夜友人と待ち合わせて豪徳寺パティヤラパレスで談笑する。
友人が話したのは以下の通り。
ウォークマンでクラシックを聞くと耳に凄い音圧が掛かるぞ、
シャヴァンヌって文化村でやってる19世紀フランス古典壁画家か、
千本閻魔堂で閻魔様に叱られるのがいい、
千本釈迦堂の十一面観音に慈悲深く見下ろされるのが好きだ、
大将軍神社の大将軍は方位の吉凶をつかさどる神様だ、
ポンや上海バンドや伏見で飲んだ話をしたら、
○山さんに京都でちゃんと飲めるライヴをしようと言われた、
沖縄熱中倶楽部の奄美特集で西和美さんと竹島信一さんの
唄と三線が掛かったのか、おれが聞いてきた二人の演奏だ、
「かずみ」の奄美の家庭料理はいいぞ、
ラジオでも沖縄と奄美のどこが似ていてどう違うのか
ちゃんと伝えてほしい、
名古屋のイラン料理店で、ケバブや何かを頼んだが、
ほうれん草とヨーグルトのペーストはなかでも最高だった、
西尾の生八つ橋はシンプルで気に入っているんだ、
ディラン3枚組を買ってもし、コロンビアの大全集を買ったら、
結局ダブるじゃないか、買わないというときが危ない、
と友人が話していた。
ダル・マサラとほうれん草とチキンカレーとシシカバブとナンで
二人で計4160円。
最近古代の旅行記と心理学の本を読んでいる。一見関係ないようだが
話題が繋がる瞬間がある。
友人と談笑して日々の憂さを忘れる。
友人の旅を肴に談笑し見えてなかった明日が陽を見る
ハイティンク・シンフォニー・エディションの
ブルックナー五番、八番、九番を聞きながら、創世記や心理学辞典や
古代の旅行記を読んでいた。
そのとき友人から電話で、
京都の長旅で疲れたから中央線の台湾料理まで行けないので
梅ヶ丘の焼きとん屋さんに行こうと言われる。
会って友人が話したのは以下の通り。
東寺で大日如来を見た、圧倒される迫力で惹きつけられた、
東寺の近くの映画館みなみ会館でポリスのドキュメンタリー映画を見た、
仁和寺で八十八か所巡りをしてへとへとに疲れた、
上海バンドという店で掛かる曲が皆良くて店主と話し込んだ、
長居したのでアヴァンギルドという店に行けなかった、
大将軍神社にも行った、大将軍だぞ、
悪い働きもする力を味方につけようという信仰だ、
伏見という店で粛々と飲んだ、
ポンという店でそれから焼酎を飲んだ、
一人旅をする癖は佐賀旅行や松本旅行から始まっている、
七十年代にはトラウマになるような漫画や映画の思い出が山ほどある、
トラウマになるようなことを思い出して懐かしむ癖が俺にはあるというのか、
埋もれた本やCDを何とかしろよ、
失われた時を求めてだぞ、存在の耐えられない軽さだ、
活用されている本やCDは氷山の一角だろう、
身の程知らずの蒐集家とはよく言ったもんだ、と友人は喋る。
ギュンター・ヴァントのブルックナー九番を聞いて帰る。
二人で計三五〇〇円。
あふれ出る思いを胸に友人の巡礼の年またも始まる
読書好きの友人と喫茶店で話す。
友人が喋ったのは以下の会話。
物事が分かれるその前を見よと鈴木大拙は繰り返し言う、
レヴィ=ストロースの数学的なところが障壁だ、
レヴィ=ストロースの核心はポエジーとノスタルジーですか、
二項対立に分類できない曖昧なもの、虹ヘビや女性のエロス
に強烈に惹かれている人物ですか、
ユングの共時性と同じようなことを議論したのが偶然性の問題ですか、
自分の書いていることは表裏一体を言い換えているに尽きる、
十牛図は一生というより瞬間の表現ではないか、
井筒俊彦さんの大乗起信論の研究には空と不空は表裏一体とある、
ガイア・シンフォニー間奏曲という本を古本で買ったと友人は喋る。
帰るとメールで友人が帰りに本屋で神々との対話という原始仏典、
法王の書いた般若心経の新書本、偶然性の問題を手に取ったが
地下に行くとレヴィ=ストロースの神話と意味があったので買った、
末広がりに展開するといいですねという意味のメールが届いた。
縦横無尽に話題が飛び、想像力が刺激される。
私は深大寺で万事うまく行きますようにと祈願した話をする。
ヤフーブログのマイページのデザインが変わり戸惑いがある。
以前のマイページに戻してほしいものだ。
ハイティンク・シンフォニー・エディションが先週来て
絶妙なバランスの名演の数々を堪能している。
物事が分かれるときのその前を見つめ続けて迷宮を出る
先日は7時豪徳寺で友人と待ち合わせて
パティヤラパレスで食事する。
ミックス野菜カレー、
ナン、シシカバブ、チキンとほうれん草のカレー食べる。
友人が話した話は以下の通り。
天沼メガネ節という本はグッと来る、
横溝正史の八つ墓村の音楽は芥川也寸志でヤバい、
平家の落ち武者の呪いの話だ、
ボブ・ディランの3枚組ベストに
なぜ風に吹かれてが入ってないんだ、
ドラマ「これでいいのだ」の主題歌が風に吹かれての日本語版か、
ディランのコロンビアの大全集も買っちゃうんじゃないのか、
ムーミンのマグカップを持っているのに
日本人だから鬼太郎のマグカップが欲しいとは一言多い、
煩悩が和凧のように舞っているとは何だ、
不謹慎な冗談を飛ばす所はお父さんに似ている、
学生の頃の先生の最終講義に行った、
ソ連・ロシア史でシベリア抑留者が帰国後差別された話を含めて聞いた、
今度、西荻窪の台湾料理店に行こう、
それとウェーヴの創始者の経営してる吉祥寺のカフェに行こう、
確かに小憎らしい曲が掛かるかも知れないな、
と喋っていた。
二人で計4092円。
ハイティンク・シンフォニー・エディションまだ未発送。
新春も談笑の波止まらない天竺料理空に舞う凧
調布の深大寺にようやく初詣に行く。
そばごちそうという店で黒の香味焙煎七味買おうと思ったが売り切れ。
そばごちそうで野沢菜おやき買って食べる。
嶋田家でかるめ焼き買って食べる。
あめやでそばぱん買って食べる。
鬼太郎マグカップ欲しかったが買いそびれた。
深大寺で万事うまく行きますようにと祈願する。
帰ってアイヒホルンのブルックナー8番を聞く。
リンツの鄙びたいい感じの響きがする。
皆が手離したくないCDはケンペのブラ全、
リリー・クラウスのモツソナ、
クーベリックのベト全、シフの平均律、
内田光子のモツソナ、
バーンスタインのベルリンの壁崩壊記念第九だそうである。
ベルリンの壁崩壊記念第九以外持っているから困りものだ。
カール・ベームのsymphonies聞きながら過ごす。
最近嬉しかったのはハイティンク・シンフォニー・エディション
の発売が半月早くなったことである。
発売が早くなって慶賀の至りである。
鈴木大拙最終講義はまだ手が回らなくて買えない。
鬼太郎マグカップ買ってくればよかった。
アイヒホルンのブルックナー、ツボを押さえた好演奏。
煩悩が和凧のように空高くさ迷っている初春の寺