実家が代々木なので、初詣は毎年、明治神宮に参ります。
明治神宮への参拝は、皆さんがお馴染みの原宿門ではなく、すいている参宮橋門から入るのが毎年の恒例。ここは、参道に入る前に、たくさんの出店が店を連ねており、たこ焼き、焼きそば、ベビーカステラやワタあめ、チョコばなな等が楽しめる場所で‥って思ったら、今年はほとんどお店が出ていない! 数えたら2件だけ。いつものお店はどこへ⁉
そうか‥。テキ屋が一斉に取り締まりを受けたのか‥。
昨年10月に、FATFによる審査が我が国にも入ったことから、マネーロンダリング対応は一層厳しいレベルに。ちなみに、FATFとは、Financial Action Task Force on Money Launderingのことで、金融活動作業部会と訳され、国際的なテロ組織の資金源などを絶つために、世界各国の協調の下、活動している機関です。
この活動自体は何の異論もなく、むしろ全力で協力すべき話なのですが、問題なのは、この動きに忖度をして、過度な規制をかける人達がいるということ。もともとは伝統的に、全国のお祭りや神社周辺で出店をサポートしていたテキ屋と呼ばれる人たちがいますが、確かに、かつてはいわゆる反社勢力、ザ・ヤクザの資金源の一つに利用された時代もありますが、今ではむしろ日本の伝統芸能の世界となったお祭りの出店文化。さきほど申し上げた、忖度の動きで、ここにもメスが入ったということ。
やむを得ない面がある一方で、他にやり方がなかったのか、という想いもあります。お祭りや神社を追われた出店稼業の人たちが、とりあえず「タピオカ店」に鞍替えしたという話もあり、どうりで、全国の街中にタピオカ店が急増したなぁと、感じ入っている始末。
FATFの影響で、明治神宮参道の出店が消えた‥。何だか、複雑な気分の初詣でありました。