なんかよく覚えていないのだ。
松坂牛の牛丼は食ったような気がする。

こんなグロテスクなひもの屋あったっけ?覚えてないな。



内宮。ダメだ・・・人が多過ぎて全然スピリチュアルを感じられない。



30分待ちやって。ダメだこりゃ。



仕方がないので御正殿の鳥居はくぐらず、横の門から入って神さんに祈願。
「今年こそCORONERが来日しますように」


母から「いつ戻ってくるんや」という催促の電話があったのでとっとと引き返す。
腹減ってたので松坂牛ライスバーガーを食べ歩きながら。



伊勢の名物赤福を土産に買って帰路につく。



いやはや元旦に伊勢参りなどするものではないってことを身を持って思い知らされました。
しかし、元旦に神社二軒はしごするやなんて、20代の時以来とちがうやろか。
ほんまこれで今年一年たいしてええことなかったらグレるでしかし。


途中に寄った伊賀のドライブインで「伊賀福」という、赤福のパクリとしか思えない土産物が目にとまり、シャレで買うてみた。



家に帰ってさっそく食べ比べ。
伊賀福(左)は餡の盛り方が若干雑。やっぱ赤福(右)とはクオリティが違うな。



ただ、赤福も皿に盛ると餡の形が崩れ、見た目は伊賀福と変わらなくなる。
で、味も大差ないなと感じたのは、私の気のせいだと思いたい。

結論。

伊賀福もちもええじゃないか。


年末年始の無計画で忙しない伊勢巡礼の旅で、身体は癒されるどころか疲労困憊状態となっており、三が日はほとんど家で寝込んでて、やろうと思っていた散乱したCDの整理、ガンプラ作り、執筆中の『ソリャエ~ノ談笑』の清書、百人一首などは全くの手つかずのままになってしまった。


ほんま正月は家でもちでも食いながらのんびりするに限りますわ。


今日の1曲:『反復横飛び』/ 電気グルーヴ
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デペッシュ詣

2017年01月11日 | 名所ガイド、巡礼記
年越しの夜はあんま寝付けなくて、朝初日の出見たら即刻朝メシで、その朝メシがまた正月なもんだからそこそこ豪勢。
いや、もう昨日の晩メシで腹いっぱいやから、納豆と生卵とのりで十分やがな。
でもせっかくなので全部おいしくいただきました。

アラシマのサイケデリックブレックファスト。




めし食ってからもう一時間ほど寝たらチェックアウトの時間になり、慌ただしく旅館を追んだされたものの、その後これといってなんの計画も下調べもしてなくて、途方に暮れるまま車を奈良方面に発進させる。
母が「伊勢神宮の近く通ってくれたら、その辺で内宮の方角向いて拝んでから帰ってくれたらええわ」と言ったので車をとりあえず伊勢神宮の方に走らせる。

だが、ふと「夫婦岩を見たいな」という思いが脳裏に浮かび、家族になにも告げず海岸方向にルートを変更。
ほんま行き当たりばったりの気まぐれオレンジロードですわ。


夫婦岩なんてものは小学校の修学旅行以来で、どれだけの規模のものだったかもその記憶は忘却の果てに消え去ってしまっていた。
海岸線から見えるものかと思っていたが、やっぱ鳥羽の施設に車停めて歩かんと見えない所に位置してるみたいだった。
なんか土産物屋と水族館が一体となった施設で、駐車料金は正月なので通常の4倍。シャア以上だ。


ああ、ここも神社やってんな。二見興玉神社というところらしい。
ほなら、もうここで初詣としゃれこむことにした。



すれ違った若者で「ふうふいわ」と言っているやつがいた。
どういう義務教育を受けてきたのか知らんが、こっちが恥ずかしくなる。
私が若いとき新宿駅で「この電車ひぐれさと停まりますか?」と発言した時の方がまだマシだ。

絵馬。



おお、こんな小さかったっけ?なんかかわいいな。



ツァトゥグァ様だ。



柄にもなくみくじをひいた。
まぁ中に13種の金の縁起物マスコットが一コ納められてるということでガチャガチャ感覚で。
招き猫が当たった。運勢は中吉。今年もしょーもない一年になりそうだ。



暖かい快晴の正月とはいえ、吹きっ晒しの海岸はやっぱり風がきつく冷たいのですぐに施設内に引き返す。
そして商売うまいねぇ、正月やし思わず食いたくなるよね。



なんのことはない。普通においしいぜんざいだ。



身体も温まって料金も心配だから駐車場に向かうと、なんか水族館の方で人だかりができててなんだか盛り上がってる。

どうやら外のプールで水棲動物のショーが繰り広げられているようであった。
しかもタダみたい。
これはさっそくここに詣でたことのご利益が効いたのか?

