今日から2月です。時の流れの早さを改めて感じます。
天気予報では,今週は少しずつ寒さがゆるみ,平年よりも温かい日が続くそうです。立春の2月4日(金)は,最高気温は9℃で最低気温は0℃の予想です。厳しい寒さも峠を越し,文字通り春の訪れを体感できるのではないかと思います。春の訪れを待つ思いや春が来た喜びをうたった歌がいっぱいありますが,メロディーはもちろんですが歌詞もいいですね。
次の歌の歌詞はどうでしょうか。自分の好きな歌をいくつか取り上げてみました。
◆早春賦 吉丸一昌 作詞,中田 章 作曲
春は名のみの 風の寒さや 谷のうぐいす 歌は思えど
時にあらずと 声もたてず 時にあらずと 声もたてず
こおり解けざり 葦は角ぐむ さては時ぞと 思うあやにく
きょうもきのうも 雪の空 きょうもきのうも 雪の空
春と聞かねば 知らでありしを 聞けばせかるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か いかにせよとの この頃か
◆どこかで 春が 百田宗治 作詞,草川 信 作曲
どこかで春が うまれてる どこかで水が ながれ出す
どこかでひばりが ないている どこかで芽の出る 音がする
山の三月 そよ風吹いて どこかで 春が うまれてる
◆花の街 江間章子 作詞,團 伊久磨 作曲
七色の谷を越えて 流れていく 風のリボン
輪になって 輪になって かけて行ったよ
春よ 春よと かけて行ったよ
美しい海を見たよ あふれていた花の街よ
輪になって 輪になって 踊っていたよ
春よ 春よと 踊っていたよ
◆春の風 和田徹三 作詞 広瀬量平 作曲
※ルル ルルールル ルル ルルールル ルル ルールールルールー
春の風は かけてゆくよ ルル ルールールルールルー
プクプクふとった木々の芽を スィースィーとなでながら
おはよう おはよう おはよう おはよう 春だよ 春だよ
※ 繰り返し
小川のはしゃいだせせらぎに シャパシャパシャパッと歌わせて
踊ろう 踊ろう 踊ろう 踊ろう 春だよ 春だよ
※ 繰り返し
れんげにタンポポつくしんぼ コチョコチョコチョとくすぐって
遊ぼう 遊ぼう 遊ぼう 遊ぼう 春だよ 春だよ
口ずさむと,春の中にいるような気持ちになります。レオ・レオニの絵本『フレデリック』に登場する のねずみたちのような気持ちです。
絵本の終わりの方に,冷たく長い冬が続き,食べ物も少なくなり,わらもなくなってこごえそうになった のねずみたちの様子を描いた場面があります。そのときに,のねずみたちはフレデリックがあつめていた おひさまのひかりや いろや ことばを思い出します。そして,みんなで「きみがあつめたものは,いったいどうなったんだい?」とたずねます。フレデリックは,集めた おひさまのひかりや 青いアサガオ 黄色い麦の中の赤いケシ のいちごの緑の葉っぱ などのいろのこと,空に住んでいる四匹の小さなのねずみのことを 詩人のように 語ります。 のねずみたちは,暖かい太陽の光につつまれ,美しい色とりどりの自然の色が心の中に広がり,空に住むのねずみたちの姿に自分たちの姿を重ねて,温かく幸せな気持ちになります。
春がどんなひかりやいろやことばで,その訪れを告げるのか,フレデリックのようなハートでそのひかりやいろやことばを集めていきたいものですね。