指ぬき
縫物を楽しんでいますが ほかの趣味と違って道具類が 安価なのが 助かります。
老後の楽しみにパッチワークを始めたころ 指ぬきにはこだわり 革製や 金属製のもの など色々試しましたが 今手元で 働いてくれるのはこの 金属の指ぬきです。
針を使いながら 突然台所仕事を思い出したとき 指ぬきは エプロンや部屋着のポケットに 一時避難となり 洗濯機の中で 音を立てることになるのす。
どうしても見つからないときは 又買いに走ることになるのです。
中指に 指ぬきをはめてさあー 気合を入れて 糸端をなめて 針に通すことになります。
一個形の違う指ぬきは いつも着物を縫っていた母の形見の指ぬきです。
私にとって大事な 指ぬきです。
二個の焼き物の指ぬき 外国 イギリスの指ぬきです。生まれは あのボンチャイナ―。
骨董市で見つけて ついつい買ってしまいましたが ネットオークションでも 沢山出ていますので 集めておられる方も多いようです。
中指の頭につけて 使うようですが 私の不細工な指にはぴったりしません。
眺めるだけの 指ぬきです。
私の右手 中指の先は 足のかかとくらい硬く ささくれています。
他人様の 前では広げられません。
それよりなにより 右手で握手なんて場面は 絶対に避けなければなりません。
もし 街角で手相でも見てもらったとき 「奥さん 縫物されますか」と わかってもらえるか まだそのチャンスはありません。