チッコリーニの弾くフランツ・リストの詩的で宗教的な調べを聞く。
巡礼の折々の心象風景を素描する。深みのある曲が多い。
7時半に豪徳寺に着くと友人がもう居た。
奄美大島の土産の鶏飯の素をくれた。奄美土産と言えば鶏飯が有名らしい。
パティヤラパレスに行き、奄美大島の話を聞く。
和美という民謡居酒屋に入ったら西和美さんと竹島信一さんが島唄を歌ってくれた、
信一さんが三線を弾いて歌っていた、裏声と地声が絶妙に入れ替わり泣けた、
料理お任せにしたら本当に食べきれないほど出てきて黒糖焼酎も含めて3千円だ、
喜界島でレンタサイクルで3時間かけて半周した、砂糖きび畑を堪能した、
ビリー・ジョエルはナイロン・カーテンがいい、イノセントマンは時代逆行だ、
と話していた。シーフードカレー、ダル・マサラ、シシカバブとナンで4612円。
夜、クラウディオ・アラウのベートーヴェン・ピアノソナタ全集聞く。
月光が泣ける。ワルトシュタインが泣ける。全体的に遅くて思い入れが強くて泣ける。
今日はその友人に貰った木曽のすんき漬けをうどんに入れて食べる。
クリスマス用に来年用のムーミンの手帖を買う。
デッカのシューベルトソナタ集が欲しくて困る。
仕方がないので自分が持っているアンドラーシュ・シフの全集を引っ張り出して聞く。
シフは清澄で明朗な響き。
許光俊氏がシフは平板で音をつなげるし顔も冴えないので聞きたくないと言っていた。
確かに貴公子然とした顔ではあるが年とともに貫録も出てきた。
音色が明るくて背筋の伸びた演奏なのが良い。
私が持っているシューベルトのソナタはヴィルヘルム・ケンプの朴訥とした、滋味豊かな演奏、
アンドラーシュ・シフの眩い光を放つ明朗な演奏、ミヒャエル・エンドレスの独墺的な渋い演奏、
ワルター・クリーンのスマートな演奏ぐらいである。
暮れてゆく今年とともに何を捨て何を変わらず秘めて行こうか
ベーカリーで満足サンド260円を買い、井の頭自然文化園に10時20分に着く。
自然文化園の動物園に行く。
象のはな子さんが体をゆさゆさと揺らしながら枯葉を鼻でいじったり、
こちらを見つめたりするのを見た。
象のはな子さんと目が合う。
はな子さんは11時のえさの時間に陰の方でバケツから何かを数回もらっていた。
私は満足サンド11時に食べる。
左が玉子、右がコロッケ。
二色パンである。
自然文化園を後にして、
12時にカフェ・ドゥ・リエーブルうさぎ館というカフェに行く。
木漏れ日が差し込む明るいカフェ。
ラタトウユのガレット、キャラメルバタークレープ、
フレンチクラシックコーヒーを食す。
琥珀を取り出してあまちゃんの勉さんの気分になる。
中古CD屋さんに行き、いろいろなCDを眺めて目の保養をする。
店内にベートーヴェンのピアノ協奏曲が
ずっと鳴っていて、気になったので
ピアノ協奏曲のコーナーに行き、
バックハウスとシュミット=イッセルシュテットの
ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集4枚組を買って帰る。
3時45分帰宅。
日記を書きながらバックハウスとシュミット=イッセルシュテットの
ピアノ協奏曲「皇帝」の音の流れに身を委ねている。
楽しかった一日も暮れようとしている。
心地よい疲れが夜に訪れて協奏曲で一日を終える
今日は隣町の喫茶店で読書家の友人と話す。
「仏伝で悟りの後なぜ梵天が布教しろと説得しに来るんだ、
仏陀はパンキッシュじゃないか、
一休は笑いのセンスが抜群だ、
今西錦司の「進化は偶然」という説は当たっている、
ヘルマン・ヘッセは「シッダールタ」を地で行く人物だ、
和尚の「究極の旅」という本は十牛図をやたらと詳しく説明していて、
時々変だけど論理的で分かり易い、
オクタビオ・パスの「弓と竪琴」は
平易で知的レベルを高く設定している」などと喋っていた。
ココア504円払う。
友人はそのままブックオフへ。私は帰る。
最近趣味を兼ねた読書の量が少ないことを反省する。
チョココロネ食べる。
最近柴田聡子の歌の影響でよくチョココロネが食べたくなる。
夜、ヘルマン・ヘッセの、わが心の故郷アルプス南麓の村をしみじみ読む。
