それでも生きてゆく
双葉の感じる力は人を動かすようだ!
彼女に言われなければ、いつまでも気づかなかっただろう。
母の苦悩は母だから、いろいろなことで自分を責め続ける。
時間が経過しても……。
あの時、ああしていなければと責めるしかできない日々。
ずっと、その詳細を知ろうとはせずに逃げてきた。
うん、そうすることでしかやり過ごせないもどかしさはあっただろうと。
洋貴が母に書かれている事実を読み上げる場面……。
こみ上げるものがありました。
二つの家族たちがどこかで避けてきたその事実と向き合っていく。
対峙しなければ、前に進めない気はします。
名前を変えて生きてきた彼にも何かが起こりつつあり。
いきてゆく、それぞれがまた葛藤するのだろうなぁ……。
止まっていた時間が徐々に動き始める。
そして現実の時間のなかで、いきてゆくことを見出せるのだろうか?
いきてゆくことって、平凡であっても困難が伴うよね。
見る側のわたしは最後まで見届けたいと思います。