愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

ゼミ活動が始まった

2016年07月25日 | 募集
2年生のゼミ生募集が終わり,ゼミ活動は始まりました。商学部で最も人気のないこのゼミでは今年度も応募者はわずかで,今回5名のゼミ生を確定しました。とりつぶし寸前です。

そのゼミ生の中に面白いことを言う者がいました。「僕は先生の1年生の必修科目を落とされました。それでこのゼミを応募する気になったのです」。

私の科目の成績が良かったから応募したという学生は過去何人もいました。しかし,成績不振だったのであえて応募するという学生は始めてです。そのゼミ生曰く,「自分は大学教育をなめていました。試験でいい加減な解答をしていたのですが,先生にはそれを見られていたのです。ちゃんとしているのだなと思いました」。

そのゼミ生は運動部に入っていて,その練習で忙しいそうです。「このゼミは厳しいそうだと聞いたのですが,部活動をやりながらついていけますか?」と質問してきました。私は「実はこのゼミはたいして厳しくない。課題は1年間にせいぜい2つ与える程度。長期間でそれらを完成させてもらう。何度もその間ダメ出しをする。大変そうなのはやり直しをすることだけ。私の方からは,課題の締め切りと,求められるレベルを指示するだけで,具体的なスケジュールはゼミ生に任せている」と答えました。自分たちでスケジュール管理をするのならばなんとかついていけそうと感じてもらえた様です。

ゼミ生たちは,平日は夜まで図書館やパソコン室に残って文献の調査やレジュメの作成をしています。休日はフィールド調査のためにキャンパスや街頭で活動することが多い。しかし,それは私が無理にやらせているわけではありません。私が細かな指示をすることはありません。うちのゼミを忌避する商学部の学生たちは,そういううちのゼミ生の忙しそうな姿を見て,強制されていると思っているようです。だから大変でつまらなそうなゼミだと想像しているようです。

自分なりの問いを見つけ,その答えをさんざん悩んで導き出す過程。それが大学の学びです。きちんと取り組めば大変面白い,いわば知的エンターテイメントです。大学の学びの楽しさをゼミで知って欲しいと思っています。そのためには,自主性が大事なのです。

卒業していったゼミ生たちは,それなりにその楽しさを味わってくれたと思います。キャンパスを訪ねてくる卒業生からは,必ず,「ゼミでは後輩にきちんと勉強させるようにしてください。じゃないとつまらない学生生活になります」と言われます。

その新しいゼミ生は国体出場選手に選ばれる可能性があるほど運動部活動を頑張っているそうです。それでも,自主性を維持すれば,ゼミの活動はきちんとやり遂げることができるはずです。

先週から2年ゼミ生には早速論文コンテストの事前調査を行ってもらうための説明をしました。定期試験終了後始める予定です。

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