今日は京都でシンザン記念(3歳限定 GⅢ)が開催されます。ところで、かつての名馬の名前を取ったレースは、シンザン記念のほか、セントライト記念や、今年からは、弥生賞ディープインパクト記念が始まります。ちなみに、共同通信杯についている「トキノミノル記念」は副称と呼ばれるもので、「ダービートライアル」などと同じ位置づけであり、正式な馬名付きレースとは一線を画しています。
かつては、名馬の名前を冠したレースが他にもありました。第2回ダービー馬にして、初めて産駒がダービーを制したカブトヤマ。同じく第8回ダービー馬にして、戦後6年連続でリーディングサイヤーに輝いたクモハタ。カブトヤマ記念とクモハタ記念は、ローカル重賞でしたが、父内国産限定の重賞として、競馬ファンには長くお馴染みのレースでした。
あと、忘れてはならないのが、セイユウ記念。アラブの英雄セイユウは、菊花賞トライアルのセントライト記念で、サラブレッドを蹴散らして勝利してしまいます。ここで破った相手の中には、後の菊花賞馬や天皇賞馬がいましたので、そのまま菊花賞に出場が叶えば勝っていたと言われています(アラブ種なので、クラシックへの出場権はなかった)。昔はそんな豪な馬がいたのです。
ところで、シンザン・セントライト・ディープインパクトと三冠馬の名前を冠したレースがあるのに、同じ三冠馬なのにも関わらず、なぜミスターシービーやシンボリルドルフ、ナリタブライアンのレースは無いのか? という疑問を持たれる方がいると思います。明文化されたルールがある訳ではありませんが、特定の馬主や牧場を表わす言葉である「シービー」「シンボリ」「ナリタ」の文字が原因だと言われています。
それならば、オルフェーヴルは当確なのね! と思われるかもしれませんが、そうではなくて、種牡馬としての成績も加味されて判断される仕組みのようです。ディープインパクトについても、亡くなって、種牡馬としての成績も併せ見て、記念レースの設営という判断になった模様。
もう馬券はどうでも良いでしょうが、ジャスタウエイ産駒の牝馬ルーツドールが、デビュー2戦目にも関わらず単勝1.6倍と人気を集めています。しかし、今の京都は想像以上に重い馬場。ここは、芝でもダートでも強い④タガノビューティーの頭固定で。