端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

ネ ル

2011-12-20 | Weblog

先日 「布遊び展」の友達 栞さんから 懐かしいネルの生地を頂きました。

幅70センチ 長さ4メーター あります。 高校生の頃 呉服売り場 それもネルの売り場にいたことがあります。  沢山の ネルの反物に埋もれるようにして動き回っていました。

ダンボールを芯に巻かれた 反物を両手で 回して広げ 物差しで計って 売っていました。

まだ 化繊など無い時代で お正月前に 母は それぞれの子供の寝巻きとして ネルで着物を縫っていました。 大晦日には 枕元に 其の着物や 新しい下着を置いて寝ていました。

ネルの着物の上に ちゃんちゃんこや綿入れ半纏で 暖をとっていました。 真空管ラジオが浪花節を途切れ途切れに 放送し 隙間風の入る部屋は シンシンと冷え 遠くの列車の音まで 聞こえていました。

このネル ご近所の女のお付き合いで お世話になる人にも 御腰一枚分を熨斗をつけて 届けていました。 大げさではなく ほんの気持ちですから 相手もお返しの心配などせず 此方の気持ちを分かってもらう そんな暮の〆だったようです。

今は 見かけることもなくなった このネル さてさて 何にするか 私の宿題です。

 


買い物

2011-12-16 | Weblog

歳を重ねるごとに 遠出が億劫になっています。 それでも 出かけなければならない時は 一日仕事になってしまいます。

久しぶりに デパートに出かけましたが 師走と言うには まあまあの賑わいですが オバサンの多いこと  他人様のことは言えませんが 背中にリュック 杖をつき ジョギングシューズの同じような いでたちです。

そこで珍しいものを見かけました。<焼き芋屋さん>です。 昔は素焼きのつぼに下げて焼いたり 小石を敷き詰めた中に入れ 下から火を炊いていましたが なんと今日みた のは ステンレスの 円筒状の物で 前が観音開きで 開けたり〆たりしていました。

そういえば 熱源はなんだったのか 電気か ガスか 其のカタチに 見とれて 確認できませんでした。 進化した<焼き芋屋さん>でした。

地下お菓子売り場で 小さなチョコレートのお菓子を買ってきました。 クリスマスももうすぐです。 仲良しの子供達えプレゼント用です。


鈎 針

2011-12-14 | Weblog

何でも 興味があるものに 夢中になる私 このところ 伸び止めのテープを沢山頂いて それに夢中です。

肩掛けのショルダーにしていましたが 7個目は 竹の取っ手をつけてみました。

一時編み物に 夢中になり 編み棒は今でも 両手を輪にして掴むくらい あります。 

雑誌「毛糸だま」もたくさんありましたが さすがに これは処分しました。

カウチンセーターの 糸がまだどこかに 残っているはずです。 もっぱら棒編みに興味がありますが 今回の このテープは 鈎針でないとどうも ままならないようです。

色が真っ黒なのに カメラは 認識不足です。 しっかりして欲しいものです。

脳みそをアチコチ 揺らしつつ デザインを考えていますが コレが難しい。 暮の忙しいときに 時間を見つけて 楽しんでいます。


記 憶

2011-12-13 | Weblog

それは日曜日のことでした。 オークションの代金を 郵貯から振り込むために わずかな残額の私の通帳を持って 振込みに行く為に いつもの通帳を探しますが  いつもの場所にありません。 バックをひっくり返し 空にしてもありません。

記憶をたどれば 数日前に使った記憶はあるのですが どこに収納したのか 記憶にありません。 そこだけ 記憶が消えています。

我が家のどこかに あるのは確信できるのですが 見つけることが出来ません。

時間は過ぎるし カードがあることだから カードでもいいか と 自分を安心させますが 不安が広がります。

もし 家の外で紛失しても 暗証番号や印鑑が無ければ 大丈夫だ いやいや あの少ない残高では 恥ずかしさが 先におもいやられます。 

胸に不安を抱えつつ 振込みを済ませて 帰宅。 ふと 台所の引き出しを空けたら あった! あの緑色の通帳。一度に 胸のつかえが とれました。

これから 段々歳を重ねるごとに こんなことが多くなることでしょう。

小さな袋が出来上がりました。

 


フリーマーケット

2011-11-23 | Weblog

今日は 町の商工会主催の お祭りの日でした。 民放ラジオ番組の中継や 幼稚園 保育園の子供達の 出し物 地場産品の 売り出し等沢山の催し物が予定されていましたが 肝心のお天気は朝から 曇り そして 小雨でした。

「布遊び展」開催ギャラリーの前の 道路は フリーマーケットの会場で沢山のお店が出店です。

子供の衣類 雑貨 手作りの小物と あっちコチ 覗かせてもらいました。

昔は 子供の衣類は 大きめのだぶだぶを購入するのが普通でした。 

すぐに大きくなり 丁度良くなるから と親も 子供も変な納得をしていましたが 今時の若いお母さん達は しゃれた身の丈にあった 洋服を買い 小さくなれば フリーマーケットに出して 又つぎの 洋服を購入するようです。

余り 着ていない 子供服は すぐ飛ぶように売れています。

今時の 若い人たちの様子を 今日は 飽かず楽しませてもらいました。

ギャラリーの 前に出店の 子供連れのママに「儲かりましたか?」 と聞いたら「 ええ 」とにっこり 笑っていました。 夕方には雨も 上がり 太陽が覗いていました。

「布遊び展」も 残り四日です。 


軍 足

2011-11-17 | Weblog

例年より 遅れて北国は 初雪だと テレビは伝えていました。 いよいよ冬の始まりです。

私も歳を重ねるごとに 暑さ寒さが身にこたえるようになりました。

若いときは 寒い冬に 我が家で靴下を履いたことの無い私 どんなに寒くても素足で 過ごしていました。 自分の足で 確かめていないとなんだか 気になるのです。 外出のときだけは 生足では 失礼だろうと 靴下を履いていましたが 今年は違います。 少し寒くなって 寒さが気になり 靴下を買いました。

