金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【競馬】チャンピオンディスタンスは芝2000m 良いコースが少ない!

2019-03-03 07:50:32 | 競馬
 昨日は、中山の芝コースがチャンピオンを決めるには相応しくないという意見を申し上げました。
 日本の競馬が発展していくためには、この「コース」要因は非常に重要であると確信しています。競馬場の格などに拘らず、良いコースでチャンピオンを決めるGⅠレースを開催することが、競馬のレベルを上げる近道だと考えています。

 本日のテーマは、日本の芝2000mのコースについて思うところを申し上げたい。
 世界のチャンピオンディスタンスの潮流は、芝2400mから芝2000mへ移ってきています。日本では相変わらず、凱旋門賞(ロンシャン2400m)やキングジョージ&QエリザベスⅡ(ロイヤルアスコット2400m)を持てはやす価値観が蔓延っていますが、世界ランキングの評価では、2000mの英チャンピオンSや愛チャンピオンS、エイシンヒカリやモーリスが勝った香港カップなどで見せるパフォーマンスの方が高く評価される傾向にあり、2年連続世界1位となったクラックスマンは英チャンピオンSの勝ち方が評価されたものでした。フランスではダービーの距離をすでに2400mから2100mへ短縮する措置を取っています。

 それだけ世界では2000m級のGⅠレースを重視しているにも関わらず、日本の競馬場には良い2000mコースが多くありません。GⅠが行われているのは、東京・中山・京都・阪神の2000mですが、東京はスタート直後、急激に左に曲がるトリッキーなコースですし、中山・京都・阪神は小回り周回コースで、直線も短い貧弱なコースです。
 最も良いコースは新潟の2000mです。世界標準と同じワンターンのコースであり、ここでGⅠレースをするのであれば全く問題はありません。その次に良いと思われるのは札幌2000m。札幌競馬場は直線は長くないものの、カーブのスロープが緩やかなため、けして「小回り」ではなく、大回りのコースであり、後ろからの差し追込みもスピードを緩めることなく決めることができるので、GⅠを開催できるコースだと思います。

 ただ季節的に札幌・新潟は無理、ということであれば、1800mに変更してGⅠを開催する方法もあります。世界には1800mの伝統GⅠ(仏イスパーン賞・ドバイターフ等)もたくさんあります。東京の1800mは良いコースですし、阪神の1800mは世界に誇れるワンターンの素晴らしいコースです。ここでGⅠを開催しないのはもったいないほどですので、大阪杯は阪神1800mへ変更したらいかがでしょうか? その方が格が上がると思うのですが‥。

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