年が明けて、まるで平成に駆け込むように馴染んだ人達が亡くなってゆく。先一昨日はショーケンこと萩原健一、昨日は声優白石冬美・・たまたまでそう感じるだけかもしれないが、一つの時代の幕が下りる気配を感じる。
よく知らなかったが萩原健一は波乱万丈の人生を送ったようだ。何度も逮捕離婚をしているようで、これは遠慮したいが、なんだかものすごく女性にモテたようで、それは羨ましい気もする。
有名人がそれで亡くなるといつもその病気が有名になる。GISTは非常に稀のように報道されているが、当院では二名ほど経験しており腹部腫瘤ではいつも鑑別に浮かび、さほど稀な疾患の感じは持っていない。これは自分が経験しているからの感覚で、かなりの医師はGISTを経験しておらず、ご存じない先生も居るだろう。しばらくGISTではないかと消化器科を受診される患者さんが増えるだろう。
白石冬美さんはご自宅でひっそりと体調を崩され亡くなったようだ。上野千鶴子先生は孤独死なんて怖くないと豪語?されているようだが、死は何よりも私的なことで、自然死について他人が口を挟むことはない。唯、何百枚も死亡診断書を書いた者として、確実に必ずと申し上げる。
死は私的なことでも、死後は別、旅立った鳥は様々な波紋を残してゆく。