私が結婚した時、母が持たせてくれた組布団。
普段使いのとは別に「お客様用」の布団がありました。
でも、泊り客などほとんどなく、
息子の友達が泊まりに来た時ぐらいで、
しかも、夏休みだったりで、
掛け布団はほとんど使う機会がありませんでした。
最近では「羽毛布団」だし、
綿入りの重い布団は使わなくなりました。
義母がいた頃からのお付き合いの布団屋さんに相談してみました。
掛け布団二枚と息子と娘が使っていた敷布団を使って、
新しい敷布団を作っていただけないかと。。。
早速、来てくださいました。
こんなふうに計りにかけるんですね。
驚いた事に、このお布団の柄を覚えていてくださって、
「これはウチで仕立てた布団ですね。覚えていますよ。」って。
義母の事も覚えていてくれました。
これが母が持たせてくれたお布団です。
スズランの柄が可愛くって、大切にしてきました。
嬉しかった言葉。
「綺麗にしてますね。
綿も一番上等な綿が入っています。」
もう36年前のお布団です。
歳老いた母の顔を思い出しました。
「このお布団の生地、いただけないですか?」って聞いたら、
「このまま全部持ってきますよ。」って、おっしゃってくださいました。
何か、形を変えてとっておきたいなぁ~って。。。
寂しい思いもあるのですが、
仕舞っておくより使える物にしておいたらいいものね。
今日もあれこれ考え中です。(笑)