駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

大家の心境

2020年09月19日 | 身辺記

              

 

 暑さ寒さも彼岸までというが、秋分まで三日、朝夕めっきり涼しくなった。今の家に住んで二十年、庭も落ち着き、我が家という風情が出てきたが、どうも私専用の家のつもりがそうでもないようだ。涼しくなったら大きな蜘蛛が時々顔を見せるようになった。我が物顔で壁をあちこち動き回っている。主人の足音で一応隠れるが、自分の家と思っている様子だ。蜘蛛だけでなく、長細いげじげじのような節足動物も畳を這っている。百足ではないようで見逃してやった。どうも歓迎していない同居人がいつの間にか多数住み着いているようだ。びた一文の家賃も払わないが大目に見ている。奴らも厳しい女主人の目の前には出ないようにしているようで、それなりに考えているらしい。私も大目に見ていると言ってもゴキブリだけは退治している、逃げられてしまうことも多い。

 田舎の家には蛇やネズミが居たが、今のところこの家には居なさそうでその点はほっとしている。どちらも歓迎しない。残飯は各家庭できちんと処理するようになっているのでネズミは住みにくくなり、蛇もやってこないようだ。

 なぜ秋になると昆虫が出歩くなるようになるのかよく知らないが、勝手な同居人が出没するようになった。実害もないようで、無料で住処を提供し大家の心境になっている。

 

 芝生を親子が歩いてるだけのシンプルな構図だが、何か伝わってくるものがあるとシャッターを切った。絵を描き始めて十五年、どんなものか。

コメント (6)
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