ユニクロの柳井正社長が東北関東大震災に個人で10億の寄付を申し出た。小柄でスリムな人だが太っ腹で太い神経の持ち主だ。直ぐ売名だとか卑しい勘ぐりが出るのだが、素晴らしい尊敬すべき行為だと思う。本当のリーダーとはこういう人のことだ。
福島原子力発電所の破損に対する対応は後手後手で残念だ。チェルノブイリのような爆発ではないから冷静にとか、東大教授が東京から住民の沈静化を狙ってか型どおりのことを言っているが、パニックに陥っているのは一部マスコミ、官邸と東電幹部の方で、住民はさほどではないのではないか。不安と困窮が住民の主症状と思う。東電幹部は防護服を着て福島原発が望見出来る場所に移動して自ら目で見て報告して欲しい。尤も幹部は管理経営型の人ばかりで、科学的知識や危機管理能力はないので、出向いても意味がないかも知れない、そうであれば権限を知識経験のある人に譲るべきだ。
マスコミは細切れのデータだけでなく、見通しと危険性の評価を報道して欲しい。放射線への暴露は時間で積算されていくことが考慮されていない報道に聞こえる。放射能レベルが上がった下がったなど、科学的な論評がなければ聞く人右往左往させるだけだ。
最悪のことが起きているのではないか、想定外などという言い訳は半年だか一年後だか辞任する時に取っておいて頂きたい。責任者は今こそ当事者として英断を下す時だ。