いよいよ本日から、東京渋谷のセルリアンタワー能楽堂にて、竜王戦七番勝負が開幕いたします。現役最強棋士を争う頂に君臨する豊島竜王・叡王に、羽生永世七冠が挑む闘いです。
羽生永世七冠にとっては2年ぶりのタイトル戦ですが、かつては全てのタイトル戦に自然体で対峙していた羽生さんが、挑戦者決定戦直後に「十分に準備を行って臨みたい」と発言、その調整ぶりが注目されるところです。
一方の豊島竜王は、5日に行われた王将戦挑決リーグで、またしても藤井聡太二冠を粉砕。これにより対藤井二冠戦で6戦無敗という強さを見せつけました。ただ、豊島竜王は、狙いを定めた相手を潰すパワーは凄まじいのですが、挑戦を受ける立場で臨んだタイトル戦では、ことごとく防衛に失敗しています。
おそらく、気持ちが受け身になると、本来の攻撃的な将棋にスキが出来るということなのかもしれませんが、タイトルホルダーとなっても、がっぷりの四つ相撲に拘ることなく、自分の型である一気の押し相撲に徹するべきと思います。
この秋、最高の将棋の祭典ですので、注目いたしましょう!