人生アラカルト

どうせ過ごすなら楽しくね。

「校閲ガール」の面白さ

2016-10-05 22:57:39 | 80はミステリーゾーン
宮木あや子さんの小説「校閲ガール」がドラマ
になり、昨夜第1回が放映された。

前に、辞典の編集を扱った映画を観た。
確か、書店の賞をとった。
仕事が地味で、映画も地味だった。

今度は校閲の仕事が内容。私はかつて新聞社で
編集者を務めた。仕事の全てに校閲者の助けを
受けた。

テレビでもいってたように、校閲は単に固有名
詞や年代の間違いを探し出すだけでなく、内容
が社会に迷惑をかけていないか、人の名誉を傷
つけていないか、など間口が広く、奥深い。

小説は読んでいないので、テレビを通じてみた
感じは、舞台は出版社だが、赤鉛筆で間違いを
指摘する点は新聞社も全く同じ。

ただ、テレビでは橋の読み方に疑問をもった主
人公が現場へ行って確かめることは、出版社で
もまずやるまい。次から次、確かめたいところ
に追いかけられるからだ。

間違いがあれば、指摘するのとどまるが、例え
ば、火事の現場が編集記者の近くにあって、地
名が間違っていれば、積極的に間違いを伝える。
読者には記者たちの縄張りなんかどうでもよい
こと。

仕事の内容は地味でドラマになりにくいだろう
から、恋とか、ファッションなんかに話が盛り
上がるのでは。

主人公や小説家、編集者ら適役。面白い第1回
だった。
ドラマは「校閲ガール、河野悦子」といって、
「河と悦で校閲」と遊んでいる。

いまさらながら降圧剤について

2016-10-05 13:00:54 | 80はミステリーゾーン
もう何年血圧を下げる降圧剤を飲んでいるだろ
う。お医者さんから出される薬を朝と晩飲み、
その都度数値を記録してしている。

余り疑問もわかないルーティン。「飲めという
から飲んでいる」では考えない子供みたい。
毎日血圧計で計測する努めと、月に払う薬代も
ばかにならない。

そこで、数年前に買った本。松本光正著「高血
圧はほっとくのが一番」を改めて読んだ。

《ほっとく》はともかく、年寄りの「高血圧と
動脈硬化」について、分かりやすく書いてあっ
た。

結論として、薬で無理に血圧を下げると、脳に
きちんと血が回らなくなってしまう。

高齢者の血管はみな動脈硬化を起こしている。
顔にしわがよるなどの、老化現象だ。

固くなった血管に血液を通し、からだの隅々ま
で栄養と酸素を送るために、強い血圧が必要な
のだ。

老人の自立度の面からみると、薬で120未満
に下げている人は自立している高齢者が落ちて
いる。(滋賀医大・上島弘嗣教授の研究)
その結果、認知症や寝たきりの原因になる可能
性もある。



血圧についてはこれが結論という見方は避けた方
が好いと思う。なぜ、140以下でなければなら
ないのか、これまで、下へ下へと基準値を下げて
いった経過からみても、どうなるか分からない。

基準値を下げれば高血圧患者が増える。そして、
薬が売れる。これはほんま。

がんは治療するな、という本も読んだが、私の
胃がん、食道がんはいずれも、手術で治った。ほ
っといたら、いまごろこの世にいるかどうかわか
らない。
血圧については、結論を急ぐ必要はないと思う。

降圧剤をやめようと、今のところ思っていない。

病への疑問は自ら確かめるのが一番。
かといって、他人の意見を排除するのも狭量と思
う。