思いがけぬ大災害で、命までも落とされた方やそのご家族にはかける言葉もない。自分の幸運を思いながら、驚きおののくばかりだ。病気も突然理由なく襲っては来るが、ある程度の予測と防御が可能で、打つ手が残っていることも多い。
ところが自然災害は問答無用に突然襲来し、人間を圧倒してしまう。為す術もなく立ち尽くし、無力を思い知らされるばかりだ。
原子炉崩壊などには人災の要素もあると思うが、まさかこんなにと言う言葉が関係者からは漏れるだろう。人間の浅知恵を嘲笑う鬼の声が聞こえる。
今朝は青空が、尊い数多の人命が失われてことなど知らぬげに天を覆い暖かい春風が吹いて、自然は無情で人間には理不尽に思えても、淡々と物理法則に従い運行してゆくものだということ告げている。
考える葦の一本として亡くなられた方々に合掌したい。