駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

物足りない討論

2021年06月10日 | 政治経済
           

 党首討論、首相はわずかな時間しかないのに正面から答える誠意がなく、すれ違う自分の意見を述べただけの答弁で深まりのないものだった。国民の生命と安全を守ると言ってもあれやるこれやるの言葉だけで中身根拠予測をきちんと示せない。 
 そもそも多数の人の損なわれた健康と失われた命の責任を取ることなどできない。責任は優れた判断を下し有効な施策を行うことによってしか果たせないということが分かっておられるようには見えない。誤った判断を私の責任でなどと見得を切ってやるのは恐怖の茶番、誤った判断をしないということが責任を果たすことなのを理解しておられないように見える。
 なぜ重い政治課題を抱えているのに国会を延長しないのか、なぜ党首討論がこんなに短時間なのか。少なくとも野党には今の倍の時間を与え、与党の党首の答弁時間は数えないとしなければ建設的な討論にならない。政府は不都合には問答無用ですり抜けようとするばかりで難問のより良い答えを討論で導こうとする意欲が認められない。
 菅首相は損得敵味方を嗅ぎ分ける能力には恵まれておられるようだが複雑な物事を理解する能力が足りない。首相に博士号は不要だが、説明されれば理解できる能力は必須だ。新型コロナのワクチンがどういうものなのか分かっておられないのではないか、切り札で万能という単純な理解ではカードゲームに勝てない、切り札は意味と価値を理解して有効に使わないと生かせないと申し上げたい
コメント
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