端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

涙 腺

2008-02-16 | Weblog
今朝 新聞を広げて 思わず涙を流してしまいました。

鬼の目に涙です。 若い頃は悔しかったり悲しかったりの涙が多かった
ように思いますが この年になると 嬉しかったり 切なかったり
すると ついつい涙腺が緩んでしまいます。

今朝の話 近頃朝日新聞の土曜日の「男のひといき」は男性専用です。

58歳の男性 16年前に事業が破綻して離婚。 
当時中学生だった長男は 奥さんが引き取り 小学生だった次男は
ご自身で引き取り 大学も卒業させ 二人暮らしのこの冬 
体調を崩されたとのこと。

電話での行き来はあったものの 15年ぶりに元奥さんと長男が
訪ねてきて 元家族の4人が 団地の3階の部屋に 揃い
昔家族だった頃の話が尽きなかったとのこと。

次男が 気を利かせて暖かい お茶を出し
その後 話が途切れたとき 元奥さんが 万感の思いで
「私たち家族よね。ずっと…」 と泣きじゃくられた話でした。

読みながら 私も泣いてしまいました。
この奥さん 生活の苦労 子育ての苦労を重ね 肩の荷を分け
合う人もなく15年が過ぎ 元夫だった人と 立派に育つた次男を前に 
言葉がなかったのでしょう。

血のつながりのない男と女が結婚し 情だけでつながって生活して
いますが この情 物差しがないので 強いか弱いか 計れないのが
いいのかもしれません。

藤沢周平の短編を読んでいるような 話でした。

我が家の「大たにわたり」 南の国が故郷ですが この冬も元気です。 
コメント
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