駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

プロアマの差

2019年03月22日 | 小考

  

 

 将棋の第27期銀河戦の本戦トーナメントにアマチュア代表として出場した将棋講師の折田翔吾さん(29)大阪市阿倍野区が、プロの棋士に7連勝する快挙を果たした。

 なんだこれというのが私の感想、これは快挙を通り越している。大山十五世名人が存命ならお小言があるだろうし、プロへの登用を認めた気がする。

 昔はアマとプロの一番差がある業界は相撲と将棋と言われたのだが、今ではその差も微妙になってきたようだ。折田さんはセミプロという言い方が適当かどうか分からないが、元奨励会員でプロへ研鑽を積んでいたわけで趣味のアマチュアとはちょっと違う。運がなくプロにはなれなかったが、紙一重の力は持っていたわけだ。

 奨励会の壁を抜けてのプロにはなれなかったが、アマチュアでの好成績で編入したプロがおり、そこそこの好成績(負け越していない)を挙げている。七連勝というのは、中々難しく、したことのないプロの方も多いのではないだろうか。折田さんは希望されればプロ編入を許可しても良いと思う。

 将棋の奨励会を抜けるのは厳しく、紙一重で合格できず屈折した人生を余儀なくされた方も居られるだろう。しかしそれだけ難しい制度ながら、不合格でも折田さんのような力のある人も居るしプロには成れたけれどもという棋士も居られるわけで、選抜方法は難しいものだ。そういう意味では番付が全ての相撲のような制度の方が合理的かもしれない。

 しかし日本囲碁界ではぶっちぎりの井山も世界戦では韓国中国の後塵を浴びている、どういうことかとちょっとイラついてしまう。

 

コメント
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