空に乾杯

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そこにはあるのかもしれない

2017-11-28 | 本やマンガ
「キャパへの追走」沢木耕太郎著
分厚い文庫だったのでどれほどの時間を費やするのだろう…と。
基本、沢木さんの文章好きな私だったので、進む速度はそれなりでした。
戦場の中が自分の居場所である。
そこに何かしら生きがいを見出していたのだろうか?
キャパの写真を追っていく沢木さんがいる。
時を経て沢木さん自身も写真を撮影する。
沢木さんを通してキャパを追走する。
キャパが追いかけていった被写体。
彼の写真群をすべて見てはいない私である。
が、その写真がこうゆう状況下で撮影されたと知る。
記録として残る写真がそこにある。
写真の持つ意味は尊いのかもしれない。
そんなことを想わされたかなぁ。
そして沢木さんは「もし」あの瞬間が…と。
「運命」はキャパを戦時下へと導いていくようだ。
抗えない「運命」がそこにはあるのかもしれない。

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