A&K の NOTES

あちこちスケッチ行脚 。映画館で映画を見ることが楽しみ。いつか何処かでお会いしましょう。

エミリー・ウングワレー展

2008-07-07 | 展覧会

 

 

★エミリー・ウングワレー展
国立国際美術館


峻烈な色彩に唖然とする。
そして、心地よいあたたかな空気に包まれ、この上ない幸せな気分になる。
アポリジニ美術ということで、
伝統的に引き継いできた民族美術的な作品かなとの先入観を持っていた。
しかし、
入り口に展示してあった「ビッグ・ヤム」を見た瞬間、
強烈な力でエミリーの世界に引っ張り込まれた。
そして、整理がつかないまま「「Last Series」の作品群と対面。
瑞々しい色彩で生き生きとした作品。
かわいい繊細な色彩。
奥行きのある宇宙を表現した抽象作品の虜になる。
僕と同じ世界観で同じリズム。
同じ空気を吸っているという親和感。

筆の勢いは生命観溢れ、心地よいリズム。
色彩はほどよく抑制されながらも強烈な響き。
現代美術そのものであり、僕たちの生活空間に生きる作品。


「Colorism」の作品群の前ではもうメロメロになってしまった。
ヨーロッパの印象派の作品をはるかにしのぐ色彩溢れる作品。
もう奇跡である。

 

エミリー自身が展示方法を指定していないので、
現代美術スタイルに合わせて展示し、演出はかなり戦略的であった。
はじめに「あつ」と思わせ、しだいに制作年代を遡る方法。
奥の部屋は芳醇で濃厚なうっとりした世界。

コメント
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