今日は、電車で移動して吉祥寺の井の頭自然文化園に行く。
途中電車の中の広告で
「子どもの頃は、幸せなんて探してなかった。人生は、夢だらけ。」
という能年玲奈さんが寝転がって空を見て笑っているかんぽ生命の広告を見る。
井の頭自然文化園に着き、マーラなどの横を通って
ゾウのはな子さんの運動場へ急ぐ。
ゾウのはな子さん、相変わらずお元気で何より。
大きな体をゆさゆさ揺すって時々こちらをじっと見ている。
私は用意してきた色鉛筆を使って
ゾウのはな子さんの横顔と後姿を集中してスケッチする。
よく描けた(自分では)。
私はベンチに座ってはな子さんを見ながら、
ベーカリーの満足サンドを食べる。
左が玉子で右がコロッケ。
それからフンボルトペンギンを四匹ぐらい見て
ペンギンのスケッチをする。よく描けた(自分では)。
その後、井の頭自然文化園を出て中古CD店を何周も念入りに見る。
何も買わなかった。
井の頭公園隣接のカフェ・ドゥ・リエーブルうさぎ館で
しばらく待ってお茶を飲む。
キャラメルクレープとフレンチクラシックコーヒーを頼む。
ここはいつ来ても店内に光が入って、
木漏れ日の陽射しがきれいで空気感が素敵。
心地よい環境音楽が掛かっていて、木製の調度品の質感に合う。アトレで人形焼を買って帰る。
クレープと深煎り味の珈琲を木漏れ日浴びてカフェで味わう
今日は帰宅してからエードリアン・ボールトの
エルガーをEMI録音集から聞いている。
エードリアン・ボールトのエルガーは皆演奏が堂々として
余裕があって慈愛が響いていてよい。
今、エルガーの交響曲第一番を聞いている。
威風堂々と共通した繊細かつ悠大な音運びが素晴らしい。
血沸き肉躍る名演である。
エードリアン・ボールトはエルガーと
ヴォーン・ウィリアムズが定番の名演である。
EMIが最近全録音を両方出しているので有難い。
エルガーのエニグマ変奏曲も旋律が美しい。
エルガーの指揮者にはほかにバルビローリがいるが甲乙つけがたい。
ヴォーン・ウィリアムズには民謡を編曲したものなどが多いが
エルガーは自前の旋律で勝負である。
二人とも小品が多いが、独墺系の3Bの作曲家とは明らかに異なる、
音楽の別天地がここにはある。
オーケストラ作品はエードリアン・ボールトの録音で
ほぼ網羅されていると言って良い。
豊かな資質を持つ作曲家と素晴らしい指揮者との
幸福な出遭いがここにはある。
イギリス音楽をここの所飽きることなく
繰り返し聞き入っている。
英国の眩しい曲と演奏の稀有な出遭いが部屋に広がる
今日はディーリアスの春を告げるカッコウ、
ヴォーン・ウィリアムズのピアノ協奏曲を聞く。
ディーリアスのアパラチアの旋律が印象的で綺麗。
アパラチアはディーリアスのアメリカ滞在をモチーフにした曲だという。
ドヴォルザークと違ってディーリアスは
自然にアメリカに没入しているところがいいと誰かが書いていた。
EMI(現ワーナー盤)のディーリアス
生誕150年記念ボックスは素晴らしい。
夜中にチッコリーニのベートーヴェン・ピアノソナタ聞いた。
聞き慣れたベートーヴェンのメロディと
チッコリーニの抒情的な演奏で安心する。
曲順がランダムなのだが、慣れてくると聞き易い。
今日も文法書読んだ。対格を主語に取る不定詞の話、
対格の様々な用法の話を読む。
最近読んだのがウリクセスとポリュフェモスの神話の話。
ジョイスのユリシーズのもとになった神話である。
ことばのもともとの意味にさかのぼって理解できるのは貴重な読書体験。
ディーリアスのアパラチアの繰り返される旋律、忘れられない。
