駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

戦略には戦略で?

2016年03月01日 | 小考

                         

 今日から三月、北海道は吹雪いているようで、大変だなあと同情するが、本州太平洋岸は風は冷たくても抗いようもない春到来で、木の芽よりも先に花がほころび始めている。

 乱暴というか露骨な話だが、安陪首相を見ていて戦略が如何に大切で有効かを改めて実感している。安陪首相の狙いには政権の座に着いた時から気付いていたし、目的のために立ち回る優れた役者ぶりを評価してきたのだが、これほどまでに戦略が有効で権力の引力が強いとは思っていなかった。

 最近はさすがにいくらか陰りが見られるけれども、今でも弱点を直ちに補強し、言葉巧みに動き鮮やかに立ち回る才能は衰えていないようだ。勿論、これには安陪さん個人の力だけではなく、腹心のマスコミへの目配り、寄らば大樹に馴れた国民の意識の変化、そして成り代わる力が示せずコップ中でいがみあう野党が三位一体となって、陰に陽に寄与している。

 大切なのは目的を見極めて評価することで、戦略に惑わされては騙されることになりかねないのだが、未だに振り込め詐欺が撲滅できないように、巧みな戦略が実を取るには有効なようだ。それが真っ当なことかどうかよく分からないが、戦略には戦略、極端に言えば毒には毒をもって対峙する必要があるのかも知れない。

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