でかいな。こいつはトドか?



せーのっ「ハイ、夫婦岩!」と、言っているように私には聞こえた。



すでにひと通りのショーが終わっていて、客もひいたのにまだ芸をやってくれている。
食うために必死なんだろうが、なんだか健気だ。



てな感じで、とっさの思いつきで夫婦岩を拝みにいって、鰭脚類のショーまでついてくるとは、なかなか今までにないプレミアムな本年の初詣となった。
ぼったくり駐車料金の元はとれたと思う。

そして、私は満悦の面持ちで車を伊勢神宮方面へと走らせた。


今日の1曲:『Foaming at the Mouth』/ Rigor Mortis
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燃える朝焼け

2017年01月04日 | 名所ガイド、巡礼記
年末年始は特別なことはなにもせず家でボーっとするってのが、我が家の近年の過ごし方であったのが、昨年晦日は家族で伊勢の旅館に一泊して年を越すという異例の運びと相成ったわけでありまして。
まぁ伊勢は父親の生まれ故郷でもあり、本家もここらへんにあるらしく、我が家のルーツを辿るっつーことで。

行く前は出発予定時間の2時間前くらいに起きて、全く何も用意できてないという状態。
まぁ用意するもんゆーたら下着の着替えと車中で聴くCDくらいのもんだが。
伊勢自動車道を通って、約3時間ちょいで目的地に到着。


宿泊したのは、鳥羽の安楽島地区の旅館街の宿。
行く年来る年・お正月プランということで、そこそこの値段だった。




オーシャンビューの部屋で、伊勢湾に浮かぶ島々が一望できるっつーことで期待も高まったのだが・・・・

正面の島開発しまくり中やんけ!金返せ!



まぁこっちは若干いい感じかな。



着いて晩メシまで4時間ほどあったので、どっかその辺うろつこうと思ったのだが、鳥羽の見どころガイドのパンフを開いてみてもこれといって行きたいところがない。
しばらくボーっとしてから風呂に入って、ロビーで涼んでたらもうメシの時間になっていた。


今回は宿泊部屋でお食事プラン。
仲居さんが忙しなく料理を用意しだす。それまで我々家族は縁側でボケーっと待ってるしかない。


ウッハーーッ!
さすが伊勢だけに海産物づくしの豪華料理。こんな豪勢な料理今まで食ったことないかも。



アワビの炉端焼きが特に美味だった。
普段ビールなんか飲めへんのに、この日はグラス2杯いったもんな。



鳥羽サイダー。なんかいい水を使ってるらしい。



伊勢のサチをたらふく食ったあとは、まぁまた部屋でボーっとするしかないのだが、他の家族の者は晦日の晩はだいたい紅白を観るのが習慣で、一室で共に過ごすしかない状態なのでその紅白に付き合うしかない(しかも冒頭から)。
しかし、やっぱりこの日本の伝統的な大衆向け歌番組は、私にとって耐えがたいほど退屈なもので、ものの1時間も経たぬうちに縁側でiPodでスラッシュメタルでも聴いてクトゥルー本を読むしかなかった。


つか、他の家族の者もメシをたらふく食って酒もまわって、仲居さんが布団を敷きにきたとたんすぐに横になって赤白どっち勝ったか結果を見ぬうちに意識を失って眠り込んでしまっていた。
そしてトイレで長便しながら本を読んでるうちに2016年が終わってしまっていた。


で、朝新年を迎え、窓から海を見やると何隻かの船がダッシュで太平洋方面に向かって走っていくのが見えた。津波でも来たのか?
ああ、なるほど、水平線から初日の出を見ようっていう人らが早朝から気張ってはるんやなぁ。



あっしらは旅館の駐車場からのんびりと。
しかし、初日の出拝むのなんて何年ぶりやろか。



てなわけで、新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。


今日の1曲:『燃える朝焼け』/ YES
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