駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

三寒四温の妙

2011年03月07日 | 小考

 春一番が終わり、昨日は春の嵐の様な強風だった。今朝は冷たい雨が降っている。北の方では三月の雪だという。まさに三寒四温で昔の人の知恵に驚く、三と四は体感される科学的なデータだけでなく音の響きも考慮しているようだが、上手く符合しているように思う。

 エジプトから噴き出した民衆の民主化を望む動きが中東で連鎖反応を呼び起こし、リビアでは恐るべき内戦が起きている。世界同時不況の次に世界同時不穏だ。日本もご多分に漏れず、先駆けて政治の不安定状態が続いている。どうも選んだ政府は政治家の品格が劣り力量が不足していた上に、マスコミは既得権に追随付和雷同するばかりで(改善の兆しはある)、国の行方は五里霧中のようだ。それでも国が何とか崩壊しないで済んでいるのは、今までの蓄積と国民一人一人の力によるように感じる。

 果たして雨降って地固まるだろうか。台風一過の晴天が望めるだろうか。ここは前線で額に汗する一人一人が臍下丹田に力を込めて凌いでゆくしかあるまい。国破れて山河あり、城春にして草木深しなどということは御免被る。揺れ動く厚生行政に惑わされず、手の届く範囲で地道で真っ当な診療という私の仕事を続けてゆきたい。

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