アメリカン・ブルーです。
昨日は、叔父の見舞いに米沢へ向かいました。
仙台を出るときは、曇り空でしたが、雨の予報は無く、
特に気にせず走り始めたのですが、
高速道路、福島の手前辺りから時折小雨が降っては止んで・・・
それでも、暗い雲の間から薄日が差すと、
早くも冠雪した美しい吾妻連峰の姿が見えました。
お天気が良ければ、この秋、3回目の紅葉便りを届けられましたが、
生憎の雨模様・・・
東北中央自動車道の米沢北IC~福島大笹生ICが11月4日開通で、
福島―米沢間がおよそ40分かかっていた栗子峠の山越えが、
間もなく半分の20分で着けるという朗報。
山を登らず、トンネルを走らせ、
雪国への道を確保したというそのトンネルは、東北一長く、
日本で3番目に長いトンネルになると言います。
私達も今後はそのルートを使うことになるので、
この国道13号線の長い長いトンネルですが、
ここを抜けるのもおそらくこれが最後になるかと思います。
叔父は6人兄弟だったという夫の母の一番下の弟です。
もう、この叔父ひとりとなってしまいましたが、
一番親交があった叔父で、83歳になります。
兄から「叔父さんが、大腿骨骨折で入院した。」
そんな連絡を貰ったのは、ちょうど母のことで盛岡へ通っていた頃でした。
叔父のことも気にかかっておりましたが、
大腿骨骨折であれば、きっと長い入院になるだろうし、
当面は見舞客も切ないだろう・・・と言うのが私の考えでした。
その後の母のこと、夫の検査のこと、
いろいろ重なるものが多くなって、お見舞いがすっかり遅れてしまいましたが、
前夜、遅くに帰宅した夫でしたが、
「今日、叔父さんのお見舞いに行こうか?」
朝起きると夫がそう言うので、思い立った日に出掛けないと・・・
そう思って出かける準備を始めました。
お見舞いに来るときは病院へ一緒に行くから・・・
兄がそう言っていたので、行く前に連絡をしました。
兄も、常に一人で家に居るので、
一緒にお昼ご飯でも食べようかと、まずは兄の家に寄ることにしました。
最初に出迎えてくれたのは、兄の唯一の同居人? 茶々姫です。
「は~い、ルナで~~す」
「また来たのかぁ~~」
兄によると、茶々姫は唸っていたとか・・・・(笑)
前回のルナとの攻防が記憶にあるのでしょうね。
兄が事務所に使っていた広いスペースは、室内ドッグランのようで、
ルナはそこへ入れてもらったのですが、
茶々姫と遊びたくて、爆走していました。
少し休んで、食事を一緒にして、
それから、叔父の病院へ案内してもらいました。
叔父は、リハビリセンターと言うところに居りましたが、
個室で、窓際にはまるで運び入れたかと思うようなデスク。
大学で教鞭をとっていた叔父らしい感じに、そこの椅子に座っておりました。
お盆の墓参りでばったりお寺で会った時には、
こんな日を考えてはいなかったのですが、
それから間もなくの骨折になったようでした。
リハビリセンターに入って2ヶ月・・・
通常は、3ヶ月しか居られないそうで、
それを目標に家に帰るリハビリを毎日しているそうで、
それは、土曜も日曜も無く、努力しているのだそうです。
そんな生活の中で、
叔父はずいぶんとこれまでの自分のこと、家族のことなど顧みる日々だったようで、
言葉の端はしに深い回顧の念を感じました。
人は、長く横たわることで、今までに見えなかった世界を感じ、
それは、ある意味、
トンネルを抜けたとき、その瞬間、向こう側に感じる感覚に似ているのではないでしょうか・・・
戸惑い、目の錯覚、新鮮な明るさ、
そこにいる自分を改めて見つめ直すようにも想いました。
「夜は眠れるのですか?」
「もう、ぐっすりだよ~(笑)」
午前一回、午後一回、毎日2時間のリハビリは、
むしろ、最近の生活より絶対的な運動量のようで、
お盆に会った叔父よりも元気そうに見えたのが不思議なくらいです。
夜、家に戻って夕飯を終えると、叔母から電話がありました。
お見舞いのお礼でしたが、
叔父が帰る前に家に手すりを付けたり、
段差をなくしたりの業者さんが来ていて、
病院へ行ったのが夕方になってしまったのだとのこと。
叔母も76歳になったそうですが、毎日、病院へ通っているそうで、
厳格な叔父が家に居ない分「のんびりできるのでは?」と余計なことを聞く私に、
「私もそう思っていたんだけれど、
居ないとなると、あ~これもしてくれていたのだ、これも・・・
忙しくなって、のんびりもできないのよ~」
そう言っておりました。
優しくて、ホッとする大好きな叔母さんです。
叔父が帰る日まで、きっと、一日も手を抜かずに過ごすのだろうなぁ~と思いました。
今日から11月・・・・
2枚続きのカレンダーは最後の1枚になりました。
紅葉から、落葉の季節へと変わって行きそうです。
明後日は、母の四十九日の法要で盛岡へ行く予定です。
あちらは、もっと、季節が進んでいるでしょう。