今朝,ウォーキングに出かけようと思って外へ出て,びっくりしました。雨が降っていたからです。いつもの朝に比べると,曇り空で薄暗い感じがしていたのですが,まさか雨が降っているとは想ってもみませんでした。
部屋の中で耳を澄ますと,確かに雨音は聞こえてきます。音もなく降る雪と同じように,冬の終わりの雨も静かに降るのでしょうか。それとも,何度も降った雪の気配に慣れすぎて雨の気配を忘れつつあったせいでしょうか。
そう思うと,静かな雨音もとてもなつかしく聞こえてくるから不思議です。季節は,こうやって繰り返し,忘れ物を思い出させるように,新しい季節の訪れを告げているのかも知れませんね。
ひと雨ごとに,冬から春へと季節は移り変わっていくのですね。木々が芽ぶき,雪の下に埋もれていた畑の作物も,生気を取り戻したかのように元気になってきました。毎年同じ場所で顔を出すふきのとうの顔はまだ見ていませんが,そろそろ会えそうな気がしています。
ある日ある時見た花が,その時に見たその場所で会いに来てくれる人を待っているかもしれません。春を待つ準備をしている草花たちが,やがて花開くその時に,再会できたら最高ですね。草花との出会いのタイミングを失わないように,春探しを続けていきたいと思います。
また会えた 喜びを胸に 向かい合う 人知れず咲く 花の可憐さ