カラヤン70のEU盤が出たというニュース知る。韓国盤より8千円安い。飛びつく人多いと予想される。それよりカラヤン80は出ないのか。さらにオペラ編はどうなるのだろう?
私は昨日ガリー・ベルティーニのマーラー全集を聞き終える。やはり綺麗だった。
今日からエミール・タバコフ&ソフィアフィルのマーラー全集を聞き始める。
ベルティーニとは打って変わって突き放したような録音である。残響が多く音も荒い。
だがこれが癖になる演奏なのである。
東欧ならではの距離感のあるマーラーで独墺系とは質感が全然違う。結構真摯なのだが突き放した残響。
二つの曲を一緒に収録したりしない良心的な曲割り。
あるページでタバコフいいよ、はまる人ははまる、買って損はしないと書き込みがしてあった。ウィーンフィルみたいな美感を期待すると期待外れだが、結構爆演系。復活の最後など燃える。
ざらざらした質感の音も慣れてくると魅力的。
広い原っぱで吠えまくっているような快演。
難解で繊細なマーラー像とは一味違う、大味な演奏で、胸がすくわれる。
ベルティーニの美感の冴えた演奏の後に聞くと、豪放さが際立って聞こえる。
こんなマーラーが、しかも数曲ではなく全集としてまとめられたのは数奇なことだ。
アブラヴァネルのユルイマーラー全集も演奏史上数奇な録音だが、タバコフもなかなか乙だ。
この前は出かけた帰りに中古CD店に寄り、ヨッフム&LSОのベートーヴェンを入手。
私の持ってるのはボロボロになったので買い換えた。ベートーヴェン全集ではザンデルリンクが一番。
ヨッフムLSОもいいがコンセルトヘボウ盤は練り絹のような美感。
正規盤ではないがメモリーズのテンシュテット盤も素晴らしい。
マーラーではセーゲルスタム盤やエド・デ・ワールト盤が一押し。
何度も書いたがノイマン盤やマーツァル盤も愛聴している。
クーベリックのライヴ、スヴェトラーノフの貴重なロシア盤も捨てがたい。
疾走感のある、タバコフの3番の荒涼とした音の絵巻を堪能して聞いている。
CDを鞄に詰めて持ち帰り大音量で聞いて野に飛ぶ