カタクリの花 が咲きました。フォトアルバムに庭に咲く春の花を載せましたので,ご覧ください。季節だけは,何があっても,その時期にピッタリの花を,変わらずに咲かせてくれます。
もうすぐ,桜も咲き始めます。
春の野草の中でも,私が一番大好きな花は,カタクリです。今の時期の林の中は,木々の葉がまだ十分に成長していないため遮るものがなく,太陽の光がいっぱいあふれています。
その光を一身に浴びて,カタクリが可憐な花を咲かせます。
その花の色合いから,飾らない気品を感じます。
穏やかな明るさがにじみ出てきます。
また,下を向いて咲くその姿に,いじらしさを感じてしまいます。
耐えているのでしょうか。
それでも,花びらはそりかえり,上を見上げています。
求めるものは,空の向こうにあるのでしょうか。
耐えるだけではなく,進むべき道筋はしっかりと見えているのではないでしょうか。
だからこそ,これまでの苦労と背負っている悲しみにじっと耐え,それでいてその明るさを失わず,気品さえ感じさせる立ち姿なのでしょう。
カタクリの根は,昔から貴重な食料となり,飢饉の際には多くの命を救ってきました。
人間の歴史が始まる以前から,カタクリの花は咲いていたのでしょうか。
なつかしい匂いを感じるのは,そのせいなのでしょうか。
かって勤めていた学校の近くにも林があり,カタクリの花が咲いていました。
子どもたちと一緒に春の探険に出かけたことを思い出します。
その時に見た,カタクリの花の群落を思い出します。
足の踏み場もないほど,一面にカタクリの花,花,花……。
その美しさは格別で,感動的でした。
是非,またカタクリの群落を見に,出かけたいと思っています。
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