新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

得三で…「スリー・キングズ」…鮎川誠さん、友部正人さん、三宅伸治さん、三人揃った夢の共演…前篇

2018-02-06 06:00:45 | ライブ
知るきっかけは
RCサクセション!!


高校生の頃から
これぞロックだ!ソウルだとハマっていた
忌野清志郎さん!!


…をきっかけに
20代の頃、MOJOCLUBを知り
ライブにも、ちょくちょく足を運ぶようになってる
三宅伸治さん!!



高校生の頃から
名前だけを知っていた…
でも…そのころは
ブルースだ!ロックだ!!と思ってて
フォークソングが
まったくいいとは、思ってなかった!!


ノレる音楽が一番だと
ブルージーな爆音が…かっこいい!!
…と思っていたので



しかし、20代の後半ごろ
大好きだったサイケっぽい
地元のバンド「割礼」がカバーしてた
「ガーディナーさん」が友部正人さんの曲であることを知る…



そこから
気になってきた友部正人さん

歳を重ねるごとに
歌が…沁みるのよ


10代の頃聴いても
ピンとこなかった
歌詞が…
そして友部さん独特の唯一無二の歌声が
心に沁みるのよ



気が付けば
40代になったころには
せっせと…彼が名古屋に来れば


ライブに通うようになった


友部正人さん




一方、高校生の頃くらいに
ギターマガジンなんかに
載ってるのをみて
存在を知り


ラジオで流れた音源を聴いて
あるいは…画像をみて
うわー!!
かっこいい!!
ロックじゃん!ブルースじゃん!!
まるで…キース・リチャーズじゃん!!
生でみたいな!!
…なんて思いつつも


他にも
20代の頃から
イロイロ、ライブに足を運んでいた私
彼のライブまで通っちゃうとライブ貧乏になる…怖れが…

…と思って

ここはぐっと
観るのを我慢してたら
気がつけば
50歳を過ぎたこの歳になって
初めて「生」で観ることになった

鮎川誠さん!!




そんな三人が
私の出没エリアである今池の


特に出没頻度の
多い

得三に…








三人が一度に揃っての夢の饗演!!



こんな機会…
京都で…一度あったみたいだけど


この得三の前々日に
吉祥寺でやるみたいだけど



簡単には
みられない
夢の顔合わせ…であることは間違いない!!!



それにしても
三宅伸治さんと鮎川誠さんの組み合わせは
ブルージーなロックで
イメージがつく
けど


三宅伸治さんと友部正人さんとは
すでに、この得三でもやっていて

私は、得三はもちろん、
豊橋ハウクレにも観に行ったことがあることを
憶えているくらいだから
イメージはつく
けど



この3人が揃っちゃうと
なんだか…想像がまったくできない!!!


鮎川さんがしっとりと切々に友部正人さんのように歌い上げる??

友部さんが鮎川誠さんのように…エレキを唸らせてステージを狭しと駆け巡る??





妄想の中でも
その図が浮かび上がらないのである!!!




月曜日…ほどじゃないけど
あまり…遊びにいきたくない火曜日だけど



3人が揃って
得三に大集結!!!




…となれば
少なくとも開場時間に間に合うように
職場を離れ
さっそうと得三に向かわなきゃ!!


混雑したインフルエンザ菌が充満してそうな車内の中でも
心ウキウキ!!





得三についてみれば
平日ですよ!!とは思えないほどの

得三の前には
人だかり…



入ってみれば
席は半分ほどで
あとは立ち見スペース


大人気であります!!



さてさて

整理番号が23

整理番号入場順と
整理番号が若かったおかげで

年齢も(23)だといいけど…と思いながら

実年齢はもちろん、体力年齢も(23)ではないので

椅子に座れてうれしい!!


インフルエンザ菌が充満してそうな車内の中でも
ずっと立ちっぱなしだったし…
お店の外で待ってるときも寒かったし…
やれやれ…と一息



座ってると
知り合いの顔がちょくちょくと

もちろんその方も(23)ではないので
立ち見スペースにいてると
気持ちは譲りたくもなるのだけど
きっと私が(23)だったら…どうぞ!!と言いたくなったと思うけど
これから待ち構える2時間…を想うと…
う~ん、ごめんなさい!!と
想いながら
ビールを呑んでご機嫌


もう…開演30分前には
ほぼぎっしりといった感じの大盛況!!


そりゃ…
この三人が揃っちゃうんだから
私のよーに
無理してでも駆けつけるでしょ!!…笑



さあ…ここからは
待ちに待った


鮎川誠さん、友部正人さん、三宅伸治さんが
三人揃った
そのトリオ
名が

B. B. King、Albert King、Freddie Kingをすぐに連想しちゃう





「スリー・キングズ」



B. B. King、Albert King、Freddie Kingでなない

3人がステージに揃って登場


まず歌うは


ボブ・ディランの楽曲から


「Like a Rolling Stone」





映像で何度もみたように
鮎川誠さんがエレキをガンガン響かせる!!


