あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

TAAへの道

2006-04-28 23:15:46 | 術者、勉強になった症例
今日は、descendingのTAA一例であったが、ボスの前立ちを大変楽しませていただいた。
通して前立ちさせてもらったのは初めてであり、術者側からproximalの視野悪かったため、それが幸いしてラッキーなことに、proximalの吻合半周だけやらせてもらった、ながーい持針器で胸腔の奥のほうの吻合はなかなか感動的であった。ついに俺にもTAAの吻合に手をかける日が来た、ほんのさわりだけですけど。
研修医の頃は大血管というと、一番難しい部類で、心臓外科の極めの境地って言うイメージであり、なんとなく聖なる域へ足を踏み入れた気分である。
吻合部からも、周りからもほとんど出血せず、ついでに見っけてしまったブラも縫縮させてもらって、4時間半ぐらいで無事終了。7,8時間かかるのを覚悟していたが、すんなりとストレス無く終わって気分爽快、さすがボス、やはりこの人は天才。