駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

別世界の動き

2020年09月07日 | 世の中

            

 

 株価は実体経済と遊離し高値を続けている、安倍首相が辞めても下がらず、週末米国株価下降の影響を受けて下がったようだ。これが一時的なものか続くものか判定は難しい。素人の私に分かるわけがない。尤も、株のプロでさえ中々予想は難しいようで、近い将来に下がると書いてもいつのことかどれくらいかは言葉を濁している。

 実体経済と遊離していると言っても、株価は雲や霞とは違い換金可能で物が買える実在資金で、株で利益を得ている人や会社は名乗り出ないけれども数多く存在する。余っているわけではないと思うが、莫大な資金が株という形を取って動いている。

 株価の恐ろしい、一部の人には面白い、ところは変動が大きいことだ。医院の初診料などは二年に一度高々数%上がる程度だし、ラーメンやチャーハンの値段も同程度しか動かない。動けば原材料の値上がりとかそれなりの理由が付いている。株価の場合もそれなりの理由はあるらしいが、一番は理由というよりは思惑欲の絡み合いが原動力になっている。その変動で儲かったり損したりするわけだが、所謂仕事の対価ではなく、ただ持っているだけで損益が生じる。世の中には不思議な絡繰りがあって庶民の知らないところで庶民の手の届かない額の金が動いているのだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする