こころの染織

ひと針ひと針心を繕います。
第8章・・月あかりの散歩道・・・私とルナと一緒に月に想いを馳せて散歩しませんか~♪

七ツ森の季節

2016-05-16 07:29:24 | 第4章・あかりの灯る空色の家

アメリカン・ブルーです。



寒河江公園のツツジの真ん中に、藤棚があります。
今年も季節に藤の花も見ることが出来て嬉しかったです。









日曜日は、町内会の集会所のお掃除当番に我が班が当たっているとのことで、
2年半、家を空けていたので、久しぶりに町内の活動に参加しました。


3月末に帰還しましたが、
家の通りの方々にはご挨拶したり、
ゴミの集積所でお会いした方にも帰ってきましたと伝えていたものの、
およそ30世帯がある班の方々すべてにはお会いする機会はまだありませんでした。
今回は、ちょうど良い機会を頂いたようで、
集会所に集まって来られた方々にも、
「おかえりなさい」と笑顔の歓迎を頂きました。









今回は、トイレの清掃と草取りのみ。
20分ほどで終了となりましたが、
多くの人と接することが無かった近年を想うと、
自宅の庭の草取りは切ないのに、不思議と楽しい時間となりました。
これくらいなら、1ヶ月に一回でもOKだ・・・
そんな事を言った私に、仲良しのMちゃんは、「それは嫌だ!」と言っていました(笑)
しゃがんでの草取りは足の痛い方、腰の痛い方には苦痛以外の何物でもないのは事実。
参加する人も世帯数の半分ほどでしたが、
共に子供会活動を一緒にやってきた面々で、
みんなそれなりの年齢を重ね、穏やかなお顔になっていましたね。







さて、実は、このツツジの公園の後、
まっすぐに家に帰ったわけではなく、
夫が行ってみたいというので、「殿、利息でござる」の話の原点になった町、
黒川郡大和町吉岡まで行ってみることになりました。


映画の最後に、
このお話の主人公である穀田屋十三郎の酒屋が今もその地にある・・・
そのことに驚いて、行ってみたくなったのです。







「無私の日本人」を題材に書かれた穀田屋十三郎を初めとする面々。
私財をなげうって子孫のために暮らしを守ろうとした人たちの「慎みの掟」

このことは決して、末代まで口外しない。
目だって人の前に出てはいけない・・・など、
慎みを持って生きる掟が約束されていました。


町には「殿・・・」ののぼり旗が風に揺れていました。








穀田屋の看板がある酒屋さん、見つけました!!
七十七銀行の真ん前にありました。












店先にはポスターが、
店の中には、映画の宣伝やゆかりのものが並んでいました。
お店の女将さんはとても穏やかそうな方で、
この空前の出来事に戸惑いながら、
勧められるままに店の中をディスプレィしたと話しておりました。
その流れで、売り上げも驚くほどだとか・・・・
この時代になって、ようやく、子孫の代で報われる時を迎えたということでしょうか。


映画は5月14日から全国公開となり、
TVの多くの番組で宣伝されていますね。
穀田屋さんも、しばらくは忙しい日々が続きそうです。
谷間をぬって、いろいろお話を伺えてありがとうございました。







穀田屋さんのオリジナルのお酒「七ツ森の四季」
こちらを買ってきました。


七ツ森とは宮城県黒川郡大和町にある、7つの山の総称。
仙台の都心部までおよそ20㎞のところにあります。





画像はネットからお借りしました。
  仙台城址から見る七ツ森



羽生君演じる若殿が、
「馬にも籠にも乗らずに歩いて帰るぞ!!」
そう言って、廊下をバンバン歩いてゆく場面。
苦労してきた面々がみんなで大喜びするラストシーン。

本当に歩いて帰れるのだろうか・・・


そう思っていましたが、
調べてみると、そもそも、この七ツ森は伊達の殿様の狩場だったようで、
20㎞ほどであれば、ハーフマラソンコース。
羽生君なら得意のステップで帰れるだろう~♪
そんな気がしました(笑)







ところで、すっかりご紹介が遅れましたが、
GW直前にみちみちさんから送っていただいていたお酒「加須の舞」
地元の酒蔵の限定品だったそうで、
わざわざ注文して送ってくれました。
こちらは、辛口で、すっきり味の日本酒で、スイスイ入って行く感じで、
つい、飲み過ぎてしまうほど癖のない良い味のお酒です。
大変美味しくいただきました。
みちみちさん、ありがとうございます


みちみちさんの宮城のご実家もこの吉岡から近く、少し北ですね。
彼女もまた、自分の事よりも周りを大事にする方です。
宮城県の県北は特に美味しい米所で、
そんなお米を生むような気持ちの温かい土地柄なのでしょう。


私は学生時代の分も通算すると、間もなく35年ほど宮城県に住んでいますが、
実は、「七ツ森」とは良く聞きますが、何処を指しているのかよく知りませんでした。
親から聞かされる小さな地元情報と言うものは、
自然に耳に入っているもので、
突然その土地に根差しても、なかなか理解できないものが多いものです。
馬には乗るな、籠にも乗るな・・・
親の教えを聞いていないはずだった穀田屋十三郎も、
幼いころに親から聞かされていた話を、実はしっかり覚えているという、
父と息子の確執を超えた場面で、親子の心の底を魅せてくれる良い映画であったことを記します。






ネットからお借りしました。  七ツ森


こうしてみると、七つの山が連なって、
きっと、殿が城から眺めるその景色の中で、四季を競演しているのでしょう。
一本の映画でしたが、いろいろ想いを膨らませてくれて、
本当に面白いものですね。






コメント (12)
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