指が 五本別々の靴下です。 軍足とよんでいますが 女子がはいても 軍足というのでしょうか コレなら指が一本づつ になっていますので しっかり踏ん張れるかも 知れないと 履いてみましたが 普通の靴下と 変わりはないようです。

履くとき 一寸手間取りますが この冬は この靴下で 防寒です。

「布遊び展」三日目でした。 沢山の皆様に 来ていただき 本当にありがとうございます。お見えになる 方々の 衣装やバックを 楽しませていただいています。

さすがに 今日は帰宅の途中に ドリンクの栄養剤を 買って 我が家の冷蔵庫に 入れました。

明日は コレを飲んで 又頑張らねば と思っています。


木槿忌

2011-08-22 | Weblog

今日は 8月22日 あの向田邦子さんが 亡くなった日です。 故山口 瞳さんは 向田邦子さんを 戦友と呼び 亡くなった後 命日を 木槿忌と読んでいます。

今朝の 朝日新聞の<天声人語>でも 命日の今日 30年も過ぎたのに 尚 其の人物を惜しむ コラムを載せています。

多磨霊園の お墓は本をかたどった 墓碑に  「花ひらき はな香る 花こぼれ なほ香る」と森繁久弥氏の 筆で記されているそうです。 私も訪ねてみたい場所のひとつです。

夕べ アマゾンで向田邦子さんに関する本を見つけ 二冊 注文しました。 届くのが楽しみです。

畑の 鷹の爪 色づき始めました。 次々に収穫したものを 天日に 乾かしています。 冬の白菜漬けに無くてはならない 脇役です。

それにしても この色には見とれてしまいます。


物 語

2011-07-26 | Weblog

近頃 同じ世代の 有名人の訃報に接することが多くなりました。

それもテレビやラジオで 活躍中の方で 同じ世代の方が 多いのです。 そろそろ自分も 身辺 整理しておかねばと 心には思っているのですが 勝手なもので自分は 対象外だと 勝手に思い込んでいるところがあります。

それだから毎日 安気に過ごせるのかもしれません。 色々な残りの布を かたずけていたら懐かしい着物の端布が出てきました。 

世帯を持つことが決まったとき 母は質屋の質流れの中から 着物を一枚 買ってきました。今考えると 生活の中で 質屋を利用していたのかもしれません。

其の着物 その筋の方が来ていたものらしく 派手な色々な縞の着物でした。 おまけに金糸の筋が入っています。 一目見た私は 吃驚しましたが 母は生地がいいから 染め直したらいい着物になると 持たせてくれたものでした。

案の定 色抜きをして まだ何度も 染め替えるつもりで 淡い色の着物に仕立てました。まだ30代でした。

何度も 着て気に入っていましたが 染め直すことも無く派手になり とうとう鋏を入れ 母の形見の 大島紬を表に この着物を裏にして コートに仕立てました。

今は 端布として 残っています。 

友達が呉服屋に勤めていたことから 会釈の意味もあって 着物は時折 作っていましたがそれぞれ広げてみると 色々なことが思い出されます。 着物を処分するのをためらうのは そんな 思い出があるからでしょうか。

洋服は 簡単に鋏を入れ ボタンをとり 油ふきとか 窓拭きとか 区分けしていますが 袋作りに めぐりめぐって 私の元にきた 古布を広げるとき 色々な 物語を想像しています。 


夏本番

2011-07-21 | Weblog

 

非常に風の強かった台風 通り過ぎた後は 猛暑です。

そんな昨日は 縫い物のお友達が集まる日 お昼に終わって 西都原公園の<ひまわり>が気になり 皆で 西都原公園へ。

案の定 古木の桜が何本か 倒れひまわりも 風で倒れていました。 畑によって 植え付けの時期がずらしてあるので これから回復して 元気の良いひまわりに 出会えそうです。

お昼は涼しい 西都原のガイダンスセンターの中の「旬菜館」で ザルそばを。

懲りもせず クッションを作っている私 コレは 八個目です。 この古布 最初は 着物で縫い直して 継ぎはぎにして 布団に縫い直してありました。

其の証拠に 襟肩あきの部分に継ぎが当たっていました。 今日もいい天気 暑くなりそうです。


サッカー

2011-07-18 | Weblog

私が 育った時代 子女がサッカー競技をするなんて  考えられ無いことでした。

まして 日本の 女子のチームが 世界で戦うなんて 考えられないことです。 

今回 世界大会で次々と 上位に勝ち進む 「なでしこジャパン」に 頑張れの声援を送っていましたが 今朝は 決勝戦。

枕元のテレビで見ていましたが アメリカに先制点を入れられ 見ているのが 可愛そうで消しました。 

そして すぐ 起きだし台所に立ちましたが やっぱり気になり テレビをつけると 同点です。 それからは テレビに釘付けです。  ルールも良く知らないのに 「それーいけ」と 大きな声で 見ていました。

日本のプロ野球球団に 在籍していたアメリカ人の選手が アメリカのチームで 活躍してインタビューで 「日本にいるとき 我慢と言うことを知りました。」 と答えていました。

その時 気づきました。 我慢する 辛抱する 恩返しをする 手助けをする 分かち合う 順番を待つ 努力をする などこの震災で 沢山の 日本語の素晴らしさを 外国の人たちに教えられた気がします。

「なでしこジャパン」には コツコツと努力することの大切さを 教えられた気がします。

ポーチが出来上がりました。