駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

同じ小粒でも

2011年08月21日 | 政治経済

  山椒は小粒でぴりりと辛いが宰相は小粒でふらふらと軽い。 

 次期首相候補達はあざとさや卑しさがない分、現首相よりはマイナス点が少ないが、プラス点となるとさほど大きな違いはないのではと観測される。どうも民主党は人材不足と言いながら、実は政界全体を見回して器が大きく育って来ている人が殆ど居ない。

 この二十年ほど、政治的リーダーを育てるシステムが機能していなかったように思われる。勿論、それ以前は十全に機能していたとも思えないが、少なくとも時代の要請に応える人材が居た。

 日本が戦後復興を成し遂げ、先進国に追いついた頃から、目標を失いトップランナーとしての走り方が見出せないまま、ずるずると順位を下げてきた感じがする。

 政治的リーダーが育たないのは政治家だけの責任ではなく、国民とマスコミの責任も大きい。何度も書いてきたが、特にマスコミの責任は大きい。五十歳以上の政治記者と政治評論家は試験をして四分の一程度に減らすべきだ。永田町の歴史しか知らない人は退いていただきたい。

 私は町中の一臨床医に過ぎないが、インターネットの情報が世論形成の一翼を担うようになるように、蟷螂の斧を振るっていきたいと考えている。

 さて、どなたが次期首相になるかは知らないが、役職が人を育てるのを期待している。

 

コメント
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