本に載っていたヘッセの水彩画を眺める。
風景画が多いが独特の鮮やかな色彩感覚で風景を塗り分ける。
ヘルマン・ヘッセの本の中で
楽隊が山麓で演奏し、子どもや青年や乙女が踊る場面を読む。
そのなかにヘッセがひそかに憧憬を抱いている
マリアという乙女が踊るのをヘッセは静かに見つめていたと書いている。
ヘルマン・ヘッセのエッセイは乙女への憧憬に満ちている。
幾つになっても若い老作家だ。
チッコリーニの弾くグノシェンヌやジムノペディや奇抜な小曲をくつろいで聞く。
ココア飲み書物の森を語り合い小品を聞き一行を読む
夜の7時半に友人と梅ヶ丘で待ち合わせる。
駅併設のフォレスティカフェで珈琲280円を飲み、デジタルオーディオでクーベリックのマーラーの巨人を聞きながら、ハイティンク・シンフォニー・エディションの各店の値段の話をメモ書きして待つ。
7時半に友人が来た。
いつものパラベッシュに行くのかと思ったら、今日は焼きとん屋さんに行こうと言われる。
梅ヶ丘の小さな焼きとん屋さんのカウンターに座り、近況や世間話をする。
友人は円谷プロの恐怖劇場アンバランスの最終回で会社を辞めて蒸発してしまう男の話が良かったとか、ミイラの恋という作品が良かったとかサブカルなことを喋る。
友人の隠遁生活の話、奄美大島に旅行に行くという話、ゴスペルの友人の団体には忙しくて本格加入できないという話を聞く。
私はウィンドウズの話、ハイティンク・シンフォニー・エディションをどこで買うかという話、イランには行かないのかと言う話をする。
焼きとん、やきとり、ラー油玉子を食べて、カシスオレンジを飲んで二人で計4400円だった。
梅ヶ丘の焼きとん屋さん、旨い。
帰ってチッコリーニのサティを聞いて日記を書く。
友人は子どもの頃掛かった児童保健院が跡形もなく消えていて
ショックだったと話していたのを思い出す。
スヌーピーにも似たような逸話があったことに気づいて笑う。
スヌーピーの場合、子どもの頃育った場所が訪ねていくと駐車場になっていたとか、そういう話である。
焼きとんというのはあまり経験がなかったが美味しかった。
夜中にヨッフムのベートーヴェン・ブルックナー全集を出してこっそりと聞いた。
EМIのiconシリーズである。ヨッフムは好きな指揮者だ。ヨッフム・ハイティンク繋がりである。
先日、Eテレでブロムシュテットのブラームスの一番を録画して見た。
ブロムシュテット&N響のブラームスはよかった。私は2番と3番をNHKホールで聞いた。
あとは年末のエド・デ・ワールト指揮の第九まで日々を待とう。
町中の止まり木席で話したら言うに言えない思い零れる
ウィンドウズ8をウィンドウズ8.1にアップグレードした。
デザインも斬新で、スタートボタンもどきも復活。
なかなかいいじゃないかと思っていた。
だが同時にインターネットエクスプローラ11がセットになっている。
これが困りものなのである。
インターネットエクスプローラ11を開けると、英語入力に必ずなっている。
いちいちIМEのAをあに直さないと日本語入力できない。
ウィンドウズ8でインターネットエクスプローラ10のときは
日本語入力あにしておけば、新規に開いても切り替えなくても
日本語入力できた。
ウィンドウズ8.1でインターネットエクスプローラ11の場合、
必ず英語入力Aに戻っている。
開くたびにAをあに直さなくてはいけない。
また、違うウェブページを見た後、日本語入力あが
英語入力Aに切り替わってしまうことも多い。
マイクロソフトに電話を掛けたが現状ではそういう仕様に
なっています、と答えるだけ。
パソコン会社にも相談したが、
インターネットエクスプローラ11がそういう仕様に
なってしまっているので、エクスプローラの改良版が
出るのを待つしかありませんと言う。
ウィンドウズ8.1を無償でアップグレードと言うから
便利になると思って8から切り替えたのに。
マイクロソフトはもっと利便性を試してから
新製品を提供すべきだったのだ。8に戻す初期化は
大作業なので私は涙を呑む。
マイクロソフトは事の重要性に気づき早急に改善してほしい。