金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【競馬】中山の芝GⅠの意義

2019-03-02 08:32:21 | 競馬
 先週は中山記念、今週は皐月賞トライアルの弥生賞と、伝統的な中山芝の中距離レースが続きます。
 今日は、皐月賞が行われる中山の芝コースについて、思っているところを申し上げたい。

 日本には小回り1周の芝2000mのコースが中山のほか京都と阪神にあります。それぞれGⅠレースも存在しますが、中山の2000mが最も小回り度合いがきつく、最もトリッキーなコースと言えます。弥生賞のように毎年少頭数になるレースだと有利不利はほぼありませんが、フルゲートが予想される皐月賞の場合、枠順や展開による有利不利が大きく、特に最近の傾向として、実力どおりの結果にはなりにくいGⅠレースになってしまいました。

 ちなみに、有馬記念が行われる芝2500mも、内枠外枠の有利不利が明確です。直近の勝利馬たちが強い馬だからまだ納得感があるものの、2着以下の着順には枠順などが大きく影響しており、これも芝のGⅠレースに相応しいコースとは思えません。芝1600mで行われていた朝日杯FSを阪神芝1600mに移したのも、あまりに内外の差が大きく、2歳チャンピオンを決めるレースとして相応しくないとの判断だったからだと思います。

 極端に小回りだったり、直線が短かったり、コース形態が歪だったりするところを、最後の直線の坂(急こう配)で帳尻を合わそうとしているので、ハンデ競走などには適していますが、チャンピオンを決めるGⅠレースには適しておりません。ギリギリ芝1200mが合格ラインに達していると思いますが、スプリンターのチャンピオンを決めるコースならば、新潟の芝1200mあるいは直線芝1000mの方が相応しいと考えます。

 中山競馬場は、障害レースとダート競走、および芝のハンデ重賞のメッカとして再整理が必要だと思います。
 皐月賞は新潟芝2000mへ、有馬記念は阪神芝2400mへレース移管を行い、暮れのホープフルSはGⅡへ戻すことを提言いたします。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【金融】個人投資家の株離れ... | トップ | 【競馬】チャンピオンディス... »
最新の画像もっと見る

競馬」カテゴリの最新記事