繰り返しリハーサルする旋律は耳新しい懐かしき永遠
愛知県の古本店がきのう、ゆうメールで送った本が、もう今日届いた。
嬉しい驚きである。
送ってもらった経済哲学の本を根を詰めて読んだ。
結構面白い。
また、最近、御子柴道夫氏の本を取り寄せて読んでいる。
御子柴道夫氏は最近のツボだ。
昨日今日と家の中を散々探して、キリル・コンドラシンのブラームス全集をテレビの下の奥で見つけて
何度も聞いた。
コンドラシンのブラームス、凄い切迫感がある。
録音はそれほどよくないが、聞き応えがある。
今はバルトークのミクロコスモスをジョルジュ・シャンドールのピアノで聞いている。
民謡を採譜してアレンジした短い旋律がどれも美しい。
そう言えば、昨日、ラジオでルーマニアに滞在していた女性がインタビューで話していた。
ルーマニアのクリスマスに樅の木を囲んで子供たちが民謡を歌う光景を見て心打たれたという。
有田潤の文法書を読むのが毎日のよい習慣になっている。
シャンドールのCDはバルトークのピアノ独奏曲全集5枚組である。
vox社の全集である。
ベルナルド・ハイティンクのロンドン・フィルのベートーヴェン全集タワレコ企画で再販した。
韓国盤が出たばかりなのにタワレコもネタ切れか。
バーンスタインのマーラー全集のDVDの音源をCD化してほしい。
クラウディオ・アラウの80年代のベートーヴェン・ピアノソナタ全集を再販してほしい。
民謡を遠く求めて採譜した音楽学者笑顔眩しく
バーンスタインのマーラー全集のCDはCBSソニーのとドイツグラモフォンのと2種類ある。
今日はCBSソニーのバーンスタインのマーラー全集を聞いている。
今日は2番の復活と6番と9番を聞いた。
CBSソニーのバーンスタインのマーラー全集は2番と3番が2枚組でその他は1枚に収まるのが嬉しい。
グラモフォンの場合2番3番6番7番8番9番が2枚組である。
取り替えなくて済むという意味ではCBSソニーに軍配が上がる。
肝心の感動の度合いから言うとグラモフォンのほうが一枚上手である。
バーンスタインのマーラーはユニテルのDVDの感動の印象が強く、その熱気に近いものがグラモフォンのCDのマーラー全集はライヴ録音だけによく伝わってくる。
指揮をしながら祈り、すすり泣き、飛び跳ね、一緒に歌うバーンスタインの姿が目に浮かぶのである。
バーンスタインのユニテルのDVDのマーラー全集は是非CD化してほしいのだが、グラモフォンさん、
どうでしょう。第三のマーラー全集、CD初出音源となればベストセラー間違いなし。
フィリップスの80年代のクラウディオ・アラウのベトソナ全集とともにレコード会社に実現してほしい企画である。
ユニテルのDVDとグラモフォンのマーラー全集が圧倒的に凄いのは事実だが、60年代のCBSのバーンスタインのマーラーが色褪せているかというと決してそんなことはない。
若きバーンスタインのマーラーに賭ける情熱が嬉しいほど伝わってくる充実した全集である。
60年代のマーラー全集としてはクーベリックと二強とも言うべき名盤である。
そのバーンスタインとクーベリックがライヴ録音では一層燃え上がるのも事実である。
だが、マーラー再評価の先駆けとして、バーンスタインの一回目の全集とクーベリックの全集が大きな足跡を残したのも忘れがたい。
バーンスタインのCBSのマーラー全集の力演には思わず息を飲む。比較的早い6番7番9番も納得の力演である。CBSもグラモフォンも両方素晴らしい。根底に祈りがあるのは変わらない。
バーンスタイン恐るべしである。
全力で祈りを込める名演に心打たれて動けなくなる