超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

徒然俳句・末の秋

2024-10-31 00:03:09 | 自作俳句
ジーンズと薄い雨着で部屋を出る
肌寒しジップアップを着込みけり
浮かび来る夢の輪郭秋深し

暮れの秋日記の文字を重ね書き
薄ら寒 綿の兎と午後のお茶
羊雲 空の青さに誰思う

朝寒やオイルヒーター暖を取る
冬近し寒空に舞う秋の蝶
十月尽何を思いて指の先

秋の薔薇小さく赤が咲きにけり
庭先に人を思わす菊の花
七竈見守るなかで草を踏む

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

徒然俳句・冬隣り

2024-10-30 00:03:05 | 自作俳句
珈琲を熱くして飲む秋深し
林檎パンクリーム熱し冬隣り
朝寒や一枚羽織り珈琲へ

新米は過去の日記と倍価格
箪笥からハイネック出し冬支度
草深き乗馬倶楽部も牧を閉じ

学生のブレイクダンス文化祭
道端に紅葉漸く落ち始め
真綿色秋明菊の佇まい

トレーナー色褪せにけり紫苑色
破蓮を番傘で舞う文化祭
底冷えも恙無きかな冬隣り
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

徒然俳句・紅い薔薇

2024-10-29 00:03:11 | 自作俳句
公園に選挙帰りの秋日和
一夜明け議席が動く衆議院
秋の雲懐かしの味竹輪ぱん

長き秋黄花秋桜終わりまで
庭先に赤く咲きけり秋の薔薇
今秋は紙の明細有料化

町の奥ぱっくり空いた栗の毬
選管の人がお一人澄まし顔
秋の朝レターケースで会う笑顔

会議室隣りに座る秋の午後
永遠の秋の車輪が巡り来る
その人の誕生石や月の夜
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

徒然俳句・銀木犀

2024-10-28 00:03:19 | 自作俳句
トレーナー公民館へ総選挙
夢の人近く感じる秋曙光
秋の記事金子みすずを打つなかれ

あの時に純な花をと秋思する
曇天に線路歩けば思い草
映写機で天井に舞うカシオペア

煩悩をみな預けたし観音草
天上に鳥集まりて雁来紅
夢の人幸多かれと吉祥草

絹衣舞うその横で菊花展
パスモでは遠くなりけり煙管草
楽園は近くにありて銀木犀



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

徒然俳句・天の川

2024-10-27 00:03:07 | 自作俳句
七時間覚めずに眠る良夜かな
歯医者まで狗尾草の続く道
大木に置かれた斧や総選挙

遠霞み山装いて行き帰り
秋閉まる老舗の人気町中華
勤労日仏蘭西料理徒歩で行く

突然の運命の輪が作る秋
この径を踏破した身に秋の風
また何か降りて来るまで秋日和

星屑を何処で眺むや天の川
迷い道抜ければそこは星月夜
彗星を追って見上げる秋木立






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする