★睡蓮池のほとりにて
アサヒビール大山崎山荘美術館
睡蓮池のほとりにてーモネと須田悦弘、伊藤存ー
絵は明るい所で、解放的な空間でゆっくりと鑑賞したいと誰もが思うと思います。
でも、この美術館のモネ展示空間は、薄暗い地下の狭い部屋です。
外の明るさに慣れた視線で室内の絵をみると、
モネにがっかりするかもしれません。
円形の回遊式空間ですから、2〜3回ぐるぐるまわってから、
眼が室内環境に慣れたのち、
ゆっくり一点一点鑑賞する方法が一番よいかと。
ボクのやり方です。
この美術館のモネは5点。
入り口正面の作品は50号サイズぐらいです。
残り4点は100号サイズ、それ以上の200×200のもあります。
いずれも大作のための習作と考えられますので、
モネの考えや技法などが非情に読み取りやすい作品です。
後世の作家がモネから何を学ぼうとしたか、その答えはこの5点に詰まっている。
この美術館が開館して以来、こちらには何回足を運んでいる。
愉しみは絵を観るだけでなく、
2階の喫茶室で珈琲をいただきながら、
木津川・宇治川・桂川の三川合流して淀川となる雄大な景色を観ること。
天王山の中腹にある山荘美術館。
こちらで過ごす時間は浮き世離れをしています。
新館の地下がモネ展示室です。
花梨の実が枯れ木にくっついています。
今は冬枯れの季節ですが、春、夏の季節は辺り一帯、花が咲き乱れます。
美術館本館の2階に上がる踊り場の窓は、ステンドグラスになっています。