ねんねこ

晩秋にしては　暖かい日が続いていますが　昨日は季節はずれの暴風でした。
季節の終わりは　スムーズに交代できないようです。

冬の衣類を出しても　あの寒い真冬の衣類の出番はまだありません。
あれこれ準備していると　出てきました。
子育ての頃　使っていた「ねんねこ」です。
子供を背中におんぶして　其の上から羽織っていた丹前です。

ニコニコ絣の　この「ねんねこ丹前」　長男を育てるとき母が仕立ててくれたものです。
解いて　布だけでも生かして　何かに使いたいと思って　何度も鋏を手にしましたが　思いなおして　仕舞い込んでいるものです。

初めての孫の誕生を楽しみにしつつ　癌が進行して切ない体を騙しつつ　
仕立ててくれたものです。

宮参りの着物や　揚げを沢山した一つ身の浴衣など　見ていると針の縫い目まで母の　思いがにじんでいるようで捨てられないのです。

自分にも　孫が出来　ようやくあのときの母の気持ちが分かったような
気がしています。

お天気の良い日に　このねんねこ丹前も干して　私がこの冬使ってみようかと
眺めています。
お天気お姉さんも明日からは　いよいよ冬の寒さが来ると伝えています。

畑のイチジク　今頃になって実が大きくなり　熟れ始めました。
寒さが　来るのに　どうするのだろうと思いますがイチジクの心配まで仕切れません。