その中
友部正人さんが…普段と変わらず…ぶれを感じさせることなく
歌いだす!!


歌う姿が
友部正人さんが…なんだかボブ・ディランに被ってみえてくるから不思議!不思議!


歌は日本語で
サビのフレーズは三宅さんがハモる!!



2番の歌詞を歌うは三宅伸治さん



これまた
歌う姿が
三宅伸治さんが…なんだかボブ・ディランに被ってみえてくるから不思議!不思議!









3番はブルージーでしゃがれた
独特の歌い方の…


鮎川誠さん


歌う姿が
鮎川誠さんが…なんだかボブ・ディランに被ってみえては…こない!こない!…笑




4番は…
これまたボブ・ディランに戻って???
歌うは友部正人さん!!



歌い終わって
鮎川さん

「今日は得三ありがとう!「スリー・キングズ」という名前がついて、2回目のステージ、吉祥寺でやって、最初は、三宅伸治さんの「真夏の夢」磔磔で(友部さんと)引き合わせてもらって…伸チャンに…おかげで今日があります…1曲目は「Like a Rolling Stone」…ローリングストーンズは、昔よりも頑張っていて、去年ブルースアルバムをだして、その中から、リトル・ウォルターの曲を…今日はリトル正人が、ハーモニカです…笑」



「Just Your Fool 」


鮎川誠さん
三宅伸治さんが…交互に歌う!!
これぞ!ブルース!!ってな感じのご機嫌のブルース!!

重低音で刻む以上の迫力で迫ってくる鮎川さんのエレキ音の上を
その上を戯れるように奏でる三宅伸治さんのギターソロが…めちゃめちゃかっこいい!!



そして間奏は…
友部さんのハーモニカが思いっきりフューチャーされてて

おお、まさしくリトル・ウォルターみたい!!!
(音源は、何度も聴いたことあるからね…)


歌い終わって
今度は友部さん

「鮎川誠さんと僕が初めてレコーディングしたのは、30年近く前、そのときの初顔合わせの曲を3人で…」



「戦死」


鮎川さんの重低音のエレキが響き渡る…
そして語るように歌う友部さんの言葉一つ一つが突き刺さる…


ここ最近は気生臭い世の中で…
アベ政権になってから
アベ総理の発言や行動で…「戦争」を感じているような気がするな…


アベサンの心にも…この歌の言葉が突き刺さればいいのに…



もし、友部さんの唄を聴いてたら
あんな発言や行動するわけないか…

うやむやすぎるぞ…加計問題すらも…!!



ここで三宅伸治さん退場
ここからは…まったくもって
想像できない
別の次元のアーティストさんが交差するような

鮎川誠さんと友部正人さん2人だけのステージに


友部さん
「ブルックリンからマンハッタンに行く地下鉄の中でみつけた、かわいらしいカップルみてて、できた歌」



「フロム・ブルックリン」




今までの鮎川さんのエレキとは一変して
鮎川さんのエレキが…甘く優しく
友部さんの唄声に戯れるように
でも…圧は…音の圧は…やっぱりそれでも…圧力鍋のよう…笑


でも…友部さんの唄声もそれは凄くて
エレキに圧倒される訳でもなく
圧倒的な存在感をみせる!!


列車のなか1組でもカップルがいれば
その列車は幸せを運んでいることになる…



…との歌詞が印象的な
温かなニューヨークの風景が描かれた


行ったことのないニューヨークが
クレヨンで淡く描いたスケッチが
活動写真のように心に浮かび上がる歌…





淡くて…淡くて…
クレヨンで…描かれたような…淡い心象風景が
心に広がっていくのです…




その浮かび上がる心象風景は…
…ただの風景ならぬ…友部さん独特の世界観…
それが…ホント心に沁みるのよ…







その言葉と真っ向勝負するかのような鮎川さんのギターリフ
めちゃめちゃかっこいい!!




鮎川さん

「友部さんのことを知った頃…1970年になって、1,2年経った頃…「大阪へやってきた」を聴いて、かっこよくて、ぶっとんだね!!だから、今日は、夢みたいです…その頃、僕たちは、ブルースバンドをやりおって、友部正人や高田渡やら、日本語で歌を作る人たちを知って、ものすごく影響を受けました…そして、オリジナルを作り出したけど、最初に作った頃の1曲です…今日は、リトル正人と…」…笑




「ぬすっと」




鮎川誠さんのブルースエレキ炸裂!!
まさに…ブルーステイスト満載で
めちゃめちゃかっこいい!!

