運が欲しい

心の貧しさが運を下げる。もしもこんな方程式があったとしたなら。
知恵と勘を磨きながら、心の動きを探求。

サービスの極意を学びにバーの扉を開こう

2015年05月11日 00時00分00秒 | 日記

サービスの極意を学びにバーの扉を開こう(JBpress) - goo ニュース
2015年5月9日(土)07:00
   桜の花も散り、ゴールデンウィークも終わりました。大型連休を利用して、心と体をリフレッシュして、やる気を充電できた方も多いでしょう。一方で、日に日に緑の濃さを増してゆく木々とは裏腹に、自分の中にあったはずの情熱が目減りしていることに気づき、戸惑っている方もいるかもしれません。この季節は、五月病という病が蔓延する季節でもあります。

 春から社会人となり働き始めた方。仕事には慣れてきたでしょうか。まだまだ分からないことばかりで、苦労している方もきっと多いでしょう。また、新入社員を指導する立場の方も、きっと苦労されていることと思います。私は、書店に勤務して10年ほどになりますが、後輩ができ、人を指導する立場の人間の苦労も最近少しだけ分かってきました。

 時折、テレビや雑誌などで「上司にしたい有名人ランキング」特集を見かけることがあります。また、上司にしたいアニメーションのキャラクターやコミックの登場人物を特集しているサイトをインターネット上で見かけます。選ばれた理由に共感できるキャラクターや、意外なキャラクターまで、いろいろなキャラクターが選出されており、コミック好き書店員にとしては興味津々で夜な夜なのぞきつつ、自分の理想の上司像を考えてみました。 

上司にしたいバーテンダー

 私が上司にしたいコミックの登場人物、No.1は、『バーテンダー』に登場する佐々倉溜(ささくら・りゅう)です。

 『バーテンダー』(原作・城アラキ、漫画・長友健篩、集英社、全21巻)は、主人公である天才バーテンダー佐々倉溜と、彼の勤めるバーを訪れたお客様や、彼を取り巻く人々の織りなす人間模様が描かれる作品です。基本的には、何か問題を抱えたお客様を、佐々倉がカクテルで癒すという形式で話が進んでいきます。

 私が佐々倉を上司にしたいキャラクター、No.1に推す最大の理由は、彼の仕事に対する姿勢が接客業・サービス業の鑑であると思っているからです。

 14巻に私が忘れられない1つのエピソードがあります。9巻から始まる「ホテル編」では、勤務先をホテルのバーに移した佐々倉に新米の部下ができます。ある時、釣銭の間違いが発生してしまいます。たった100円ですが、多く返しすぎてしまうのです。お客様には迷惑をかけていないという部下に対し、「釣銭の金額や過不足の問題じゃない!」「どんなサービス業でも釣銭は絶対に間違えちゃいけない」とたしなめ、釣銭が少ない時は怒るかもしれないが、多い時はお客様もラッキーと思うかもという言葉には、「そのラッキーという思いが、店への負い目になって、足を遠ざけるお客様もいる。そんなことのためにバーの扉を重く感じるお客様もいるかもしれない・・・そうは考えない?」と諭します。

 販売業などのレジ業務には、いつでも釣銭の間違いという問題がついてまわります。絶対に間違えてはいけないのですが、人間誰しもミスをするものです。多く渡してしまった時など、お客様に損はさせていないからいいと、安易に考えてしまいがちになります。釣銭を多くもらったお客様の立場になって考えた佐々倉の言葉は、私の胸に深く残りました。

それ以来、佐々倉は私の師匠です。時々読み返しては、その都度新しい発見をしています。つい先ほども、このお釣のエピソードのあとで、落ち込んでしまった部下に佐々倉は一言、昔、僕も何度も言われたことだ、とフォローしていることに気づきました。注意した後のフォローの大切を学びました。この仕事を続ける限り、折に触れて読み返し、師匠に教えを乞いたいと思っています。

 本書はサービス業、接客業、それ以外の職業でもすべての働く人にぜひおすすめしたいコミックです。さらに、エピソードにお酒の話が絡んでいるので、お酒にも詳しくなれます。
(以下略)


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