一年の内で一番苦手な四、五月を何とか通り抜けた。六月に入って二週間、漸く疲れが取れてきた。
新緑と青空で心地よい季節のはずなのだが、所謂新年度ということで、制度改定など本来の診療以外の行事や書類作業が多く、神経が疲れてしまう。
五月病というのは、新入の学生や社員が張りつめていた気持ちが緩んで新しい環境に適応できず、憂鬱になる状態のことらしいが、オールドタイマーにも別の意味で鬱陶しい時期だ。
診療というのもしんどい仕事だが今のところ嫌になるということがない。やはり好きで入った道でそれなりに修行が積んであるので、患者さんを診たり、文献を読んだりすることには、まだ十分取り組める。
ところが役所の書類や保険制度の改定となると、頭痛がしてくるほど苦手で身体が受け付けない。かなりの部分は事務の女の子たちがやってくれるので、それに甘えているが、介護保険の審査などは代わってもらうわけにはゆかない。介護保険の今回の改定は初めて複雑詳細路線が簡潔簡明路線へ僅かに舵を切ったようで、ほんの少し審査がやりやすくなった。しかしまだまだマニュアルはわかりにくく、苦労して読んでいる。
当たり前と言われそうだが、嫌いな事柄や嫌々やることはなかなか脳に納まらず、上手くできない。好きこそものの上手なれとはうまく言ったものだ。下手の横好きともいうが、下手でも好きなら何とかなってゆくと思う。
仕事を長く続ける極意は嫌なことは断る、嫌いなことはやらないことかもしれない。とすれば医院は適当に閉めて、どこか田舎の診療所に勤めるのも一つの方法かもしれない。
新緑と青空で心地よい季節のはずなのだが、所謂新年度ということで、制度改定など本来の診療以外の行事や書類作業が多く、神経が疲れてしまう。
五月病というのは、新入の学生や社員が張りつめていた気持ちが緩んで新しい環境に適応できず、憂鬱になる状態のことらしいが、オールドタイマーにも別の意味で鬱陶しい時期だ。
診療というのもしんどい仕事だが今のところ嫌になるということがない。やはり好きで入った道でそれなりに修行が積んであるので、患者さんを診たり、文献を読んだりすることには、まだ十分取り組める。
ところが役所の書類や保険制度の改定となると、頭痛がしてくるほど苦手で身体が受け付けない。かなりの部分は事務の女の子たちがやってくれるので、それに甘えているが、介護保険の審査などは代わってもらうわけにはゆかない。介護保険の今回の改定は初めて複雑詳細路線が簡潔簡明路線へ僅かに舵を切ったようで、ほんの少し審査がやりやすくなった。しかしまだまだマニュアルはわかりにくく、苦労して読んでいる。
当たり前と言われそうだが、嫌いな事柄や嫌々やることはなかなか脳に納まらず、上手くできない。好きこそものの上手なれとはうまく言ったものだ。下手の横好きともいうが、下手でも好きなら何とかなってゆくと思う。
仕事を長く続ける極意は嫌なことは断る、嫌いなことはやらないことかもしれない。とすれば医院は適当に閉めて、どこか田舎の診療所に勤めるのも一つの方法かもしれない。