★上野憲男展
何必館・京都現代美術館
《上野憲男展》は《何必館・京都現代美術館》では3回目ですが、
過去2回は機を逃してしまい観ていません。
今回は《逃すまいぞ》ということで観てきました。
「ウエノブルー」とも言われる魅力的な色彩を駆使する抽象作家。
まとめて作品を観るのは初めです。
館内に入ってすぐに感じたのは、
「あれ?、自由美術系の作家か?」ということでした。
年譜を読むとそのとおりでした。
一人の画家を何処そこのカテゴリーにはめ込むことは失礼なことですが、
直感的にそう感じてしまったのです。
鮮やかな色彩が目に飛び込んできます。
いろんな物をモチーフにしていますが、
共通するのは《浮遊感みたいなもの》、
敢えて言えば《絵画のかけらみたいなもの》を感じさせます。
ブラックが明快で潔く響き、画家の悠々自適な心境を伝えているのかと。
平日の午後、僕以外には誰もいませんでした。
贅沢でありながらも、何処か落ち着きませんでした。