さらに添える友部正人さんのハープの音色が
見事に調和してて
なんだか座って聴いているのがもったいないくらい…笑
立ってノリノリで体感したい!!!



ここで
鮎川誠さんと三宅伸治さんが交代して
ステージには、友部正人さんと三宅伸治さん


友部さん

「三宅くんは12月20日に「ソングライター」というトリビュート盤を出したばかり…傑作ですよね!」


三宅さん

「友部さんにも鮎川さんにも参加してもらって、自分の曲とか、清志郎さんと一緒に作った曲とか30曲を2枚組で出しました!今日は「「スリー・キングズ」大好きな得三でできて、とてもうれしいです!」

(客席拍手喝采!)


友部さんと三宅さんで


「今夜あたり」


どうやらハーモニカのキーを間違えたのかな…
笑顔をみせる友部さん
このリラックスしたアットホーム感
なんか、演者の楽しさが客席にも伝わってきて
見事なほどの客席との一体感が生まれているような…


ミディアムテンポのこの歌
1番は友部さんが歌う…



♪俺に会いに来てくれないか
俺に会いに来てくれないか~



三宅さんがハモる!!
寄り添うような三宅さんのギターもタマンナイ!!


2番は三宅さんが歌う


なんだか友部さんが歌うと友部さんのもち歌みたいだし
三宅さんが歌うと三宅さんのもち歌みたいだし
二人でハモると、ボブディランのカバーを歌っているようなそんな気分に…




歌い終わったときなんか
客席のみんなと同様
三宅さんもめちゃ嬉しそう!!!

三宅さん

「「ロックンロール、やってます」というライブ盤を友部さんと作って、ここでやりましたね!!…それ以来かも知れないですね…」


…といった言葉を遮るように
友部さん

「そんなことはないですね…」

すると三宅さん
すぐさま

「そのあともやりましたね…」

客席大爆笑!!


友部さん

「三宅くんとはたくさんやってるんだけど、ここで何回やった??」

三宅さん

「……… 憶えてないです…」


友部さん、はっきりと

「3回です」


三宅さん

「よく憶えてますね…笑…その時にアルバムのために書き下ろした二人で作った歌…」



そう語って
次の曲は


「曇り空」


躍動感あふれるメロディー
ミディアムテンポのロックンロール


友部さんは…ロックンロールを歌っても
ぶれない…いつもの友部さん


三宅さんと交互に歌い
サビは二人でハモる!!


三宅さんのエレキが気持ちいい…
まるで…「晴れ」を呼び込むように



ラストの歌詞

♪晴れ間が見える~だといいけど~



うーん、まさに
「今夜あたり」と同様
三宅さんっぽくもあり友部さんっぽくもあり
ボブディランっぽくもある…この歌
いやあ、聴いてて心の「曇り空」がなくなるような気にさせてくれる歌でした…



友部さん:もう10年も前になりますね

三宅さん:さっき鮎川さんとも話したけど、10年くらいだったらつい最近のよう…笑…本当にこの「スリー・キングズ」やってよかった!

(客席拍手喝采!!)


友部さん:もともとはと言えば、三宅くん、僕自身はこの3人でどうなるのか、想像がつかなかった…たぶん、みんなもそうだと思う…

三宅さん:今日で3回目ですね!今日は、ライブ録音してもいいくらいのクオリティの高さですね
(拍手が沸き起こる!)拍手を強要したような…笑…まだ、入り口ですから、気を抜いちゃいけないけど…


「はじめぼくはひとりだった」



友部さんのまさに名曲


歌詞の1番は友部さん
2番は三宅さん


孤独であることが幸せだった少年時代から、時を経て寂しさを知るようになるまでの
歌詞の一言一言が…心に突き刺さる!!



鋭く優しくも鋭利な言葉

曲調は静かめなのに
心にぐっとくる深みのある言葉の一つ一つ




歌の後半は
被さるように
追いかけるように
こだまのように
三宅さんの歌う歌に
追いかけて歌う友部さん


もうこの光景をまのあたりにした
感動と言ったら…
とてもじゃないが陳腐な言葉で飾れない程
素晴らしい!!


ラストは
友部さんが

「今日はたくさん来てくれてありがとう…まだ半分以上ありますよ…」


…と言葉を添えて


「大阪へやってきた」


ブルージーな三宅さんのイントロから
激しく奏でる友部正人さんのハーモニカ


友部さんが
激情的に歌う姿は
インパクト大!!!


語って…語って…語って…
シャウトする!!!

激しいギターのストローク

疾走感
殺伐とした鋭い言葉が
次々と投げつけられ


繰り返される歌詞


ラストは畳みかけるように
ハーモニカを吹きならし

もう…私はというと…固唾をのんで見守るだけ



圧巻の一言!!!
凄い!凄すぎる!!!





この余韻を引きずったまま
休憩挟んで…





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