駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

平成の夢は?

2019年03月05日 | 小考

   

 

 平成も残り少なくなった。三十年と言えば一世代で決して短い時間ではない。四十歳から七十歳という人生の最盛期を過ごした人も多いはずだ。臨床医として生きて断言できるのだが、失敗から学ばない人反省のない人に進歩上達はない。

 平成は災害は多かったが戦争はなく、なんとなく平らかな印象はあるが、上滑りに過ぎた印象もある。そして、これからに何とない不安を残している。誰もが平成という時代はどんな時代だったのだろうと振り返って考えたほうがよさそうだ。色々あった平成の時代から学ばなければ、格差差別を生み出し問題を逸らし失策をまやかす安倍政権で有醜の尾となる政治状況から抜け出すのは難しいと思われる。一握りの人が大部分の富を手中にする欲望の資本主義の時代がどうなってゆくのか、取り敢えずは何よりも己が一番と動いても世の中社会の動きには抗しきれない。寄らば大樹の陰は当てが外れる。AIの時代が来るなどと分かったようなことを言っていると、三日三晩考えてもできない問題を与えられて路頭に迷う。

 日本は優れた国で清潔で住みやすいなどと過信していると直ぐ綻びてしまう。本来の意味で真摯に本来の意味で謙虚に当事者精神を心に刻んでじっと手を見詰めないと希望の明日は来ないような気がする。そんなのは**の悪夢だとあちこちから声が聞こえる。

コメント
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