ちょっと前まで、日本対オーストラリア戦をテレビ観戦していました。
後半残り少ない時間帯に1点を入れられた時点では、このまま負けてしまうのではないかと思いました。しかし、奇跡は起こるものですね。相手のハンドの反則で、PKを得た日本が見事 本田選手のゴールで同点とし、ワールドカップ出場を決めました。終了間際のドラマチックなゴールでした。世界最速での出場決定となったようです。
印象的だったのは、オーストラリアの選手のフェアプレーです。日本の選手にも言えたことでしたが、ファールで相手選手を倒しても感情的にならず、倒れた選手を助け起こす光景が随所に見られました。特に、オーストラリアにとっては勝たなければ出場への道は険しくなるという状況だったわけですが、日本選手を気遣い助け起こす場面を見ては、これがスポーツマンシップなんだろうなと強く感じました。勝ち負けより、大切なもの。国境を越えたスポーツを通しての友情。そんな真髄を見たような気がしました。相手に1点を入れられた時にも、この相手だったら負けても仕方がないのかなとさえ思いました、そんなフェアーな形での対戦だったように思います。
残り試合がどうなるかはわかりませんが、今後のオーストラリアチームの健闘を心から応援したいと思いました。同時に、日本チームのさらなる決定力を高めるチーム力の向上に期待したいと思いました。
このスポーツの持つさわやかな感覚を、政治に持てないのは残念です。
国際化の時代を迎えながら、なんと政治状況の保守的なことか。慰安婦の問題、侵略の定義の問題、閣僚の靖国参拝の問題等、国際感覚から外れた歴史認識と行動が、国際社会からの不信を招く要因にもなっているように思います。相手国の思いや考えも視野に入れて行動する感覚が、国益という狭い価値観の中でしか推し量れていないために、日本という国の国際的評価を著しく低下させているように感じます。アフリカへの支援を考えるのと同様に、身近な隣人である韓国や中国との信頼関係を築くことも大切なのですから。かっての政治家であった、村山さんや河野さんが示した歴史認識は、韓国や中国では一定の評価を得、日本に対する信頼をつくる上で重要な役割を果たしてきたものだと思います。それを否定し、こわしてしまうような言動が続く限り、前途多難な状況は続くような気がします。
果たして、政治がスポーツや文化を超えることは可能なのでしょうか。スポーツや文化の方が 簡単に 容易に 国境は超えてしまっているように思えます。
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